編集日詩 きょうも明日もメモリアル

12回目 2013年 10/9 「既視感」

<ちりとてちん>を愛するあまり「起床が7時15分になった」「朝食抜いても7時30分まではテレビの前にいる」「ハイビジョン画質で録画するため大容量レコーダーを購入してしまった」などなど生活を変えてしまった皆さま、おはようございます。10月7日、記念すべき再放送初日、いかがお過ごしでしたか? ちなみに私はと言いますと、



AM 7:15  起床
AM 7:30  就寝



YES! NIDONE!
そんな元ステラ編集部、K友です。寝坊? 遅刻? そんな単語は聞いたことがありません。



そんなこんなで始まりました、BSプレミアム<ちりとてちん>再放送(第2弾)。
こと<ちりとてちん>に関してはさまざま体験をさせていただいている私ですが、今回も新鮮に驚きました。何に驚くって、ファンの皆さまの衰えることなき情熱にです。



本編の初回放送が2007年10月1日、6年前ですよ。小学校に入学したお子さんが卒業を迎えるほどの時間です。
だというのに、再放送当日に合わせてE藤CPのもとにファンの方から立派な花束が届くわ、同じくE藤CPのもとにA3サイズ封筒でお手紙とオフ会リポートと自作うちわが届くわ(私にまでメッセージをくださった方々、ありがとうございます。拝読しました!)、本放送当時はなかったTwitterで盛り上がりは見せるわ。
もうどこまで熱いの! ファンの心は常夏よ!



そして極めつけはこれです。前回、弊ブログでもお伝えした「メモリアルブック再販売」。



「もっかい売る?」「今売らなくて、いつやるの?」「今でしょ!」という弊社M田先輩の悪魔の囁き(発言の大半はねつ造です)により始まったこの「蔵出しセール」イベント。前回のブログを読み直していただくと何となーく伝わると思いますが、率直に申し上げて「まあ、言うても賑やかしだよね」みたいな気分でした。M田先輩は通販サイトに新ページまで作ってくださいましたが、「いやいや売れるわけないじゃーん」と思ってました、正直。



だって6年前ですよ?
しかも再々放送ですよ?
今更メモリアルブックって、メモリアルもデリバティブもないッスよ、と。



えー。
たいへん申し訳ありません。








た。




10月7日、発売日当日の流れをざっくりと申し上げますと、



AM 10:00  メモリアルブック発売開始
AM 10:25  完売



WOW! URIKIRE!
……って、いくらなんでも早すぎるだろう。B'zのライブチケットかよ!
確かに、在庫僅少でした。でしたけれども、別に5冊とか10冊だったわけではないんです。だからまさか30分もたたずに売り切れるなんて思いもよらないじゃないですか。
基本、在庫は社内中をさらったわけで、実は本社にほとんどなくて大阪支局に残ってた分まで(M田先輩が)押収してきたわけで、つまり追加したくてもしようがないわけで。



これは……うれしいというより……むしろ問題なのでは……。



すぐさまE藤CPに報告したところ、「完売おめでとうございまーーーーーす!」とさわやかに祝福してくださいましたが、NHKドラマTwitterの中の人から「気づいたときには完売していた」「間に合わなかった」「少なすぎる」といった悲痛なコメントが寄せられているとのお知らせもあり。
あああ。
つまり、あれです。





たいへん申し訳ありませんでした!!(土下座)





……。
なんか、3年くらい前の春にも、5年くらい前の夏にも、こういう謝罪ブログ書いたような気が……。
このタイミングで土下座と書くと、「半沢直樹」とか「謝罪の王様」の流行に乗って調子くれてるような感じになってしまいますが、ある意味時代を先取りしていた感すらあります。心の底からの謝罪です、買えなかった皆さま、本当にごめんなさい!
万一、社内地下倉庫の地層から今回誰も発見しえなかった在庫が発掘されたりした場合は、必ず蔵出しセールしますんで。



と書いていたら、このブログをアップしてくださっている弊社スタッフのK澤さんが、通りすがりに「うちの母が『買えなかった』って言ってました……」と薄ら笑いで去ってゆきました。そして間髪入れず後ろの席の新人N本が、「私はさすがに関係者なんで自主規制して、買うのは控えましたよ!」となぜかドヤ顔で報告してくれました。



関係者の心も揺さぶる<ちりとてちん>。
放送はまだ始まったばかりです! また何らかの形でお会いしましょう。

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11回目 2013年 9/20 「5年目の便乗」

<ちりとてちん>を愛するあまり、またしても、ああまたしてもこんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、こんにちは。編集部から近所の本社ビルに異動になって数年、いまだ「おまえがこのビルにいるとすごい違和感」と言われる“元”ステラ編集部、K友です。絶賛浮いてます。悪い意味で!



さて。
8月30日にはTwitterで告知、続く9月13日には公式HP復活、などを経て今さら感満載ですが、もちろんこのブログが更新されるからには理由があります。世界救えそうなくらいの大義名分がございます。「時機も逸したし、もういいじゃん」と己でもツッコミを禁じえませんが、一種の様式美ということで書かせていただきますよ。せーの!




