(椿)嘘。
この前お見舞い行ったとき普通に話したよ。
今度一緒に春服買いに行こうって。
(渡)俺と公生が病院に行ったら急にさ…。
(渡)かをりちゃん今集中治療室に入ってる。
大丈夫なんだよね?また会えるんだよね?分からない。
けど相当よくないみたいだ。
(柏木)そんな…。
(椿)「俺と公生が」って公生も知ってるの?
(バイブレーターの音)
(バイブレーターの音)
(呼び出し音)
(椿)《お願い。
公生を助けてください》《公生がまた駄目になっちゃう》
(紘子)ハァ…。
(紘子)ゴラー!公生!入るよ!
(紘子)公生!あっ…。
(紘子)何やってんの!?状況分かってんの?あんた!コンクールまでもう何日もないのよ!練習するわよ!さっさと立ちな!
(公生)無理です…。
もう無理。
紘子さん。
どうしてこうなっちゃうの。
《僕は僕はただ…》《ピアノを弾いてお母さんに元気になってほしかっただけなのに》《僕はただ恋をしただけなのに…》どうしてこうなっちゃうの。
もう無理です。
もう頑張れないよ。
・『エチュード嬰ニ短調作品8−12』
(かをり)《カワイイレターセット!》
(戸の開く音)あっ…。
やあ。
昨日ね病室に戻ってこれたの。
いやあ参った。
集中治療室なんて初めて入ったよ。
落ち着かないねあそこ。
恥ずかしいとこ見られちゃったな。
だから病院に来るなって言ったのに。
チョー!
(公生)あうっ!な…何を…。
お見舞いに来て辛気くさい面してんじゃねぇ!ええっ。
余計具合が悪くなるわ!あっ。
カヌレ。
外で食べたい。
寒いよ。
病室は嫌。
ほれほれほれほれ。
重いとか言ったらぶっ飛ばすかんね。
フッ…。
もっと食べてもいいくらいだ。
《軽い…。
とても》《どこかで安心してた》《もう平気なんだって》《病気なんて蹴散らしちゃう強い人なんだって》《今がずっと続くんだって》《縫いぐるみが好きで甘い物が好き》《か弱い君は普通の女の子なのに》《僕はバカだ》わあ…。
雪だ。
ピアノ弾いてる?弾いてない。
やっぱり。
君はいじけてる。
もう無理だ。
《大切な人は僕の前から去っていく》《音楽は大切な人を連れ去っていく》《僕は独りぼっちになる》私がいるじゃん。
私がいるじゃん。
私ね手術するの。
2月18日。
私は必死にあがくよ。
あがいてあがいてあがきまくってやる。
君のせい。
全部全部君のせい。
《私がぶざまにあがくのも生きることに執着するのも君のせい》《君が私に君といる時間への未練をくれた》君はあがかないの?私たちあがくの得意じゃない。
私たちは命懸けであがく演奏家じゃない。
でも…。
もう1週間もピアノに触ってない。
指が…。
私の伴奏のときだってそうだった。
あのときはバイトでいつもピアノに触ってた。
まともに弾けるわけない。
こんな状態で弾けたら奇跡だ。
また下向いてる。
・
(バイオリンの演奏)ほら奇跡なんてすぐ起こっちゃう。
うわっ。
あっ…。
ハハ…。
私の中に君がいるよ。
有馬公生君。
卵サンドが好き。
モーモー印の牛乳が好き。
あと何が好き?好きな昆虫は?何を集めてた?好きだったアニメは?知らないことたくさんある。
何でも知ってる椿ちゃんがうらやましい。
君のことたくさん知りたい。
怖いよ…。
怖いよ…怖いよ…。
私を一人にしないで。
(泣き声)《僕はバカだ》《暴力上等。
性格最低。
印象最悪》《でも彼女は美しい》《雪の中の君は美しい》
(医師)麻酔始めますね。
(医師)深呼吸して。
《「ねえ先生私たちみんなさよならのキスをしてくれる人が要るんです」マーシー》
(看護師)脈拍安定しています。
(看護師)麻酔完了しました。
(医師)手術を始めます。
・『エチュード嬰ニ短調作品8−12』
(観客たちの歓声・拍手)
(観客)ブラボー!
(観客)井川さーん!
(井端)ううー。
(落合)《取った…。
最高の出来よ。
絵見》
(凪)《は〜ため息しか出ない》《お兄ちゃんも会心の演奏だったけど別ベクトルで一歩も引けを取らない》《そっか。
私の進む先にこの人がいるのか》
(高柳)《見事だ》《武士が断トツだと思ったが甲乙つけがたい》《あとは心証の差でしかない》
(落合)フフ…。
(高柳)《仕上げてきたな。
魔女め》この地区はすごいね。
2人も天才がいる。
優勝はどっちかな?
