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 北陸新幹線の長野―金沢間228キロが14日、開業した。東京から金沢までを最速2時間28分、富山までは2時間8分で結ぶ。これまでよりそれぞれ1時間19分、1時間3分短くなった。金沢市のJR金沢駅では午前6時、一番列車となる東京行き「かがやき500号」が出発した。

 かがやき500号は新型の「W7系」車両で、この日の指定席は販売開始から25秒で完売した。金沢駅であった出発式では、JR西日本の真鍋精志社長が「北陸と首都圏、中京圏、関西圏がそれぞれ2時間半のネットワークになる。各地との交流が広がることを期待したい」とあいさつ。出発式は富山駅や新高岡駅などでもあり、開業を祝った。

 北陸新幹線は整備新幹線5路線の一つで、東京から北陸をへて大阪までを結ぶ約700キロを計画する。高崎(群馬)―長野間が長野五輪を翌年に控えた1997年に部分開業し、今回の延伸は18年ぶり。金沢―敦賀(福井)間は、政府が当初予定より3年早めて2022年度に開業する方針を決めた。敦賀―大阪間のルートはまだ決まっていない。(柳谷政人)