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ジャングル大帝 劇場版 仔ライオン・ルネはサーカスに入り、人々は次世代エネルギーの元となる石(ノーリスクで核融合に匹敵する)を求めてジャングルに入る。そしてジャングルの王、レオは……
映像は凄まじいのに、音がしょぼくて印象に残りにくい映画。
そしてルネの存在理由が希薄である。人間への憧れと疑い、友情、王の素質等が描かれて入るが、後半の放置っプリは何なのか。そのブン、レオの活躍……というか決意が超あちぃ。
それははそうと、二人の人間に着目したい。
悪人役の
ハムエッグは、地球をひっくり返すだけの素材を見つけた男だが、その野望はあまりに小さい。おそらく、無事に帰れたとしても企業に食いつぶされてただろうなって感じだ。月給17万くらいで。しかし、我欲に突き動かされて森を焼き、動物を殺していることに違いはない。……のだが、死んで当然の極悪人、とまでは思えないんだよなあ。死に様も哀れだ。
善人役の
ヒゲオヤジ。ジャングルを守ろうとしてるし、動物の病気を治療する。
しかし、次世代エネルギーの元を「ただの石ころ」と罵っている姿が、あまりにも後ろ向きに見える。そりゃ、石ころに命をかけて殺し合いをしている悪人善人動物自然というのはいかにも浅ましく映る。だがその石ころってのはちょっとした金銀財宝のような、ただの我欲の対象に収まるものではない。下手に扱えば世界戦争の火種となりうるが、うまく運用すれば自然破壊をストップさせ、貧困に起因する憎悪の絶対量を減少させうる夢のアイテムではないか。少なくとも、
ただの石ころなどではない。
それを否定するのは「このまま好き勝手に突き進んで地球なんかぶっ飛ばせ!」か、「人類は全てのエネルギーから手を引いて、速やかに衰退すればよろしい」と言っているようなものだ。思考停止である。
それとも「あらゆる困難には実力で立ち向かうべきであり、そんなチートアイテムに頼るのは甘えに他ならない」といったところか。それならそう言え。何が石ころだ。正義とは何なのか。そしてそんな彼らに自らの身も心もささげたレオの決意とは何なのか。
さらに、その事実をこれから知るであろう幼きルネはいったい何を思うのか……せ……背負いたくねえっ……!