中国料理店で男性客を暴行して死亡させたとして傷害致死罪に問われた東京都足立区の無職、今西伸一郎被告(38)の裁判員裁判初公判が13日、東京地裁(園原敏彦裁判長)で開かれた。

 今西被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 被告人質問で、今西被告は暴行後に店内でラーメンセットを追加注文したことについて「このまま捕まると、たぶんちゃんとした食べ物を食べられないと思ったので」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で、「些細なことで激高し、床に引き倒した被害者の顔などを力を込めて足で踏みつけた」と主張した。

 起訴状によると、今西被告は昨年9月27日、北区の中国料理店内で、口論となった男性客=当時(49)=の襟をつかんで引き倒し、顔や腹を数回踏みつけて死亡させたとしている。