「<ちりとてちん>が再・再放送になるからー!!!」




どやっ。
「!」を前回より1個多めにサービスしてます。当社比1.5倍です。

余談ですが、2003年の「もう一度見たいあの番組リクエスト」連続ドラマ部門第1位を獲得した名作<ちゅらさん>もあわせて再放送です。ここにきてBSプレミアム「E藤CP祭り」!(ご存じでない方もいらっしゃると思うので念のため。<ちりとてちん>プロデューサーE藤CPは、<ちゅらさん>の演出家のお1人なのです)





もとい。
前回の再放送時には、貫地谷しほりさん&青木崇高さんインタビューをステラ本誌で敢行した私ですが、今や編集部とは距離を置く身。さすがに新規取材もできません。



しかしですよ。

ここで私が静観していてよいものか。

いま騒がずしていつ騒ぐのか?

いつからそんなしみったれた大人になっちまったんだよバッキャロー! 俺のバカ! 母さんのアホ! 父さんの腰抜けー!



……とまでは思いませんでしたが、ぼんやり思案していたところ、E藤CPより「公式HPと一緒に、ステラのサーバにあったメモリアルブックのサイトとスタッフ座談会の前編も復活できないかなー」とご連絡があったのです。

「お安い御用」と文字通り安請け合いし、その足でステラ販売部・M田先輩に事情を説明したところ、予想に反してその涼しげな眉間に深い皺が……え、ダメっすか!?







「いいんだけど、ただ復活させるってのもね、どうかなって」

「そ、そうですか……」

「そもそもメモリアルブックのTOPページ、『好評発売中!』とか書いてあるし」

「臨時増刊だからもう書店で売ってませんしね……ちょっと改変は必要だと思うんですけど」








予想していなかった反応に、ややしどろもどろの私。
しかし、しばしの沈黙のあと、先輩の口から予想外のお言葉が飛び出したのです。







「むしろ……もっかい売る?」







パ……パードン?
理解困難な提案に、思わず英語で問い返した私を誰が責められましょう。いや、本当は日本語で「えっ?」て言ったんですけど。







「もっかい……売れるんですか?」

「在庫かき集めてさ」

「え、販売部に在庫あるんですか!?」

「いや、ないけど」







ないんかーい!!

私の心の総ツッコミをよそに、「K友、10冊くらい自分で持ってないの?」と相変わらず涼しい顔のM田先輩。いやいやいや、そんなに見本隠し持ってたらほぼ横領ですから。







「ま、いろいろ社内に声かけてみるわ」







そんなこんなで、発売から5年越しの「CMRZH5MSP(ちりとてちんメモリアルブック、臨時増刊なのに発売5年を経てまさかの再販売プロジェクト)」が動き出したのであった(ゴゴゴゴゴゴ……)。





はい!
というわけで、いろいろあって10月7日(月)、再放送初日に合わせて再販売決定です!

こんな末端ページにアクセス中のそこのあなたならばきっとメモリアルブックなんてとっくに入手済み、今更欲しくないとは思います。思いますが、まあそこは打ち上げ花火みたいなもんですので、やんややんや言ってやってくださると幸いです。
ちなみにシャレにならないくらい「マジ少数」なので、売り切れ御免でよろしくお願いします。



ちなみに、ざっくりすっ飛ばした「在庫はどれくらいあったのか?」「M田先輩はどんな冷酷な手段で社内の在庫を回収したのか?」「安請け合いしたK友の運命やいかに!」といった阿鼻叫喚の詳細については待て、次回! あるのか次回! です。











本当になかったらごめんなさい!

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10回目 2010年 9/15 「みそラーメン or 竜田揚げ定食」

残暑ってレベルじゃねーぞ! な暑さもそろそろ落ち着いてきたきょうこのごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。<ちりとてちん>再放送ももう終わりかけだというのに、いまだこんな末端ページの更新にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
公式HPで「広報スタッフ座談会 後編」が更新されると思いますが、大丈夫でしょうか? 大丈夫でしょうかって聞かれても困りますか。私だったら困りますが、敢えての問いかけです。
あの与太話は、世間様にお見せしてよいのかどうか。
「アリ」なのか「ナシ」なのか。
何て言うか、当事者的には「ギリギリアウト」な気がしないでもありません。
 
 
 
 
でも、更新するんですけどね。
 
 
 
 
さて、突然ですが先日、社員食堂に昼ごはんを食べにいきました。
チョイスはみそラーメン。竜田揚げ定食と迷ったのですが、その日の気分はラーメンだったのです。NHKの食堂のラーメン、おいしいんです割と。
「おまえの昼飯なぞ知ったこっちゃない」。……あ、はい、その通りなんですけど、ちょっとだけ聞いてやってください。
時間的には16時とか17時とかそのあたりだったので、ガラガラの食堂で席を物色してウロウロしていたところ、遠くから竜田揚げ定食をお盆に載せて歩いてきた人がいました。
 
 
あ、あの人竜田揚げ定食だ……。
いい匂い……あれはあれで捨てがたかった……。
いじましい目で相手のお盆を凝視していると、相手が「あっ」と声をあげました。
 
 
「K友さんじゃないですか!」
 
 
見上げれば、やたら背が高い、帽子をかぶったおしゃれな男性が1人、ニコニコほほえんでいます。
……。
……え? あれ? もしかしてもしかしなくても。
 
 
 
 
青木さんじゃないですか!
 
