人生いつも三日BOSE

RHYMESTERと千田琢哉さんの著書をこよなく愛する三日坊主のブログ

閉店詐欺の店に質問したらブチギレられた話

週末の上野はアメ横。なんだか軽い人だかりができている。

やたらしゃがれた声のオッサンが、脚立のようなものに上って何か叫んでいる。よくよく耳を傾けると、

「本日をもって!この店は!閉店しまーす!」

むむ?どうやらこのお店は、今日限りで店じまいをするらしいぞ。

「長らくのご愛顧!ありがとうございましたー!」

このおじさんは店長さんかな?自分の店が閉店するとは…辛いだろうに。しかしやけに声がガラガラしているな?

「今日で閉店するので!今ここに並んでいるものを全部3000円で売りまーす!」

ほほう、売っているのは時計とカバンか…正直目利きなどはできないが、いいものなのだろう…か?

「そこで見ているお兄さん!本当はコレ全部何万円もするやつだけど、もう閉店で在庫処分しなきゃいけないから3000円にするよ!買っていってよ!」

ぬ?何万円とな?どれ、そこまで言うなら、ちょっと覗いてみようk

はいSTOP!そこまで!!

今入ろうとしたアナタ、ひょっとして旅行者?

東京に来た目的は?え?サイトシーイング?

ダメっすよー東京に来るなら「閉店詐欺」の存在ぐらい知っておかないと!

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閉店詐欺

普段から東京に住んでいる人ならおなじみ(?)かと思いますが、東京都内の繁華街(特に上野、秋葉原など)には、こんな写真のようなお店が点在しています。

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ちなみにコレは秋葉原駅前。他にも上野や御徒町、場所を変えましたが、かつては池袋にもありました。

このお店がなぜこんなに人だかりが出来ているのか?と言うと、

「今日限りで閉店だから、激安セールやってます!」

という謳い文句で客寄せをしているからなんです。

しかし、今日限りで閉店を謳いながら、もう何年も同じ場所で営業している店がほとんどです。「閉店セール」と言えば、普通は文字通り「そこでの営業をしなくなる」という意味だと思います。

しかし、彼らにとっての閉店というのは、

「夜になって店じまいをする=閉店」

だそうです。だから、毎日が閉店で、毎日が開店。だそうです。

閉店セールに騙された

ぼくは閉店セールをやる店が大嫌いです。なぜなら、

「一度時計を買ってハズレを掴まされたから」

ということがあったのです。東京に来たばかりのころに、アメ横に買い物に行きました。そこでは、毎度おなじみ閉店セールの真っ最中のお店がありました。

ぼくはそれまで、閉店セールの存在を知らない情弱でした。なので、ついつい店内に入ってしまい、店員の話術に騙されて時計を買ってしまったんですよね。3000円のを2つ。

何日かつけていると、何か違和感がある…よく見てみると、時計についている小さい針(名前なんだっけな?)が、取れかけてたんですよね。

つまりは、針をただくっつけていただけ。

かなりショックでした。東京に来たばかりでお金もなかったので、6000円をドブに捨てたような気分でした。

ああいう店の特長の一つに、「レシートを渡さない」というのがあります。証拠を残さない意味もあったのでしょうか。くださいと言わなかったぼくも悪いんですけどね。

その恨みを抱えたまま、幾年月。最近、上野で再度閉店詐欺の店を見つけました。

そこは、アメ横のど真ん中。週末は特に、人でごった返す通りに面しています。そこで堂々と閉店詐欺をやる輩…。

メガホンで何か叫んでいるので聴いてみると、相変わらず

「今日限りで閉店しまーす!」

「本当は〇万円するカバンばかりですけど、今日は特別に全品3000円でーす!」

「〇〇年間の永きに渡りまして、ご愛顧いただきましてありがとうございました!」

という言葉を連呼しているだけ。跡形もなくなるって…店名と内装ちょこっと変えるだけじゃん。しかし思うのが、このメガホンおじさん、なんでみんな声がガラガラなの?あ、至るところで閉店閉店言っているから…おっと誰か来たようだ。

こいつらにはむかついていたので、煽る意味でちょっと質問をしてみました。

「閉店閉店言ってますけど、何でこんなに立地の良い場所で閉店するんですか?」

すると、そのメガホンおじさんは急に鬼の形相になって

「売れないからだよ!!!」

と言ってきました。すかさずぼくは

「は?ここで売れなかったら、どこで売れるんですか?長年やってたんじゃないの?」

と聞くと、おじさんは怒りながらテンパっている様子で

「お兄さんみたいにね、まともな客ばかりじゃないんだよ!商売ってのは難しいの!!」

と身も蓋もないことを言ってきました。おいおい、大声でそんなこと言っていいの?(笑)

もっと煽ってやろうと思っていましたが、おじさんはマズイと思ったのか、

「冷やかしなら帰ってくれ!キミみたいな人には売らないよ!!」

と言ってきました。ぼくはまともな客なんじゃなかったの?と思いましたが、こういう人たちを怒らせると後が怖いかもなーと思い、そこまでにしておきました。

これはこれで美味しい商売なのでしょう。東京には、今でもあちこちに閉店詐欺のお店があります。

東京や首都圏に住んでいる人はすでに知っているでしょうが、これから東京に旅行などで来る人は、ぜひそういう悪質な商売には引っかからないように気をつけてほしいと思います。どのお店も、上に貼った写真みたいな外観をしているのですぐ分かると思いますよ!(笑)

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