秋田県教育委員会は13日、自分の指示に従わないことに腹を立ててパイプ椅子を投げつけ、2年の男子生徒2人にけがをさせたとして、秋田市内の公立中学の50代男性教諭を戒告の懲戒処分とした。2人は腕などにあざが残ったという。
県教委によると、男性教諭は技術・家庭科の担当で、2月17日の授業終了後、授業中に貸し出した糸切りばさみを返すよう指示したが一部が返却されていないことに立腹。机の上に糸切りばさみを置いていた男子生徒の机に向かってパイプ椅子を投げつけた。
別の教諭が異変に気づき発覚。男性教諭らは当日中に保護者や本人に謝罪した。県教委によると「許されない行為で反省している」と話している。教育庁義務教育課の広野宏正課長は記者会見で「危険な暴力行為。おわび申し上げる」と述べた。