 
 
 
青木「お久しぶりですー!」
K友「わー! めちゃめちゃ久しぶりー!」
青木「あ、ご一緒していいですか」
K友「どーぞどーぞ!」
 
 
 
そう、竜田揚げ定食の主は、草々役の青木崇高さんだったのです。
同席していた職場の友人によれば「正面からカッコいい人がくるなーと思ったら、青木さんだった」。そ、そうだったのか……腐っても番記者でありながら、竜田揚げに気を取られて青木さんに気づかないとは、何たる不覚。
青木さん、現在は〈龍馬伝〉に後藤象二郎役でご出演中。収録前の腹ごしらえにいらしたところを、バッタリ会ったわけです。
お互いごはんを食べながら、しばし歓談。
青木さんの出演していたドラマの話や、出演者の皆さんの近況などを聞いていたのですが、ラーメンも食べ終わりに近づいたあたりで(遅い)、ふと気づきました。
 
 
いや、そうじゃないだろう私。
雑談して終わっていいのか私!
 
 
再放送第1回こそ貫地谷しほりさんのコメントが載ったものの、それ以降はめっきり新しい記事も載らず、あらすじのみが掲載されていたステラ。「何かやってくれるに違いない」と期待してくださっている<ちりとてちん>ファンの皆さまのために、神様がいまこの邂逅をお与え下さったに違いありません。
ここは無理を承知でご本人に突撃取材申請だ!
 
 
 
K友「あのー青木さん、<ちりとてちん>が再放送中なわけですが」
青木「ですねー。あ、しーちゃんのコメント、ステラに載ってましたよね!」
K友「で、でね、もう最終回近くになって何だけど……ステラ用にコメントもらってもいいですかー!」
青木「いいですよ!」
 
 
 
即答!
気持ちいいくらいワンツーで即答!
しかも「何でも聞いてください」と心の広すぎる笑顔。
ちょっと涙出そうになりました。
 
 
 
というわけで、9/15(水)発売の「NHKウイークリーステラ9/24号」には、青木崇高さんからのメッセージが掲載されています! ワーワー! やんややんや!
 
初回の貫地谷さんインタビュー号をお買い求めの方ならば、ここはぜひペアでそろえてください。そして「あーこのインタビュー、社員食堂がきっかけで実現したんだな」と思って読むと、感慨もひとしお……という方がいたら、老婆心ながら、感動は別のところにとっておいたほうがいいと思います。
 
 
で、実はその後も〈龍馬伝〉のページに、青木さんのコラムが不定期で掲載されることになりました。「収録おぼえがき」というコーナーで、これまで各シーズンを寺島しのぶさん、佐藤健さん、桐谷健太さんが担当していたのですが、最終シリーズである第4シーズンは、青木さんに引き受けていただくことになったのです。
青木さんならではの視点で〈龍馬伝〉の魅力を語ってくださる予定なので、よかったらぜひこちらもご覧くださいまし。

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9回目 2010年 4/5 「だ、大問題やさけ!」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページに二度までもアクセスしてしまった皆さま、ハウドゥユドゥー? 何の脈絡もなく英語にしてみましたが、英語圏の方が本当にこんな言い回しを使うのかどうか半信半疑なステラ編集部K友です。アイムファインサンキュー。
 
 
さて、昨夜(という言い方でいいのでしょうか)ついに再放送が始まりました! 放送開始は日曜深夜1時10分でしたが、皆さんオンタイムでご覧になりました? 明日から仕事や学校が始まるので、もしかしたら録画派の方も多かったかもしれません。
 
 
私はというと、悲しいことにまだ仕事中だったので、うっかり忘れないよう30分くらい前からBS hiにチャンネル合わせてスタンバイしておりました。
結構集中して原稿を書いていたはずなのですが、「ちゃんちゃーん、ちゃんちゃんちゃんちゃーんちゃちゃーん」とオープニングテーマが流れた瞬間、1人で「わああ!」と声上げてしまいました。もう懐かしくて懐かしくて。
 
 
 
やっぱり音楽、すばらしいなー。
福井言葉、めちゃめちゃ懐かしいし。
B子の子役の真里乃ちゃん、改めて可愛いねー。
お母ちゃんの天然っぷりがたまらない。
お父ちゃんのツッコミ、電光石火だわー。
何てことのないやりとりだけど、実はここも実は伏線なんだよね。
ああやばい! 土曜の展開知ってるから、正太郎ちゃん出てきた瞬間にもう泣きそう!
 
 
 
とか。とかとか。とかとかとかとか。あっという間に90分経ってしまいました。しかも最後、だだ泣きです。なにげに、全編を見た後で見直す<ちりとてちん>、初見とはまた別の感慨がありませんか皆さん? 「きっと日本中の空の下、同じように笑ったり泣いたりしている方がいっぱいいるんだろうな」と、しみじみ思いました。
 
 
 
 
ああっ! でもこれで世の中の会社員やら学生さんやらが月曜日に軒並み朝寝坊するようになって、社会問題になったらどねしよー! 日本経済にも大打撃ですわ! これは大問題やさけ!
 
