ドラゴンクエストを考える その4
2015/03/13
ドラゴンクエストについて その4
ドラクエ世代が振り返る、往年の名作。当時はようやく小学生。
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
1990年発売の4作目。対象機種はまだFC(ファミリーコンピュータ、ファミコン)
ドラクエ3の発売から2年+1日。なんか惜しい、非常に。
後に「天空シリーズ」と呼ばれる新シリーズの大事な1作目。「ロト三部作」が大きな支持を得ていたこともあり、本当に重要な1作になったが、見事期待に応えた作品と言える。
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何と言っても特筆すべき点は全5章構成(リメイクでは6章)のオムニバスストーリーだろう。一番の出世頭がトルネコなのはやるせないが。
主人公となる勇者は最終章までお預け。導かれし者たちのサイドストーリーをまずはじっくりと堪能することになる。これがまた秀逸で、飽きる事なく続けられる様に様々なプレイスタイルのサイドストーリーを展開している。(ソロプレイ、パーティプレイ、道具屋シミュレーションなど)また、早く勇者をプレイしたいと思わされる事もなく、飽きる前に次の章に移る程度にはテンポも良い。
本作は意趣返しでもあったのか、ロト三部作と比べて主人公の背景像が重い。自分が主人公の立場だったら、トルネコと一緒にいるのは堪えられない。絶望のどん底にいる人間が、よくもまぁあんな幸せ絶頂の小太りオヤジを仲間にしたと思う。きっと勇者は、それはそれは人格者で誰にでも人当たりがよく、だからこそ勇者でいるのだろう。ネネさんかわいい。許すまじ小太り。
なんだか色々言ったが、本作はホイミンの話である。
ホイミンと出会い、ホイミンに助けられ、ホイミンと別れ、ホイミンに涙する。そして再びホイミンと出会い、ホイミンに涙する。
その為に1章から5章が存在していると言っても過言ではない。
ドラゴンクエストシリーズ全体を通して、有数の不幸を抱えた今作の勇者が、なかなか知名度もあがらず不遇な扱いを受けているのも半分はホイミンのせいだろう。残りはトルネコ。
友人とドラゴンクエストⅣの話がしたければ「ホイミン」「838861」「クリフト=ザラキ」だけは押さえておこう。テストにでます。
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