ズーラシア:準絶滅危惧種のヤブイヌ死ぬ

毎日新聞 2015年03月12日 21時23分(最終更新 03月12日 21時29分)

9日に死んだヤブイヌの雌「サラ」=よこはま動物園ズーラシア提供
9日に死んだヤブイヌの雌「サラ」=よこはま動物園ズーラシア提供

 よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)は、国際自然保護連合のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されているヤブイヌの「サラ」(雌、8歳)が今月9日に死んだと発表した。

 サラは2006年6月に、父親のコタロウと母親のコウメとの間に誕生。体格が良く、群れでリーダー的な存在だった。今年3月5日、展示場でふらつきが見られ、動物病院に入院し、治療を受けていたが、9日に腎不全で死んだ。

 ヤブイヌはコロンビアやブラジルなど南米の湿潤林に分布し、小規模な群れを作る。指の間に水かきがあり、泳いだり潜ったりすることができる。森林開発で生息数は減少し、国内の動物園では今年1月現在、ズーラシアの13頭を含め28頭が飼育されている。【飯田憲】

最新写真特集