日本人の心に染み入る美しい風景
スタジオジブリが描く新しいかぐや姫
竹から生まれて美しく成長し、十五夜に突然月に帰ってしまうお姫さま。誰もが知っている日本最古の物語「竹取物語」を、「平成狸合戦ぽんぽこ」や「火垂るの墓」などを手掛けた高畑勲監督が映画化。色彩豊かな絵巻物や美しい水彩画がそのまま動き出したようなダイナミックで美しい映像と、無邪気な少女が絶世の美女へと成長していく心の動きを丁寧に描いた物語は国内外で絶賛された。海外の多数の映画賞を席巻し、アカデミー賞長編アニメーション映画部門に高畑監督作品としては初めて、日本の作品としては昨年の宮崎駿監督の「風立ちぬ」以来4作目となるノミネートを果たした。世界が認めた映像表現はまさに圧巻。赤ちゃんが動く様子や虫の動き、息をのむ自然の美しさなど、かつてなかった表現に圧倒される。かぐや姫の声を担当したのは朝倉あき。自然を愛する元気いっぱいの少女が大人の思惑に振り回されて苦悩する姿を見事な表現で演じきった。高良健吾、地井武男、宮本信子、橋爪功や中村七之助、朝丘雪路、仲代達矢ら豪華声優陣が脇を固め、世界に誇る日本の物語が誰も見たことのない美しいアニメ作品となった。時代と時空を超えた青春絵巻にして、最後にはホロリとさせられる感動の超大作だ。
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。ある日、竹やぶで光り輝く竹を発見した翁<おきな>(地井武男)は、そばに生えてきたタケノコの中から美しい姫を見つけ、媼<おうな>(宮本信子)と共に彼女を大切に育てることになる。急激な速度で成長し半年ほどで少女になった姫(朝倉あき)は、近所の子供たちのリーダー的存在の捨丸(高良健吾)らから“たけのこ”と呼ばれ、元気いっぱいに野山を駆け回って暮らしていた。
そんなある日、光る竹から金や美しい衣装を授かった翁は、姫をその衣装にふさわしい娘に育てるため、都への移住を決意。相模(高畑淳子)を教育係として迎え、姫に「高貴の姫君」としての教養を身につけさせようとするが、田舎育ちの姫は遊んでばかり…。媼はそんな姫を温かく見守っていた。ある日、姫が大人になったことを知った翁は斎部秋田(立川志の輔)に名づけを依頼する。姫の美しさに胸を打たれた斎部秋田は、姫を「なよたけのかぐや姫」と命名。姫の名づけを祝う会が盛大に行われるのだが、その席で男たちの勝手な言い分を聞いた姫は大きなショックを受ける。 翌日から人が変わったように「高貴の姫君」として振る舞い始める姫。姫のウワサを耳にした男たちが求婚に訪れる中、姫は5人の公達に想像もつかない結婚の条件を突きつける―!
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