佐藤圭司
2015年3月12日23時29分
今年1月に引退表明した将棋の現役最年長棋士、内藤國雄九段(75)が12日、最後の公式戦に敗れ、56年6カ月の棋士生活を終えた。この日の敗局で歴代3人目の通算1千敗を喫した。長年第一線で活躍した棋士ならではの記録を成し遂げた。今月31日付で引退となる。
本拠地としてきた大阪市福島区の関西将棋会館であった第28期竜王戦(読売新聞社主催)ランキング戦6組昇級者決定戦で中田功七段(47)に敗れた。「これが千敗目とは知らずびっくりした。千勝達成のときファンから『千敗まで頑張って』と励まされたが、本当にそうなった」と話した。
通算成績は1132勝1千敗。対局数は歴代3位、勝ち数は歴代6位。負け数は加藤一二三(ひふみ)九段(75)の1136敗、引退した有吉道夫九段(79)の1002敗に続く。
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