「5年振(めっさひさしぶ)りやな…」(諫山創『進撃の巨人 関西弁版(1)』より)
「進撃の巨人」まさかの関西弁版を1巻分無料配信やで。セリフはすべて関西弁。皆に知らせてあげてな。進撃を読んだことのない人も、無料やさかい是非!http://t.co/KKi1nmj44R pic.twitter.com/UQ2mP5fmLQ
— 「進撃の巨人」担当者バック (@ShingekiKyojin) 2015, 3月 12
どういうことなの……。
大人気コミック『進撃の巨人』第1巻をまるまる「関西弁」にした、『進撃の巨人 関西弁版』が突如としてウェブ上に現れた。いったい何が起こっているのかと思いきや、どうやら、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや「進撃の巨人展」など関西地区での展開に合わせて、記念として無料配信することになったらしい。ふーむ、なるほどなるほど。なんでや。
通常版と比較しつつ、ざっくりと読みましたが、完全にギャグだこれ。
ここぞとばかりに“ルビ”が関西版
「巨人(でっかいおっさん)や」
いったいどこまで関西弁にしているのかと思いきや、まるまる1冊分の台詞を、本当に全て「翻訳」しているようでした。もうね、ルビが大活躍っすよ。ワケガワカラナイヨ。
「巨人(でっかいおっさん)には人間みたいな知性(ノリ)は確認されてへん」
「ビックリするわ」じゃないよ!読んでるこっちがびっくりだよ!軽いわ!
通常版と比較してみると、驚くほどに「翻訳」されていることがわかります。
- 「無能」→「どんくさい」
- 「突き止めることができません」→「なーんも分かりまへん」
- 「安全に暮らせる」→「安全に痛快エブリデイに暮らせる」
ですが、注目すべきは最後の一コマでしょう。
- 通常版「なにすんだクソガキ!!」
- 関西弁版「何すんねんこんガキボケコラァ!!」
なるほど……関西弁になると、口が悪くなるのか……。
あ、それと、ミカッさん、かわいい。
世界観はどこへやら、自由過ぎる“関西ネタ”
先ほどの“痛快エブリデイ”*1も繰り返し登場しますが、単なる口調に限らず、本文中には他にも関西のローカルネタがたくさん。力の入れどころがおかしい。
「あ…あの壁は……ご…50m…やぞ……大阪城くらいあるんやぞ…」
「ほんならそれ、もう大阪城でええやん」と思うところですが、読み進めてみたら、ちゃんと言及されていました。
「ウォール・ウメダ」「ウォール・ナンバ」
梅田→難波→天王寺と、順々に南下していく格好ですね……。
「どないした異端者巨人ファン」
アルミンは巨人ファン。
マンガのタイトル的には正しい。……いや、正しいの?混乱してきた。
――とまあ、そんな感じの『進撃の巨人 関西弁版』。
Kindle版以外にも、公式サイトやLINE マンガ上でも無料で読むことが可能です。冒頭でも担当さんがツイートしていることですし、ぜひ『進撃の巨人』を読んだことがない人にも勧めてみましょう!
一番笑ったページ。間違い探しか!*2