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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

『2015冬 過渡期の北陸一人旅』 その5 

1日目-5(2/28) 【北陸本線 市振駅】
東富山15:56→市振 16:45
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東富山駅の訪問を終え、直江津方面の列車に乗車。

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このとき使っていた「北陸フリー乗車券」のフリー区間は福井〜黒部だったのですが、天気が良くて夕陽も綺麗そうだったので、わざわざ追加で乗車券を買い、"海の見える駅"へ行くことに。

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北越廃止を告げるポスター。ニュースでは「トワイライトエクスプレス」の廃止ばかりが取り上げられていますが、長らく485系で運転され続けてきた「北越」の廃止も地味に悲しい。。

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やがて車窓には海が見え始め、海沿いにぽつんぽつんと漁師小屋が立ち並ぶ、どこか寂しげな風景に。

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そして、市振で下車。越中宮崎との間で県境を跨いでいるため、ここは新潟県。

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すぐ近くには、轟音を立てて波打つ日本海。

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木造駅舎。

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財産票を信じるならば駅舎は1908年からのものですが、実際に駅が開業したのは1912年。その差をどう見るべきか。。

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新幹線もついに開業。

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駅舎内には古びた観光案内図が。この時は写真を撮っただけで、何が描いてあるのかよく見なかったのですが、せっかくならじっくり観察してみるべきでした…。

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整然と立ち並ぶ防風壁が特徴的。

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ホーム脇にあったレンガ造りの倉庫。

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「はくたか」が通過。

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そして、本日の到着便をもって廃止された「トワイライトエクスプレス」。

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月並みながら、一度は乗りたかった…。需要はまだまだあったと思われるだけに、あまりにも惜しまれる廃止です。

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立ち並ぶ防風壁によって視界はかなり阻まれますが、海を間近で感じられる市振駅、その訪問時の夕暮れのインパクトも相まって、すっかりお気に入りの駅の一つとなりました。

今日を持って、JR北陸本線の金沢〜直江津が経営分離。明日からは市振駅も「あいの風とやま鉄道」と「えちごトキメキ鉄道」の境界駅(所属はえちごトキメキ鉄道)となります。まだまだ"北陸本線"の旅行記は続きますが、ひとまず「さよなら、北陸本線」。

<続く>

(全てCANON EOS50D+CANON EF17-40mm F4L USM/CANON EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/CANON EF-S55-250mm F4-5.6 IS IIにて)
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『2015冬 過渡期の北陸一人旅』 その4 

1日目-4(2/28) 【北陸本線 水橋駅、東富山駅】

富山14:41→水橋14:52
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富山駅でスマホ捜索と昼飯を終え、列車で少し移動。

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下車したのは水橋駅。

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財産票によれば、明治41年(1908年)、すなわち開業当時からの木造駅舎が残っています。外観はさすがに綺麗になっていますが、造形は古き良き木造駅舎そのもの。JRの手から離れた後、こうした木造駅舎がどのような運命を辿るのかは気になるところですが、無人化されるわけでもないので、移管をきっかけにすぐ改築されるようなことはないはず。(という希望的観測)

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駅前は静かな住宅街。

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駅舎内。内壁はベニヤ板張りで、趣はありませんが、ストーブが置かれ居心地は良好。落ち着きます。

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駅舎そのものが変わらないにしても、窓口の「JR西日本」の文字や「水橋駅」と書かれたJR時刻表、あるいはJRの路線図は移管後見られなくなるはず。いずれも水橋がJRの駅だった証。

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また移管への準備として、各駅の改札部分に簡易ICカード端末(と思われるもの)が置かれていました。
この時はまだカバーがかかっていましたが、おそらく移管のタイミングで供用開始となるのでしょう。

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ホーム上には曰くありげな白い看板も。一体何が隠されているのか…その答えは2日後明らかに!?