 
 
 
……。
……余計なお世話ですね。あと、福井言葉がかなりエセです。すみません、スルーしてください。
 
 
 
 
さて。大問題といえば、実は大問題が別にあります。
いやむしろこっちのほうが現実的に大問題なのですが、えー、あのー、先週水曜日に発売になった『ステラ』、皆さまご覧いただいてますでしょうか? わたくしが「ヒロインインタビュー載ってますから!」と、先日喧伝した、あの『NHKウイークリーステラ 4/9号』です。
 
 
未公開カットの“貫地谷”B子をどどーんとあしらって、貫地谷さんのインタビューも載せて、いやー、これうちの雑誌くらいしかできないね!(しないね、の間違い)とニヤニヤしていたのですが。 ですが。 
 
 
ええい!
もごもごぼやいていてもせんなきこと!
ここはハッキリキッパリ大きな声で行かせていただきます!
 
 
 








 
 
 
あああああ(絶望)。
すいません! 本当に申し訳ありません!
あのページを読む方であれば、一発でお気づきになると思います。
貫地谷さんの「第1週で……」というアレ。
どう考えても「第2週」ですよね。
いやもう、私自身、見本誌見てお父ちゃんばりにツッコミました。「いや、第2週じゃん?」と。「え、何書いちゃってんのこの人?」と。素でツッコミましたとも、ええ。
 
 
 
書いたの、私ですけどね。
 
 
 
残念。残念すぎます。
「なぜそんな誤植」と問われても、まったく答えられないのです。
うっかりなのです。うっかり意外、言葉がありません。
もし、初めて<ちりとてちん>をご覧になる方がアレをお読みになって「あれ!? 第1週にそんなセリフ出てこなかった。え、もしかしてこれ再編集版なの!?」と混乱なさっていたりしたら、ご安心ください。
 
 
 
来週です!
 
 
 
というわけで、1年以上の月日を経て、相変わらず締まらない日誌です。この締まらなさ加減が、もう定番となりつつありますが、本当は締めていきたいです。バシッと締めます! 今度こそは絶対に! なんらかリベンジさせてください……。
以上、土下座会見でした。

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8回目 2010年 3/15 「声をそろえて」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、1年7か月ぶりにこんにちは。お元気でしたか? ステラ編集部、とりあえず心の名刺には“永遠のちりとて担当”と刻んでます、K友です。「愛するあまり〜」の文句を使うのも久々すぎて、ちょっと緊張してます。
 
2008年8月15日の更新で「ぽつぽつと更新してきたこのサイトも、これで最後の更新と相成ります(たぶん)。」と書いた私ですが、このたび沈黙を破ってまさかの更新を行っている理由。それは、ここをお読みの皆さまならばおわかりのことと思います。
 
でも、せっかくだから書いてみましょうか。
いや、どうせならば叫んでみましょうか。
むしろこの際、皆で声をそろえましょうか!
せーの!
 
 
 
 
「<ちりとてちん>が再放送になるからー!!」
 
 
 
 
わーわー! ヒューヒュー! やんややんや!
……。
……軽く飛ばしすぎました。今のテンションはお忘れください。
気を取り直して。
来る4/4(日)の深夜1:10〜2:40、<ちりとてちん>の完全再放送が始まるのです。
放送終了より2年。視聴者の皆さんの「それ再放送しろ」「やれ再放送しろ」という熱いご意見がようやく実ったのかと思うと、感慨もひとしおです。
 
 
遠藤CPから「再放送決まったって!」の一報が入ったときの広報チームの面々の反応ときたら、ひとしおどころかふたしおさんしお、公式HPデザイナーのS藤さんやら携帯サイトのI田さんなど、100しおくらいはありそうな気配でした。何の単位だか、もはや不明です。
あっという間に公式HPも携帯サイトもみな復活が決まっていく様子は、すがすがしいほどでした。
そんなアツイ皆さんに負けるわけにはいきません。
第1週放送に合わせて、ステラ本誌でも、<ちりとて>再放送を紹介することにしました!
 
 
 
無理やり、ドラマページを1ページぶんどって。
 
 
 
再放送ドラマを1ページとか。
新作ドラマを差し置いて、ジャンルのトップ掲載とか。
大丈夫でしょうかステラ。いや、それでこそステラ!(たぶん)
 
 
思い余って、映画にドラマに舞台にと、引く手数多で超多忙、第15週あたりの喜代美のごとき活躍を見せていらっしゃる我らがヒロイン・貫地谷しほりさんにもメッセージいただいてきちゃいました。NHKウイークリーステラ4/9号(3/31発売)に掲載予定ですので、ファンの方、必見です!
 
