新興国のインフラ投資資金は不足、ＡＩＩＢを歓迎＝キム世銀総裁

　３月１３日、訪日中のキム世界銀行総裁は午後、都内で会見し、新興国などのインフラ投資資金は不足が続いており、米利上げの影響も今後懸念されるとし、中国主導のアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）やＢＲＩＣＳ銀行が新たに参入することを歓迎すると述べた。 ダボスで１月撮影（２０１５年　ロイター/Ruben Sprich ）

［東京　１３日　ロイター］ - 訪日中のキム世界銀行総裁は１３日午後、都内で会見し、新興国などのインフラ投資資金は不足が続いており、米利上げの影響も今後懸念されるとし、中国主導のアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）やＢＲＩＣＳ銀行が新たに参入することを歓迎すると述べた。

英国がＧ７諸国として初めてＡＩＩＢへの参加を表明したことについては、英国は世銀などと同水準のガバナンスをＡＩＩＢに求めていると指摘したが、評価は差し控えた。

総裁は１４日から仙台で開催される国連防災世界会議に出席するため来日。１３日の講演では、「災害への備えを怠ると、貧困撲滅のための最も強力な推進力となる経済成長が鈍化する可能性がある」と指摘。感染症や自然災害に対して、資金調達などのメカニズムを事前に用意することの重要性を呼びかけた。

＊内容を追加します。

(竹本能文)