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というわけで今回初めて訪れた水橋駅ですが、富山から2駅にもかかわらず、静かでなかなか落ち着く居心地のいい駅だったと思います。
次に訪れることがあるとすると、それは間違いなく「あいの風とやま鉄道水橋駅」への訪問となるでしょうが、その時まで開業当時の駅舎が残っていることを祈りつつ、”JR”水橋駅に別れを告げました。

水橋15:39→東富山15:43
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やってきたのは、いつの間にか富山以東にも乗り入れるようになった521系。

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いかんせんこの521系、1編成が2両なので車内はいつも混んでいるイメージ。
まあこの時期は惜別乗車の人も多かったでしょうし、何もない時なら2両で十分なのでしょうけれど。

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この521系は「あいの風とやま鉄道」に譲渡されるため、それに備えてか既にJRマークが消されていました。
分かってはいる…分かってはいるけど、やっぱり寂しい。本当に「JR北陸本線」ではなくなってしまう。。

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東富山駅に到着。

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木造駅舎が残る当駅は1908年「東岩瀬駅」として開業、1950年に現駅名に改称。
また「東」を名乗ってはいますが、地図を見る限り富山市街の北(北東)に位置しているので、どちらかといえば北富山の方が正しい…?

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開業時の駅名「東岩瀬」はライトレールの駅として今も残っていますが、そのライトレール東岩瀬駅は、駅前のこの道を2kmほど真っすぐ歩いたところにあるようです。

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駅舎内ではストーブを囲むようにして多くの学生が列車待ち。
彼らにとっては"JR"だろうと"とやま鉄道"だろうと、本数が多くて便利な方が良いんでしょうけれど、今回の変化はどんな思いで受け止めているのでしょうか。やはり、料金が上がることが最も彼らが切実に感じるの「変化」なのかな…。

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駅構内に掲示された、第三セクター「あいの風とやま鉄道」のポスター。どう見ても新クールに始まるドラマのポスターみたいですが、運賃の値上がりを憂う学生たちにも愛される、地域に根付いた鉄道を目指して是非頑張って欲しいものです。

<続く>

(全てCANON EOS50D+CANON EF17-40mm F4L USM/CANON EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/CANON EF-S55-250mm F4-5.6 IS IIにて)
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『2015冬 過渡期の北陸一人旅』 その3 

1日目-3(2/28) 【新幹線開業直前の富山駅】
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北陸一人旅、1日目の続き。
都心から鈍行を乗り継ぎ、家を出てから9時間以上、ようやく富山に到着。

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駅構内を見渡してみれば、新幹線開業の陰に隠れて消えゆくものが色々と。
「北陸線」と書かれた時刻表も、「特急はくたか」や「トワイライトエクスプレス」の名も…。

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当然のことながら、駅構内に掲示されているポスターはダイヤ改正一色。
ダイヤ改正に無関係な張り紙を見つけるのが難しいほど…と言っても過言ではないくらい。

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駅構内はまだまだ工事中で、新幹線開業間近とはいえ、依然完成の気配は感じられません。

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南改札に通じる通路もまだ仮設。

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その仮設通路の壁面には、北陸本線を彩った車両たちのイラストがありました。
向かいの壁面は北陸新幹線一色で埋め尽くされており、今まさに時代が変わろうとしているという様をまざまざと思い知らされた気がします。

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ダイヤ改正に向け、鋭意作業中。まさに表題の通り「過渡期」真っ只中。

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資材に埋もれながらも、しっかりカウントダウンの役目を果たす健気な「きときと君」。
ちなみに「きときと」とは、富山弁で「新鮮なこと、精力的なこと、生きがいいこと」だそうですが、きときと君、名前の通り精力的に頑張ってます。

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そして長い仮設通路の果てに、ようやく改札口に到着。

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今改札前にもこんなパネルが用意されており、こちらもちょうどメッセージの貼り付け作業中。。

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そして駅舎。外観そのものは二年半前に訪れた時とさして変わっていませんでしたが、前回と違い、駅舎の奥には新幹線の高架が見えます。今もってなお、富山に新幹線が来るという実感が湧きませんが、実際に変化を感じるのは新幹線が走り始めてからなんだろうなぁ、と思います。

