上村君が殺害された多摩川河川敷の現場には、今も多くの人が献花などを供えに来る

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 川崎市川崎区の中学1年・上村遼太君(13)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕されたリーダー格の少年(18)の父親が13日、取材に応じ、上村君に謝罪する意思があることを明らかにした。

 この日午後、外出先から自宅に帰って来た父親は、「(上村君に)謝りたい」と神妙な面持ちで話した。殺害現場となった多摩川河川敷には今も花などを供えに来る人があとを絶たない。父親は、「いつか自分も現場に花を供えに行きたいと思っている」と語った。少年3人の逮捕後に、勤務先の運送会社を退職した父親は疲れ切った様子。18歳少年については「すみません」と答えるだけだった。

 神奈川県警川崎署捜査本部は13日も、上村君のスマートフォンを投げ捨てたと18歳少年が供述した多摩川を、ダイバーら約40人態勢で捜索したが、発見できなかった。様子を見守った京都市の主婦(40)は「同じ中学1年の息子がいて、ひとごととは思えませんでした。警察も寒そうだけど、遼太君はもっと寒かったはず…」と目を潤ませながら花を供えていた。