(三池)フッこれだから素人は。
(三池)この後最高のピアニストが控えてますから。
(さつき)あれ?三池。
(小麦)あっ。
(紘子)相変わらず人の執念をあおるのが上手ね。
落合先生。
(凪)瀬戸先生。
どうでしたか?有馬先生。
(紘子)最悪だわ。
会場に連れてきたもののまともに弾けるかどうか。
2年前に逆戻り。
(紘子)《コンクールの結果どころかピアニストとしても駄目になるかもしれない》《助けてよ助けて助けてよ》
(紘子)こりゃあ参ったね。
(実行委員)お疲れ。
(実行委員)よかったよ。
(絵見)《見たか武士。
有馬》
(武士)おいどうしたよ?具合悪いのか?
(武士)薬もらってこようか?胃薬ならすぐ持ってくるぞ。
(絵見)集中してるんじゃないの?あっああ…。
でも何か…。
弾かなきゃ。
(絵見)あっ…。
弾かなきゃ弾かなきゃ弾かなきゃ。
(観客たちの拍手)
(観客)《もうすぐ有馬だ》
(観客)《有馬だ》
(観客)《有馬君が来る》
(観客)《楽しみだ》
(観客)《生まれ変わった天才が》
(実行委員)23番有馬公生君。
もうすぐ出番です。
袖に来て準備お願いします。
(武士)お…おい。
大丈夫か?うん。
大丈夫。
大丈夫だから。
(絵見)大丈夫って…。
顔が真っ青だよ。
誰が見たって普通じゃない。
一緒に医務室に行こうよ!ごめん。
でも弾かなきゃ。
僕はピアニストだから。
約束だから。
(観客)《有馬だ》
(観客)《有馬君だ》
(三池)《来た!有馬さん!》
(観客たちの拍手)あいつぶっ倒れたりしねえよな?《思い出したくないこと思い出させちゃったね》《弓を持てないバイオリニストなんて意味ないもの》《私忘れない。
死んでも忘れない》《弾かなきゃ》《忘れちゃえばいいんだよ。
リセットボタンを押すみたいに》《弾かなきゃ》《こんななら会わなきゃよかったね》《弾かなきゃ弾かなきゃ。
僕はピアニストだから》先生?
(紘子)公生…!
(観客)どうした?
(観客)プレッシャー?
(観客)有馬が?《また下向いてる》
(椿のくしゃみ)
(柏木)《バカ椿》
(渡)《他人のふり他人のふり》《椿…来てるんだ。
そうか》《みんな見てるんだ》・『バラード第1番ト短調作品23』
(絵見)《単なるペザンテじゃない》
(武士)《深くゆったりした響き》
(高柳)《ああ…なんて豊かな音色なんだ》
(紘子)《ショパン『バラード第1番ト短調作品23』》
(落合)《ささやくように甘えるように優しく悲しげにショパンのバラードが奏でられていく》
(渡)《好きな子のこと考えてたろ?》《そりゃそうさ》
(紘子)《今は心のままに弾きなさい》《心の中はカオスです》
(凪)《陳腐です》《ちょっとはいいこと言ってるよ》
(椿)《何よ。
さっきからピアノばっか弾いて!》《仕方ないだろ。
口下手なんだから》《みんな見てる》《僕が今ここにいるのはみんながいたからだ》《僕の人生に関わった人》《僕を豊かにしてくれた人》《僕は応えなきゃ》
(武士)《俺ら演奏家だからよ。
物は音楽で語らねえとな》《ああ相座。
そのとおりだ》《悲しくてもボロボロでもどん底にいても弾かなきゃ駄目なの!》《僕にできるかな?》《平気平気。
何とかなるって!私たち最強だもん》《弾くんだ弾くんだ》《僕はそうやって生きていく人種なんだ》《僕はピアニストなんだから》《君と同じ演奏家なんだから》
(三池)《すごい…!》
(凪)《すごいよ有馬先生》《先生の人生は先生の音楽はこんなにもカラフルに色付いている》
(紘子)《公生の演奏はカラフルに色付いている》《悲しげに色付いている》2015/03/13(金) 02:28〜02:58
関西テレビ1
四月は君の嘘[字]【ピアノが弾けなくなった元天才少年と美女ヴァイオリニストの物語】
かをりの容体が急変する場にいた公生は、ショックからピアノに向き合うのを辞めてしまう。音楽が大切な人を連れ去っていく…過去のトラウマが公生の頭をよぎる…
詳細情報
番組内容
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。
モノクロームだった彼の日常は、1人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。
傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。
少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。
第37回講談社漫画賞を受賞した「青春×音楽×ラブストーリー」!
出演者
有馬公生: 花江夏樹
宮園かをり: 種田梨沙
澤部椿: 佐倉綾音
渡亮太: 逢坂良太
井川絵見: 早見沙織
相座武士: 梶裕貴
スタッフ
【原作】
新川直司(「月刊少年マガジン」連載中/講談社)
【監督】
イシグロキョウヘイ
【シリーズ構成・脚本】
吉岡たかを
【キャラクターデザイン・総作画監督】
愛敬由紀子
【音響監督】
明田川仁
【音楽】
横山克
【アニメーション制作】
A−1 Pictures
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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サンプリングレート : 48kHz
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