 
せっかく更新を再開したので、しばらくのあいだ、徒然なるままに更新していこうかと思っております。お目汚しですが、気が向いたら立ち寄ってやってくださいませ。

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7回目 8/15 「またいつの日か。」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、忘れたころにこんにちは。『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』発売から1か月、書店に行くたび店員さんの目を盗み、喜代美の笑顔を陳列棚の最前列に置き直しているK友です。ここを見ている書店の方、そんな女がいても決して糾弾せず、生温かい目で見逃してください。
 
 
 
さて先日、社内でバッタリ制作統括・遠藤CPに出くわしました。そのときお互い口をついて出た言葉が、
 
「なんか久しぶりじゃない!?」
 
というものでした。ご存じの通り遠藤CPは東京に転勤なさったので、<ちりとてちん>本編収録中のことを思えば500キロ以上も生息区域は近づいたわけです。広いとはいえ同じ社内にいるというのに、当時より顔を合わせたり電話したりしていなかったということになります。
談笑して別れ、1人で廊下を歩きながら、私は初めて「ああ、本当に<ちりとて>は終わっていたんだなあ」と実感しました。
 
 
 
……と書くと妙にメランコリックに聞こえますが、それは「寂しい」というのとも少し違って、すがすがしくもあり、胸苦しくもある、複雑な感情でした。
いちばん近いのは、小学校の卒業式を終えて入学式を迎える前の感覚かもしれません。
私がメモリアルブックを見返すとき、ちょうど卒業式に配られたアルバムを見返す、小学生なんだか中学生なんだかわかんない時期の気持ちを思い出すのです。
 
 
「厳選名場面集」を開けば、デザイナーのS藤さんと打ち合わせをしたときのことが浮かびます。
「名場面集は写真を並べるだけじゃなくて、愛宕山を載せたいんです。『野辺へ出てまいりますと』から始まって、『その道中の陽気なこと!』で締めたいんです!」
と渾身の企画をぶつけたら、S藤さんが眉根を寄せて「あー……」とつぶやいたきり黙り込み、「わあ、全然賛同得られてねー!」と真っ白になりました(後で聞いたら「なるほど、それどうやってレイアウトしよう!」と速攻で自分の世界に入っていたとのこと)。
 
 
「つれづれ大喜利」のページを開けば、吉弥さんに企画を説明しに行った日のことを思い出します。
1本目のお題と答えのサンプルに見せたとき、「ふは」と吉弥さんが笑ったので「勝った」と密かに思いました(今さら『あれは義理で笑った』というのは却下です、吉弥さん)。
 
 
「ディレクターインタビュー」を読み直すと、これ実は企画段階では「ディレクター座談会」だったことを思いだします。
スケジュールの問題で実現しませんでしたが、座談会だったらどうなっていたんでしょう。何となく、カオスで手が付けられないことになっていた気がします。
 
 
「まいご3兄弟座談会」を眺めると、3人の笑顔が本当に自然で、全開で、気負いがなくて、写真を選びきれなかったことを思い出します。
「これもあれもそれもどれもイイ」と苦悩した結果、各事務所に大量の写真を送りつけ(その節は失礼しました)、しかもそのほとんどがOKとなって戻ってきてしまい、やっぱり自分で選ぶことになったのでした。
茂山さんに至っては、なぜか直接本人から「OK! いい写真や、全部OK! でも全部使えよ!」という脅迫(?)電話がかかってきたものです。
 
 
 
 
予想の斜め上を行くアクロバティックな編集作業だったはずですが、今思い返せば「本当に本当に楽しかった」、それだけが鮮明です。
北京五輪の間隙を縫うようにして<まいご3兄弟>の総合全国放送も無事終了。公式掲示板も8月いっぱいをもって更新を終えるとのことで、ファンの皆さんも一息つかれたのではないでしょうか。
ぽつぽつと更新してきたこのサイトも、これで最後の更新と相成ります(たぶん)。
 
 
これまでこんな日記を読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。いつかまた別のNHKの番組が気になったときは『ステラ』という雑誌があったことを思い出していただければ幸いです。
ただ、メモリアルブック143ページの読者プレゼントに「希望賞品の番号をご記入のうえ」とハッキリクッキリ書いてあるにもかかわらず番号が記載されていないという事実は、こんな半端な時期の更新まで読んでしまったあなたと私だけの秘密……。
 
 
 
じゃなくて。
大変申し訳ございません。
たとえ水をかけても、下から火であぶってみても、えんぴつでさらさらなぞってみても、何の番号も浮かびませんので、決してご乱心なさらぬようお願いします。
プレゼントご希望の方は、心の底で「しょうがないやつめ……」とK友を罵倒しつつ「賞品名」をご記入のうえ、ご応募いただければ幸いです。
 
 
 
 
締まらない!
なんて締まりのない最後の日記。
 
 
 
まあ、でも<ちりとてちん>公式掲示板を見ると何やらまた不穏な? 動きがありそうですし。締まったようで締まらない、これぞ“<ちりとて>名物”ということで。
またいつの日か、おつきあいを願います!

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6回目 7/24 「スピンオフが迫ってきました」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、こっそりとこんにちは。『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』発売から1週間、すっかり<ちりとてちん>から解放され、バリバリ別のドラマを追っかけている……はずが、まだ<ちりとて>です。K友です。
8月31日の小学生のごとく、めくるめく甘美な記憶にしがみついているわけではありません。そう、<ちりとてちん外伝 まいご3兄弟>の放送が控えているからです!
 