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駅前の売店にもささやかな惜別のメッセージがありました。

というわけで、新幹線開業間近の富山駅の様子はこんな感じ。歓迎ムードだけでなく、消えゆく北陸本線への惜別メッセージもしっかり各所に見受けられ、駅職員の粋な心遣いにはちょっとした感動すら覚えました。
前述の通り、未だ新幹線開通の実感は湧いていないのですが、一方で、北陸本線がなくなってしまう事実も、この富山駅を見て初めて実感させられた次第です。

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その後、公衆電話からほくほく線の落とし物窓口に連絡したところ、それらしいスマホがあるとのことだったので自宅に送ってもらうこととし、一安心。ホッとしたらお腹がすいてきたので(笑)、駅構内の蕎麦屋で遅めの昼食としました。次回からはいよいよ北陸本線の駅巡りです。

<続く>

(全てCANON EOS50D+CANON EF17-40mm F4Lにて)

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『2015冬 過渡期の北陸一人旅』 その2 

1日目-2(2/28) 【北陸本線 直江津~富山】

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北陸一人旅、1日目の続き。都内から高崎線→上越線→ほくほく線を乗り継ぎ、直江津に到着。

直江津12:08→富山14:10
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さて、ここからは今回の旅のメインとなる北陸本線の旅。
ご存知の通り、今年三月改正で直江津~金沢はJR西日本から経営分離され、3つの第三セクターへ分割、移管される見通し。路線そのものが廃止されるわけではありませんが、車両も運転形態も大きく変化するため、この直江津から国鉄型車両で富山に向かえるのも、きっとこれが最後。

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ボックスは全て先客がいたため、車端部のロングシートに着座。この日はまだ18切符解禁日前日だったこともあり、さほどの混雑ではなかったものの、やはり”それらしい人”が目立ちました。

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車内の吊り広告もダイヤ改正一色。
新たに走り始める第三セクターと消えゆく「はくたか」の広告が並ぶのは、この過渡期だけ。

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列車はJR2社の境界・直江津を後にし、日本海を望みながら富山へ向け走ります。
天気もいいし、やっぱり鉄道旅はいいなぁ…なんて思ってたんですが、次の瞬間とんでもないことに気づくことに。

やばい、スマホがない!!


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とはいえ、切符の制約上途中下車はできないし、したところで電話もできない。。
タブレットもあったので、とりあえず予定通り富山まで乗り通すことに。

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まぁ実際このときは気が気ではなく、車窓を楽しむ余裕がありませんでした。。
ちゃっかり写真は撮っているのですが。

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モグラ駅として有名な筒石駅では、この時も数人が下車。
この区間、3セク移管後はディーゼルカーでの運転となるようで、こんな風に電車が筒石駅に止まるのも見納め。

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一応駅名標は撮っておく…。

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糸魚川の手前には、移管後に走ることになるディーゼルカーが留置されていました。
そして旅の途中、この車両が試運転を行っている様子を何度も目にすることになります。

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その後列車は親不知や市振といった沿岸部を走り、黒部や滑川を経て富山へ。

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終点、富山。
次回は、新幹線開業を間近に控え、その歓迎ムードが漂う富山駅を見て回ります。

<続く>

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『2015冬 過渡期の北陸一人旅』 その1 

1日目-1(2/28) 【旅立ち 自宅~直江津】

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2年のブランクを経て、久々の一人旅に出てきました。
目指すは、新幹線の開業が間近に迫り、激変が予想される北陸の地。
消えゆくもの、来たるもの。その双方が共存する一時の過渡期をこの目に焼き付けたい…。そんな思いが、旅から久しく離れていた私を突き動かし、気づけば画像のフリー切符を手に1人、新幹線開業を2週間後に控えた北陸へ繰り出していたのでした…。

自宅→上野
上野6:26→高崎8:15
高崎8:24→水上9:31
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自宅からは見慣れた通勤列車に揺られ、高崎まで。その高崎からは頭に雪を乗せた115系電車で上越国境を目指します。
思えば、まだまだスキーシーズン真っただ中。車内はそれらしい装備をした家族連れや若者で賑わいを見せ、早速一人旅の侘しさを噛みしめることになりましたが(苦笑)、何と言っても2年ぶりの一人旅、その感覚すら懐かしく思えます。

