トップページ科学・医療ニュース一覧汚染雨水漏出の現場付近で高線量の放射線
ニュース詳細

汚染雨水漏出の現場付近で高線量の放射線
3月12日 22時22分

東京電力福島第一原子力発電所で汚染水をためるタンクを囲う「せき」にたまった汚染された雨水が漏れ出した問題で、現場の近くの地面から比較的高い量の放射線が検出されました。この現場では3年前に高濃度の汚染水が漏れ出していて、東京電力は残っていた放射性物質が雨水を汚染していた可能性があるとみてさらに調べています。
福島第一原発の「H4」と呼ばれる汚染水をためるタンクが並ぶエリアでは、雨などをためる「せき」から比較的高濃度の汚染された雨水およそ750トンがせきの外に漏れ出したとみられています。
東京電力で雨水が汚染された原因を調べたところ、「せき」の外側の地表面付近でベータ線と呼ばれる放射線が毎時35ミリシーベルトと高い値で検出されたということです。
この周辺では、3年前タンクの配管から放射性物質の量が1リットル当たり1億4000万ベクレルという高濃度の汚染水がおよそ120トン周囲に漏れ出していて、東京電力は当時、土を深さ50センチほど削って放射性物質を取り除く対策を取ったとしていました。
ところが、今回、対策を取ったはずの場所から高い値の放射線が検出されたことについて、東京電力は汚染を取り除ききれていない可能性などが考えられるものの詳しい原因は分からないとしています。
また、この現場はタンクのせきと地続きになっていて、東京電力はここから放射性物質がせきの内側に流れ込み、雨水を汚染した可能性があるとみてさらに調べています。

関連ニュース

k10010013391000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