 
さる7月14日、東京・渋谷のNHK放送センターでは<まいご3兄弟>の試写&記者会見が行われました。もちろん私も、刷りたての『メモリアルブック』を携えて、朝一番の会見に参加。で、大スクリーンで見た<まいご3兄弟>の感想ですが……。
 
 
 
……。
特に言うことありません。
 
 
 
いや、本当に!
正味43分の外伝は、もはや言うことなしの面白さです。
「43分で、本編からの出演者4人で、ちゃんと<ちりとてちん>になってるの?」と心配なさっている方がいたら、杞憂です。
もうバッチリ、がっつり、とことん、一から十まで、地平線の彼方まで<ちりとてちん>です。
 
 
 
確かに、喜代美や小浜の和田家、寝床の面々は、画面には出てきません。
出てこないけれど、この世界の中で息づいているのが伝わってくるのです。
「ああ、3兄弟がバタバタしている今このとき、小浜ではきっと喜代美が……」
「糸子さんはそろそろ正典さんと……」
「寝床では師匠と熊五郎さんが……」
と、思ってしまうくらい。
見終わった後にも、出演者全員の顔が浮かんでしまうくらい。
それくらいに<ちりとてちん>なのです。
 
 
 
試写は、会場を温かな笑いと涙に包んで終了しました。
テレビ記者から見て<ちりとてちん>の試写で特徴的なのは、上映中に結構な割合で記者が声をだして、笑ったり泣いたりすることです。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、わりと記者試写って、笑い声が起きないものなんです。「仕事で来ている」という意識が強いせいでしょうか、面白くてもニヤリとするくらいが関の山、吹き出したら万々歳。
 
 
ところが<ちりとて>の場合、本編第1週の試写では、かわらけ投げのあたりでは会場中がすすり泣きましたし、第17週の試写では、あろうことか笑いを超え、どよめきすら起きました。
 
 
 
「小次郎(17)」のテロップのところで。
 
 
 
はい、そういう話じゃないですね。わかってます。
ちなみに今回は、私の後ろの席で試写中、盛大にはなをすすりあげて泣いている人がいたのですが、上映後に振り返ってみたら、デザイナーのS藤でした。
40過ぎの男を公衆の面前で号泣させるなんて、罪なドラマです。
 
 
不惑を過ぎても惑わされてしまう、そんな<まいご3兄弟>、総合テレビでの全国放送(総合 8/10 前10:05〜)の際にはステラ本誌でも特集します。8月6日発売予定の『ステラ8/15・22合併号』ですので、こちらもどうぞよろしくお願いします!

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5回目 7/16 「気がつけば発売日」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、満を持してこんにちは。日々ヘタレ全開中、『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』が発売されて忘我の境地にいる、ステラ編集部K友です。校了してからの記憶がとんとございません。燃え尽きちまったぜ、真っ白に……。
 
 
 
そういうわけで、本日ついに『メモリアルブック』が発売になりました!
 
 
 
……と書いてみましたが、なんとNHKサービスセンターに直接ご注文いただいた方は(ステラはNHK出版の雑誌ではなく、NHKサービスセンター発行の雑誌なのです)、早いと13日にはお手元に届いていたそうですね。
そう考えると、11日更新の日誌の内容があまりにズレていて、我ながら「このタイミングで更新するなら他に言うべきことあるだろ」というツッコミを禁じえません。すいません、担当編集のくせに配本のタイミング把握しそこねてて。
 
 
できれば完成までの紆余曲折を、そこはかとなく感動的につづったりしてみたかったのですが、こうなると、なしくずしに完成しているように見えますね。
わりと波乱万丈だったのですが、今さら「完成までにはこんな山あり谷ありだったんです!」と騒いでもリアリティーがないので、この際、そのへん割愛です。
『メモリアルブック』できました!(終わり)。
 
 
で、手元に届いた皆さま。
そして、書店でお買い求めいただいた皆さま。
『メモリアルブック』いかがでしたでしょうか。
 
 
 
……。
あ、いや、やっぱ言わないでください!!
 
 
 
全力投球を通り越して“全身全霊投球”した本なので、怖くて聞けません。が、勢いと愛だけはたっぷりの……というか、勢いと愛だけでできた1冊です。自分で作っておきながら「ここまでやるなよ」と引いてしまうページがある始末です。
 
 
いま愛宕山か梅丈岳に登れるならば、かわらけ投げてます。
「皆さんに満足していただける1冊でありますようにー!」
表紙の喜代美と一緒に<ちりとてちん>の世界を振り返っていただければ幸いです。
 
 
このコーナー「メモリアルブック完成までをつづる」とか銘打っているので「もうできあがったなら終わりじゃん」とも思うのですが、7月14日には、東京で<ちりとてちん外伝 まいご3兄弟>の試写会があったり、話題は尽きない昨今なので、許されるならもうちょっとだけ更新させていただくこともあるかもしれません。思いついたらのぞいてやってくださいませ。

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4回目 7/11 「エキストラ特攻隊」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、またしてもこんにちは。『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』を編集&執筆中、冷蔵庫で食べ残しの冷やっこを首尾よく腐らせた“リアルちりとてちん”ステラ編集部K友です。青カビはともかく、白カビがそっと混じっているという意外な展開にドン引きしました。白カビ単体なら危うく食べてます。保護色かよ!
 