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車窓に広がるは赤城山。この頃には眠気も覚め、少しずつ、そして確実に旅気分に。

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渋川を過ぎた辺りになると、車窓もうっすらと雪化粧。

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そして、水上に着く頃には完全に雪国の景色となり、これからの上越国境越えへの期待も一層高まるばかり。
さあ、いざその上越国境へと参りましょう。

水上9:47→越後湯沢10:21
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列車は水上を出ると、雪の上を滑るように走行。
川端康成の小説とは違い、実際はトンネルを抜ける前から雪景色でしたが(笑)、とはいえ新清水トンネルの前後で雪の量も段違い。確かに雪国に足を踏み入れたことを実感します。

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期待に違わぬ、水墨画然とした美しい車窓風景は見応え十分。

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いくつものスキー場を沿線に見ながら、列車はさらに走る…。

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そして越後湯沢に到着。ここからは、初乗車となるほくほく線の旅。
ほくほく線といえば開業以来「はくたか」が走り、首都圏と北陸を結ぶ重責を担ってきた第三セクター。まだまだ歴史の浅い路線ですが、三月改正で「はくたか」が廃止されることにより、その行く末が案じられる…というのは言い過ぎでしょうか。

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隣のホームには、その特急「はくたか」の姿も。

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こちらは線路脇にある融雪用と思われるスプリンクラー。雪深い地域ならではの設備です。

越後湯沢10:39→直江津12:01
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席が8割ほど埋まった状態で列車は越後湯沢を出発。
相変わらず一面雪景色ですが、この頃になると少しずつ青空が見えるようになってきました。

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途中、六日町で小休止。越後湯沢から当駅まではJRのため、この六日町から先が正式な「ほくほく線」ということになります。

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ここで、先ほど越後湯沢で見た「はくたか」の通過待ち。「はくたか」の通過を一目見ようと、車内から多くのギャラリーがホーム上へ。

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どこかの駅ではテレビ取材が行われていました。

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やがて雪は車窓から完全に姿を消し、ほどなく犀潟へ到着。
ほくほく線はその多くがトンネルのためあまり車窓を楽しめる路線ではありませんが、それでもトンネル内で「はくたか」を退避する迫力満点のシーンは印象的でしたし、高規格の路線を目一杯飛ばす普通列車の旅もここでしか味わえないもので、なかなかインパクトのある路線でした。

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というわけで、直江津に到着です。

<続く>

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『2015冬 過渡期の北陸一人旅』 

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coming soon…
雑記  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

続・鶴見線 駅巡り ~国道駅~(最終回) 

前回の鶴見小野駅の訪問をもって、既に鶴見線の全駅制覇は達成(2年前の訪問と合わせて)。
でも、やはり最後にあの駅は外せない…。というわけで、いざ国道駅へ!

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鶴見川を望む。
鶴見小野駅から国道駅は徒歩15分弱。鶴見線は駅間が非常に短いので、駅巡りには好都合。本数の少なさも気になりません。

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「ないものはない」
過去にアド街等でも取り上げられたハンコ屋さんですが、「無いものはない」という自信の表れなのか、はたまた「無いものは無い!」という開き直りなのか、どっちなんだろう…?笑

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そして国道駅。

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この駅に言葉は要らない。

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こんな感じで相変わらずのノスタルジックな雰囲気でしたが、2年前は残っていた木製のラッチが撤去されてしまっていました…。

それにしても、やはりどの駅も期待を裏切らない魅力たっぷりの鶴見線。今回その魅力を再確認しました。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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<完>
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続・鶴見線 駅巡り ~弁天橋駅、鶴見小野駅~ 

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鶴見線の駅巡り、第四回。
安善駅から再び列車に乗り込み、降りたのは二つ隣の弁天橋駅。

