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WFP=世界食糧計画のトップ シリアへの支援訴え
3月13日 18時44分

WFP=世界食糧計画のトップが13日都内で記者会見を開き、内戦が続くシリアについて「食糧支援が必要な人は増え続けている」と述べ、一層の支援を訴えました。
日本を訪問しているWFPのアーサリン・カズン事務局長は13日都内で記者会見を開きました。この中で、カズン事務局長は「日本などからの追加支援に感謝したい。しかし、シリアでは深刻な事態が続き、支援が必要な人が増え続けている」と述べ、一層の支援を訴えました。
シリアでは、2011年から内戦が続いているうえ、過激派組織IS=イスラミックステートが勢力を拡大していて、国民のおよそ2人に1人が家を追われています。WFPでは、各国政府などからの資金で国内や周辺5か国に避難したおよそ600万人に対し、シリア国内では小麦や豆、食用油などを配り、国外では店で1か月3000円程度で食べ物を購入できるカードを支給しています。しかし、避難者が増え続けるにつれて資金不足が深刻化し、去年12月には一時支援を中断したほか、現在は、支給対象者の数や1人当たりの支給額を減らさざるをえない状況です。
カズン事務局長は、シリア以外に西アフリカのナイジェリアや中東のイエメンでも難民が急増していると指摘し、「紛争は貧困という新たな『災害』を生み出す。支援を中断しないよう国際社会からの資金が必要だ」と述べました。

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