意外な展開といえば私、<ちりとてちん外伝 まいご3兄弟>に出演しました。
 
 
 
 
左後頭部が、一瞬。
 
 
 
 
軽くフェイントかけました。すいません、モノは投げないでください。
別に、取材しながら見切れてしまったわけではありません(見切れる=収録中、画面にスタッフや機材が誤って映りこんでしまうこと)。
いわゆる「エキストラ」というやつです。
クランクインの3日ほど前、制作統括・遠藤CPから携帯に着信がありまして、
 
 
 
「あ、K友! 後頭部貸してくれない?」
 
 
 
と言われたのです。
私もいい大人ですから、シャーペンの芯から鍋、授業のノート、自宅まで、さまざまなものを貸し出してきました。が、後頭部はさすがに未経験。
一瞬「遠藤CP渾身のボケにどう返すべきか?」と悩みましたが、よくよく聞けば<まいご3兄弟>の草々(青木崇高)の高座シーンで、客席のエキストラに入ってほしいという話だったのです。
 
「私の後頭部でよろしければ」
と安請け合いしたわけですが、初めてのエキストラ、意外な発見がたくさんありました。
高座の収録とはいえ、エキストラ1人1人が自分勝手なタイミングで笑うと編集のとき邪魔になるので「ここぞ!」というところで笑い、あとはジッと黙っていなければならない、とか(草々の高座はかなり面白かったので、笑わないのが大変でした)。
でも静まり返った客席を前に面白い話をするのは、俳優さんとしてはわりとやりづらいらしい、とか。
 
 
でもいちばん意外だったのは、収録終わりで青木さんから、
「K友さん、リアクション王ですよ!」
と言われたことでした。
当時はよく意味がわからず「褒められたのかなー?」と軽く考えてヘラヘラしていたのですが、その意味は1か月後、試写テープが届いたときに判明しました。
 
 
リアクション王。
すなわち私のバカ笑いが、スタジオにものすんごく、響いていたということに……。
 
 
エキストラたるもの、さりげなさが命。咲いたことにも気づかれずに散るのが華。そこでどんだけバカ笑いしているのか自分!
これが単なる自意識過剰であることを、音声さんから「誰だこの声の大きい女!」と舌打ちされてないことを、バカ笑いが見ている方の気にさわらないことを、平身低頭して願うばかりです。
 
 
こんなことばかり書いていると「ちゃんと取材してきたのか?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください!
更新されたトップページに「まいご3兄弟座談会」が追加されました。メモリアルブック、まいご情報も満載です。安曇川ロケまでついてってます。
対談がこれまた面白いので、お楽しみに!

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3回目 7/4 「電話に興奮する」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、再びこんにちは。『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』を編集&執筆中、睡眠不足が著しいステラ編集部K友です。
 
昨夜は終電で「乗り過ごすから寝たらダメだ」と雪山遭難のごとく自分に言い聞かせてギンギンに目を見開いていたら、目を開くことに気をとられすぎて一駅乗り過ごしました。遠ざかる自宅最寄駅を見送りながら脳内に「ふるさと」が流れたあたり、いい加減私も病気だと思います。
 
 
さて『メモリアルブック』に載るインタビューは、かつて放送中にステラ本誌で掲載したものが主です。未掲載の写真を追加しているとはいえ、記事をそのまま流用したのでは本誌を買ってくださったファンの方に申し訳が立ちません。
 
そこで今回、インタビューを掲載する皆さんに「当時の収録や、ステラのインタビューを振り返って、コメントをいただけませんか?」という図々しいお願いをしました。もちろん、お忙しいキャストの皆さんのこと。コンプリートとはいきませんでしたが、それでもたくさんのメッセージを寄せていただきました(本当にありがとうございます!)。
 
今回、そのコメント集めを担当したのは公式HPでもライターを務めていたK村女史。各事務所にお願いの電話とFAXをし、奔走してくれました。
 
が、コメントが集まり始めた6月のある日、K村女史から興奮した声で電話がかかってきたのです。
 
 
K村「K友さん! 大変なことが起きました!」
ど、どうしたの? 何が起きたの?
K村「渡瀬恒彦さんのマネージャーさんに『ひと言いただけませんか』ってお願いしていたら、さっきお電話が来て!」
うん、来て?
K村「『今となりにいるから電話替わります』って、突然携帯に『渡瀬です』って出られてー!!」
ええー!
K村「『何話せばいいの?』って言われたんですけど、何聞けばいいんだっけ? って固まっちゃいましたよ! 私、渡瀬恒彦さんと直電しちゃいましたー!!」
それ緊張する! べらぼうに緊張するよ!
K村「でしょー!? メモとる手が震えましたー!」
 
 
ひとしきりキャーキャー騒ぎ、「それにしてもコメントいただけて良かった良かった」と電話を切ってから、思い出しました。
 
 
 
いや、電話っていうか、アナタHPの取材で直接インタビューしてるじゃん(私もだけど)。
 
 
 
人間、不意打ちにグッとくるものなんだなと、再確認しました。
 
そういう意味では『メモリアルブック』も「ある日突然、何の予告もなく本屋に並ぶ!」みたいなほうが、皆さんグッときたかも!
 