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もとは貨物専用駅として生まれた弁天橋駅。1930年に旅客駅となったそうですが、駅舎もその当時からのものでしょうか。ちょっと変わった形をしていますが、あるいは後から増築されたのかもしれません。

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駅前にはご丁寧にも周辺の案内板が据え付けられています。
とはいえ、例によって周辺は工場地帯で、案内も何もない気が…。

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駅前広場はご覧の通り綺麗に整備されており、花壇には花が溢れていました。
その立地には不釣り合いな駅前の綺麗さゆえ、何とも言えぬ奇妙な印象を受けます。

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駅舎内には特にベンチがあるわけでもなく、簡易suicaが置かれただけの、言わば通路のような空間。

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駅舎と構内踏切。

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当駅には鶴見線の車庫もあるため、当駅で乗務員交代することも多いようです。

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ホームには鶴見方面に向かう乗客が続々。鶴見線の中でも特に当駅は利用者が多いようで、駅前が綺麗に整備されているのも頷けます。
私もこの列車に乗って隣の駅へ。

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降りたのは鶴見小野駅。鶴見線の全駅訪問はこれにて達成です。
大きめな木造駅舎がありますが、やはり無人駅。駅舎内には待合室等もなく、弁天橋駅同様、「ただ通り抜けるだけ」の空間になっています。

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この屋根は後から付けられたもの?

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先ほどの駅舎は下りホームのものですが、上りホームにも専用の駅舎があります。
構内踏切等はなく、上下でホームが完全に分かれているのがこの駅の特徴。

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新芝浦駅同様、ここも木造感が溢れています。

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ここまでくるとすっかり普通の街の雰囲気。でも、どうしても「鶴見線=工場地帯を走る路線」というステレオタイプなイメージが先行する私にとって、鶴見線がこんな街中を走っているというのがかえって不思議な感じすらします。

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<続く>
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月曜日に休みが取れたので、久々に旅に出てきます。
それにしても眠い…。
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続・鶴見線 駅巡り ~浅野駅、安善駅~ 

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鶴見線の駅巡り。新芝浦駅から歩くこと10分ほど、二つの踏切が見えてくれば、目的地の浅野駅はまもなくです。手前が海芝浦方面へ伸びる線路、奥の線路は扇町方面へ続く本線。

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手前の踏切から海芝浦支線ホームを見たところ。

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そして浅野駅に到着。何かの詰所(?)が併設された大きな駅舎ですが、やはり無人駅。

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向かって右側が扇町発着の本線ホーム、左側が海芝浦発着の支線ホーム。3番線以外は構内踏切で連絡しています。なかなか特徴的なホーム配置です。

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駅の隣はJFE環境の工場。

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猫にハトにおばあちゃんに…。工場に囲まれた殺風景な駅ですが、広い広いホーム上にはのんびりとした空気が流れていました。穏やかな気候も相俟って、なかなか居心地良かったです。

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本線ホームの鶴見寄りから駅全景を見たところ。鉄道模型のジオラマで作ったら楽しそうな線路配置です 笑

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この後浜川崎行きの列車に乗り込み、隣の安善駅へ。たまたまいいタイミングで列車が来たので乗り込みましたが、浅野〜安善はJRで最も駅間が短い区間(500m)。わざわざ列車に乗るまでもない距離です。

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貨物駅も併設されているため、側線が多数引かれた広い構内。

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駅舎はこんな感じ。以前はもっと規模が大きかったみたいなのですが、半分ほどの大きさになってしまった上、外壁も綺麗に塗り直されていました…泣
ホームから見たときは、なかなかいい感じに見えたのですが。。

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駅前には住宅や商店が並び、これまで見てきた駅に比べると生活感があります。
どこにでもある郊外のローカル駅、という印象を受けましたが、ここまで特異な駅ばかりを見てきただけに、その普通さに少しホッとしたのも事実。

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さて、駅巡りはもう少し続きます。

(全てCANON EOS50D+CANON EF17-40mm F4L USM/CANON EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/CANON EF-S55-250mm F4-5.6 IS IIにて)

<続く>
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