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「Bloodborne」の完成発表会をレポート。秋葉原UDXシアターの巨大スクリーンを使った試遊会も開催
会場となった秋葉原UDXシアターには,メディア関係者のほか,応募者から抽選で選ばれた一般プレイヤーが集まり,発表会とその終了後に開催された試遊会に参加した。本稿でその模様をお届けする。
SCE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアが共同開発を行い,完全新作のアクションRPGとして完成した本作。壇上にはSCEJAプレジデントの盛田 厚氏,SCEワールドワイドスタジオプレジデントの吉田修平氏,フロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が順に登場し,本作をアピールした。
盛田氏は「この2〜3月に出揃う,PlayStation 4のそうそうたる役者陣の中,そのトリをつとめさせていただくのが本作」と期待の大きさを語り,「PlayStationが生まれた日本から,このような作品を世界に届けられることが本当に嬉しい」と感慨深げに挨拶した。
昨年のE3での発表以降,各国でのゲームイベントに本作を出展し,そこで耳にしたプレイヤーの声に確かな手応えを感じたという吉田氏は,2009年に発売した「Demon's Souls」と同様,プレイヤーの期待をいい意味で裏切る試みを入れ込んだと開発の裏側を語り,「3月26日の発売日には私もオンラインで楽しみたい」と期待を示した。
本作のディレクターをつとめた宮崎氏は,自社で開発する初めてのPS4タイトルということで「開発は簡単ではなかった」と明かす。しかしSCEJAや開発チームの尽力により,この発売日を迎えられることができたと喜びを語り,「このBloodborneのおぞましい体験をぜひ楽しんでください」と,会場のファンに向けてメッセージを贈った。
会場のスクリーンでは,最新のPVが流されたのち,本作のプロデューサーである山際眞晃氏と宣伝担当の北尾泰大氏によるデモプレイが行われた。
人が獣になってしまう“獣の病”が蔓延する,古都ヤーナムという呪われた街を舞台に,プレイヤーは右手に仕掛け武器,左手に銃を持つ狩人(ハンター)となって,獣たちを狩っていくことになる。
本作には「未知の探索」「死闘感」「新たなオンライン体験」という3つの大きなテーマがあるとのこと。会場ではその3つ目に関係する「聖杯ダンジョン」の模様が紹介された。これはゲーム中で入手した聖杯による儀式でヤーナムの地下に広がる遺跡の封印を解き,そこに挑んでいくというもの。ダンジョンの内容は儀式を行うたびに変化していき,本作ではそれをオンラインに公開して,ほかのプレイヤーと共有することもできるようになっている。
SCEワールドワイドスタジオ JAPANスタジオプロデューサー山際眞晃氏 |
SCEJA Bloodborne宣伝担当 北尾泰大氏 |
今回は最初に入手する「トゥメルの聖杯」で探索可能になる「トゥメル遺跡」に,山際氏が挑戦した。ここは3層構造になっていて,それぞれの階層にいるボスをすべて倒すとクリアできるという。
ダンジョンに入り,ボスのいる部屋を探し始めた山際氏だが,“プレイヤーを殺しにくる”という高難度の仕掛けが次々と襲いかかってくる。狭い足場にいくつもの刃物の振り子が設置され,その向こう側から敵が毒のナイフを投げてくる,といったようなえげつない設計のダンジョンに挑む山際氏を,観客は息を呑んで見守っていた。
仕掛けを何とか突破し,いよいよボス「死体の巨人」のところまでたどり着いた山際氏だったが,その巨体からくり出される素早い攻撃に翻弄され,倒されてしまったところで時間が来てしまった。この先の展開は,発表会の後に行われる試遊会のお楽しみとなった。
そうとう手ごわそうな内容だったが,デモプレイを解説した北尾氏は「まだ最初のダンジョンですからね」と強調。プレイヤーは覚悟しておく必要がありそうだ。
山際氏を苦しめた振り子トラップの橋。刃のついた振り子が揺れている |
巨体に似合わない素早い動きをする死体の巨人。山際氏は敵の体力を半分以上削るなど奮闘したが…… |
このあと北尾氏からは,ゲームの発売を前に,本作の特別番組がテレビ東京で放映されることも明らかにされた。ミュージシャンや俳優として活躍するの金子ノブアキさんがBloodborneに挑戦するという内容で,3月16〜19日と23〜26日の25:30〜25:35に放映される予定だ(3月25日のみ,25:50から放映)。ステージでは金子さんのメッセージも映し出され,放映に向けた意気込みも語られた。本作に期待している人は,ぜひチェックしてみよう。
「Bloodborne」公式サイト
- 関連タイトル:
Bloodborne
- この記事のURL:
(C)Sony Computer Entertainment Inc. Developed by FromSoftware, Inc.
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