海外で活躍をしていた山口小夜子さん。
この姿を見て、さすがだなぁとため息が漏れます。
ベルスリーブのどこか着物を思わせるダウンコートに、手にもった旅行鞄はヒョウ柄!
ロンドンのBIBAで購入されたものです。
右手に持っているのはパスポートケースでしょうか?
指先の表情にもつねに気を配っていた山口さん。美しいです。
何度も海外に仕事で出かけていたわりには、荷物も多く旅慣れていないと自己分析をされています。
「 持って行くものはごく一般的なもの」
「鞄につめるときはできるだけ無駄無く整理し、取り出しやすくする」
このふたつを意識されていたようですが、本を読むと随所に細やかな美学を感じます。
例えば、
・化粧品や洗面道具類は、それぞれ小さなカゴに入れさらに「籐のカゴ」にまとめていれる。
籐のカゴには、ほかに小夜子さんにとって絶対に欠かすことのできない「ドライヤー」と「マッサージタオル」も詰めて。
・ 靴は一足ずつ袋に入れ、つま先にストッキングをいれて形崩れを予防
袋は気に入った木綿のプリントを選び手作り。
靴を脱いでやっとホッとするところがあり、スリッパやサンダルを欠かさない。
・ 海外に行くときは、日本人デザイナーの服を持っていく
日本人であることを誇りにして仕事をしたいと常に思っていたそうです。
服の数は、そのシーズンに着ている5パターンくらいをそのままそっくり持ち、その中で組み合わせを考える。
・ おかきやつくだ煮を持っていく。
さらにお湯をさすだけで食べられるカップ麺もバッグに詰められていたそうです。
このトランクは、海外でお仕事を始めたころから使い始め、7〜8年小夜子さんと共に旅をしています。
当時は海外情勢が安定していない頃です。
小夜子さんはロンドンでは危うく爆弾事件に巻き込まれそうになり、
パリでもショーの始まる前に、爆弾が仕掛けられ避難をしたこともあったそうです。
できることならずっと日本にいたい
それが本音。
でも、この鞄と一緒にいる限りは大丈夫と、お守りのようにして持ち歩いている気持ちが書かれていました。
小夜子さんが実際に旅支度をする様子の動画。
トキオクマガイの靴に、クルクルとストッキング(かな?)を詰めて、
とても素敵な籐のカゴにまとめて行く姿を拝見することができました。
見つけたときは感動でした。
動画をアップしてくださったかたに感謝いたします。
本日の更新状況は?
↓ ↓ ↓
にほんブログ村
ファッション ブログランキングへ