GoogleのプログラマーMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、「30日間チャレンジ」によってさまざまな事が達成可能だという。この方法でキリマンジャロ登頂にも成功した同氏が、チャレンジ成功の秘訣を語ります。あなたも30日間で、何かに挑戦してみませんか?(TED2013より)
【スピーカー】
Google社 プログラマー Matt Cutts(マット・カッツ) 氏
【動画もぜひご覧ください!】
Try something new for 30 days – Matt Cutts
新たなことに挑戦する30日間
マット・カッツ氏:数年前、私はマンネリ化していた毎日を変えようと、あの偉大なアメリカ人哲学者Morgan Spurlock(モーガン・スパーロック)の教えに沿って、30日間何か新しいことに挑戦してみることにしました。
アイデアはいたって簡単です。ずっとやってみたいと思っていたことを現在のライフスタイルに取り入れ、30日間続けるだけです。
ライフスタイルに新しい習慣を追加したり、逆に習慣にしていたニュースを見る等のことをやめてみたりするのに、30日という期間設定は適切でした。この30日間チャレンジを通して学んだことがあります。
まず1つとしては、何も考えないうちに過ぎ去り、すぐに忘れられてしまう通常の1ヶ月に比べ、チャレンジの30日間は記憶に残る時間となりました。
これは私が「毎日写真を撮る」というチャレンジをした時のものです。1ヶ月間毎日、1枚の写真を撮り続けました。これにより、自分がどこにいたか、何をしていたのかを正確に記憶することが出来ました。
達成することが自信になる
そして2つめに、30日間チャレンジをしていくうち、よりハードなチャレンジを達成すればするほど、自信がついていくことに気がつきました。机にかじりつくコンピューターオタクだった私が、毎日楽しんで自転車通勤をするようになりました。
そしてついに去年、アフリカ最高峰のキリマンジャロ登頂に成功しました。
この30日間チャレンジを始める前まで私は、こんなにチャレンジ精神旺盛ではありませんでした。
コツは達成まで寝ないこと
そしてもう1つわかったことは、もし本当に叶えたいことがあるなら、30日間で何だって出来るということです。小説を書きたいと思ったことはありませんか? 毎年11月には何万人という人々が、30日間で5万語の小説を1から書きあげようと奮闘するそうです。
でもこれは言い換えてみれば、1日に1667語を1ヶ月書き続けるということです。ですから、私もやってみました。
ところで成功の秘訣は、その日の目標文字数を書き終わるまで寝ないことです。 少し寝不足になるかもしれませんが、確実に小説を書き上げることが出来ます。さて、その私の書いた小説はアメリカ最高傑作でしょうか? まさか。1ヶ月で書き終えた作品ですよ!? ひどいに決まっています(笑)。
しかしその後の人生でもし、TEDのパーティーに参加してJohn Hogman(ジョン・ホグマン)に会う機会があったら、コンピューターサイエンティストではなく「小説家です」と言うことだって出来るのです。
(会場笑)
まずは続けやすい小さなチャレンジから
最後に1つだけお伝えしたいことがあります。続けやすい小さなチャレンジは、生活にも取り入れやすく継続しやすいということです。
大きなチャレンジが悪いわけではありません。実際、とても楽しいでしょう。しかし定着しづらいという特徴があります。私が30日間砂糖抜きチャレンジをした時、31日目はこんな感じでした。
(会場笑)
みなさんにお尋ねします。何を待っているのですか? 30日は否が応でも過ぎ去って行くのです。この30日間でずっとやってみたかったことにチャレンジしてみたらいかがでしょうか? ありがとうございました。
※ログミーでは、TED Talksおよび各TEDxの定めるCCライセンスを遵守し、自社で作成したオリジナルの書き起こし・翻訳テキストを非営利目的のページにて掲載しています。
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