ロシア下院議長 鳩山氏に感謝表明

3月13日 22時24分

ロシアの国営メディアは、日本との交流の窓口となっているナルイシキン下院議長が、鳩山元総理大臣と会談し、日本政府の中止要請を押し切って、鳩山氏が、ロシアが一方的に編入したクリミアを訪れ、ロシアへの制裁を解除するよう呼びかけたことに感謝を表明したと伝えています。

ロシアのプーチン大統領の側近で、日本との交流の窓口となっているナルイシキン下院議長が、１３日、モスクワで鳩山元総理大臣と会談しました。
ロシアの国営メディアによりますと、ナルイシキン議長は、日本政府の反対を押し切って鳩山元総理大臣がクリミアを訪れ、ロシアへの制裁を解除するよう呼びかけたことに感謝を表明し、「クリミアの住民は、自分たちでロシアの一部になることを選択した」と述べたと伝えています。
これに対して鳩山氏も、ロシアがクリミア編入の根拠としている去年３月の住民投票について、「ウクライナの憲法と国際法にしたがって行われた」と述べたということです。
鳩山氏は、１０日から１２日までクリミアを訪れ、地元の行政府と議会の代表や、日本でもインターネット上で話題になった女性の検事長らと会談したほか、ロシア海軍の軍港セバストポリを訪問したということです。
一方、日本政府は、ロシアによるクリミア編入の正当化に利用されかねないとして、鳩山氏の訪問を強く批判しています。