ここから本文です

韓国原発ハッカー、「朴大統領の通話記録もある」と金銭要求

WoW!Korea 3月12日(木)19時35分配信

昨年末、韓国水力原子力の図面などを公開したハッカーが、活動を再開した。3か月ぶりに姿を現したハッカーは、原発資料をさらに公開し、露骨に金銭の要求をしてきた。

 自称「原発反対グループの会長」だという人物は12日午後、SNSのTwitterで「韓国水力原子力 警告状」というコメントを掲載した。

 ハッカーは79日ぶりにコメントを掲載し、古里(コリ)1・2号機の運転用図面やサウジアラビアに輸出することになったスマート原発蒸気発生器の分析資料などや、原発関連の図面と朴槿恵(パク・クネ)大統領と潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の通話明細の速記、実験過程の動画など計25点のファイルを公開した。朴大統領と潘国連事務総長の通話明細など原発に関係ない内容まで含まれていることは、ハッキングの実力を誇示しようとする意図が見られる。

 またハッカーは「韓国水力原子力と政府合同捜査団の方々、お久しぶりですね」とし、「鐘が必要なんですよ。要求さえ聞いてくれたらいいんだけど…」と明かした。

 さらに「北ヨーロッパと東南アジア、南アメリカのいくつもの国で原発資料を買うと言っているが、資料を一気に売ったら、朴大統領が原発輸出に支障が出そうで怖いですね」とし、「(産業通商資源部の)ユン長官、時間をあげるから考えてみてください」と要求した。

 続けて「数億ドルをけちって、さらに大きな金が飛んでいかせずに、賢明な判断を願う。要求に応じれば、場所と時間はお前たちが決めろ」とし、連絡が取れるメールアドレスまで記載した。

 昨年には原発稼働を中断しろなどといった要求が実行されない場合は、クリスマスの日(12月25日)に2次破壊を断行すると脅迫していた。

 これに対し、政府と韓国水力原子力は非常警戒態勢に突入し、万一の事態に備えていたが、さらなるサイバー攻撃はなく、それ以降ハッカーは姿を消していた。

 非常警戒態勢に加え、検察は政府合同捜査団をしたがえて捜査に入った。捜査過程でハッカーが流出した資料は悪性コードを通じて流出されたもので、悪性コードは韓国水力原子力の退職者のメールアカウントを通じて送られたと推定した。

 韓国水力原子力の関係者は「現在、公開された資料を分析中であり、分析結果によって対応水準も違ってくる」と述べた。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp

最終更新:3月12日(木)19時35分

WoW!Korea