 
 
まあたぶん、誰にも気づかれませんけどね。

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2回目 6/25 「名場面に埋もれる」

<ちりとてちん>を愛するあまり、こんな末端ページまでたどりついてしまった皆さま、こんにちは。相変わらず『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』を編集&執筆中、口内炎がここ2週間治らないステラ編集部K友です。
 
さて、トップページに、メモリアルブックの縮小版が載っているのをご覧いただけましたでしょうか。こちら現在、奇跡的にもできあがっているページです。左から「厳選名場面集」「ステラ・インタビュー」「セット大解剖」。この中で、編集部的に大変なことになっているページといえば「厳選名場面集」です。
ファンの皆さまならばおわかりいただけるはず。
<ちりとてちん>において“名場面”を選ぶのが、どれほど困難かつ理不尽かつ苦しみを伴うものか! 鬼! 悪魔!
 
 
 
まあ、自分で企画したんですけどね。
 
 
 
かつて私はステラ中綴じミニブック「ちりとてちん めいっぱい!」なる冊子で名場面を編集したのですが、「読者が選ぶ」形式にして本当に良かったと思いました。集計で死にそうになりましたが、自分で選ぶより数段ラクです。なにしろ根拠があります。民主主義的解決法「多数決」です。
が、今回は自力で選ばねばなりません。
 
驚くなかれ。ステラが10か月の朝ドラ取材で撮影するスチール写真の量は、DVDにして55枚。1枚に軽く300〜500点もの写真が入っているわけで、およそ2万枚!
原稿書いて編集しながら2万枚から写真を選んでいたら、発売日はことしのうちに訪れません。どうしたものか……。
 
しかしうちひしがれる私の前に、救世主が現れたのです。
それは、S藤さんのデザイン事務所の懐刀、G藤女史。
公式HP最後の更新で「名場面集」108枚選びきった張本人、言ってみれば名場面のエキスパートなのです!
 
 
 
「というわけで任せた!」
 
 
 
鬼は私ですね。わかってます。
そんなこんなで厳選名場面集を1人でデザインし始めたG藤さんでしたが、私がS藤さんに連絡を取るたび電話の向こうで、
 
「1日1ページしか進まないんです……」
「選んでも選んでも、差し替えたくなるんです……」
「最近は目を閉じると走馬灯のように名場面が……」
「名場面が1まーい、名場面が2まーい……名場面が……2万枚もある……」
 
といった幽鬼のごとき悲鳴が聞こえてくるように……。
ウソですけどね。
しかし苦悩の果てに、G藤女子は期待どおりの、いいえ期待以上の名場面集を仕上げてくれました。
 
縮小版で見られるのはほんの一部ですが、G藤女史の力作、お楽しみに!

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1回目 6/17 「表紙が決まりました!」

<ちりとてちん>を愛する皆さま、こんにちは。ただいま鋭意『NHKウイークリーステラ臨時増刊 ちりとてちんメモリアルブック』を編集&執筆中の、ステラ編集部K友と申します。発売までの間、少しでも本の雰囲気をお伝えできないものかと、駄文を書き連ねることになりました。気が向いたときにでも、読んでいただけると幸いです。

さて、このHPは6月2日に立ち上がりました。が、恥を忍んで言わせていただけば「立ち上げるので精いっぱい!」でした。なぜかって、そもそも『メモリアルブック』そのものの編集スケジュールがカツカツだからに他なりません。

「K友、HPどうすんだ!」「それより表紙が、表紙が決まりません!」「バカヤロウ、6月2日にHPアップって、もう発表済みなんだよー!」という、事件は現場で起きてんだレベルの追い詰められっぷりを呈してた私ですが、最終的には、最低限のコンテンツで、デザイナーが見事に体裁を仕上げてくれました。

さらに、表紙も完成! 更新されたトップページに鎮座しているのが、決定した表紙です。最初のデザイン案から、巡り巡って決定するまで、出してもらった表紙案、計数十点。振り向いた貫地谷しほりさんの写真は「ちりとてちんを振り返る本です」という気持ちを込めて選びました。もし書店で買っていただける方がいらっしゃいましたら、この表紙を目指してくださいませ。

さて、表紙も含めた『メモリアルブック』全ページ、そしてHPのデザインまで一手にアートディレクションしているのは、デザイナーS藤氏。実は先日、惜しまれながら公開を終了した<ちりとてちん>公式HPのすべてを制作していたデザイナーなのです!

あの公式HPのコンテンツの数々は、彼らの<ちりとてちん>への深い愛なしにありえませんでした。私は、彼ほどこのドラマに入れ込んでいる人間を、他に……。

……。
……他に、あと10人くらいしか知りません。

結構いますね。
それは置いといて、まじめな話、S藤さんだけでなく、編集部から販売部まで『メモリアルブック』にかかわっている人々は全員が、ものすごーく<ちりとてちん>を愛している人々なのです。

ですから我々が目指しているのは「スタイリッシュなメモリアルブック」でも「度肝を抜くような斬新なメモリアルブック」でもありません。ただただ「愛にあふれたメモリアルブック」です。7月16日、皆さんにお届けできるよう、がんばりますので、しばしおつきあいくださいませ。

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