ソウル=東岡徹
2015年3月10日18時50分
韓国人の男に刃物で切りつけられ、顔などに重傷を負ったリッパート駐韓米大使は10日午後、ソウル市内の病院を退院した。病院内で開いた記者会見では、できるだけ早く業務に復帰し、米韓関係の発展にさらに努力する姿勢を強調。韓国語で「雨降って地固まる」と語った。
入院先の病院によると、リッパート氏は顔に長さ約11センチの傷を負うなどし、約80針を縫った。10日朝までにすべて抜糸。負傷した左手には痛みが残り、鎮痛剤で和らげているという。今後は医師団がリッパート氏のもとを訪れ、診察、治療に当たる。
退院に先立って開いた記者会見では、ツイッターや手紙などで寄せられた韓国の人々からのメッセージに感動したと繰り返し、「今回の事件で韓国に対する愛情はさらに大きくなり、米国と韓国の信頼も強くなった」と述べた。韓国語で「一緒に行きましょう」と呼びかけた。
襲撃事件のあと、韓国では米韓同盟への危機感が高まっていた。そうした中、事件直後の冷静な対応や、「キムチを食べると力が出る」といった病院での発言などを通じて、リッパート氏への好感度が急上昇。「リッパート現象」とも言われる人気を呼んでいる。(ソウル=東岡徹)
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