(ラジオを切る音)・
(ハナエマ)ただいま!
(エリー)あっお帰り。
(エマハナ)ただいま。
ご苦労さま。
どうだった?
(エマ)朝から並んでカボチャと油とおしょうゆをほんの少しだけ。
(ハナ)今日も米は手に入らなかった。
ああ…私も一緒に行ってあげられたら…。
気にしねくていいから。
そう…。
お母さんこれ外で摘んできたの。
ありがとう。
お母さん顔色よくない。
ちょっと熱い。
あら夏風邪かな。
無理しねえで部屋で休んでて。
うん…。
ありがとう。
・「大好きな人々大好きな明け暮れ」・「新しい『大好き』をあなたと探したい」・「私たちは出会い私たちは惑い」・「いつか信じる日を経て1本の麦になる」・「空よ風よ聞かせてよ私は誰に似てるだろう」・「生まれた国育つ国愛する人の国」・「麦は泣き麦は咲き」・「明日へ育ってゆく」・「麦は泣き麦は咲き」・「明日へ育ってゆく」一馬の出征から2年がたちました。
(チエ)また一人連れてかれた。
戦況は悪化の一途をたどり東京大阪などの主要都市は次々と爆撃によって廃虚となりその惨状はラジオや新聞によって国民にも伝えられました。
ねえ進さん町の噂って本当?
(進)あ?北海道にも空襲があるって。
(三郎)余市には来ないよ。
こんな田舎リンゴしかないんだから。
「リンゴしか」ってリンゴバカにしてんのか!いやそういう事じゃ…。
でもまあ小樽や函館はね陸軍だって控えてるし。
攻めるなら石炭だ。
日本に打撃食らわせんなら石炭の輸送経路を断とうとすっぺ。
じゃあ余市は大丈夫?自分の事しか頭にねえのか?一馬は今お国のために戦ってんだ。
そうだ!じゃあ…マッサンの工場は?海軍の指定工場でしょ。
それは…。
そうか…それはまずい!やっぱり余市も危ない。
あ〜狙われる!
(進)おい三郎!縁起でもねえ事言うなお前!だって…。
(政春)こんにちは。
(チエ)あっいらっしゃいマッサン。
噂をすれば…。
何じゃ?あっいやいや…。
どうぞ!ああ…散髪はまた今度。
進さん折り入って相談があるんじゃが。
相談!?ああ…。
お帰り!ああハナちゃん。
熊さんは?部屋にいるけど。
事務所に来てもらいたいんじゃが。
分かった。
声かけっから。
ああ。
(ハナ)マッサン!エリー具合悪いみてえだ。
え?
(ハナ)大事ねえと思うんだけど今部屋で休んでる。
ほうか…。
後で見に行く。
俊兄は研究室か?うん。
よっしゃ。
(ハナ)お父ちゃん!
(熊虎)マッサン何なんだ?話って。
とうとう北海道にも空襲が始まるかもしれん。
(俊夫)ええ!?昨日海軍さんに町の噂を聞いてみたんじゃ。
わしらお国のために酒を納めとる。
それでこの工場に何があったとしてもそれも…覚悟の上です。
どうなんですか?備える事だ。
備える?今何が起きてもおかしくないところまで来てしまった。
覚悟をしておくように。
敵の爆撃目標になってもおかしゅうないいう事じゃ。
防空ごう造りまひょう。
内地では家の地下にごうを掘って…。
ここは川沿いの柔い土地だ。
地下に穴掘ってもすぐに水がたまる。
(俊夫)へじゃ…。
一番危ないんがのう貯蔵庫と蒸留棟のポットスチルじゃ。
爆撃されたらアルコールで一気に火が回る。
じゃけんそこから一番離れた所にある乾燥棟をわしらの待機場所にするんじゃ。
ここならマッサンご自慢のスコットランド式石造りの要塞だ。
心配ねえ。
それとウイスキーの樽を避難させるど。
樽を!ああ。
進さんに頼んでリンゴ園の山裾にある倉庫を借りる事にした。
山にでがんすか?ああ。
原酒はわしらの子どもじゃ。
手塩にかけて育ててやっと10歳になった。
何が何でも守ってやらんにゃいかん。
貯蔵庫の原酒は未来のための酒じゃ。
余市をウイスキーの里にするそういう事だな?はい。
樽全部は無理じゃが年代の古いもんから順に優先的に避難させる。
貯蔵庫に残る樽も入れ替えてあらゆる年代のもんと混ぜる。
どの貯蔵庫がやられてもいろんな原酒がちゃんと残るようにじゃ。
俊兄。
(俊夫)これ…1晩で考えさったんですか?問題は人手じゃ。
男手が少なすぎる。
とにかく手分けしてすぐに進めるど。
分かりました。
空襲の事はここだけの秘密じゃ。
万に一つの備えじゃいうて皆には。
分かりました。
ごめん聞いちまった。
ハナ!ハナちゃん。
だってマッサンの顔に書いてあんだもの。
エリーさんほっとくなんてよっぽどだし…。
マッサンすっかり読まれてたな。
ハハハハハッ…。
ハナちゃん…できたら女子どもには進さんの家に避難させたい思うとる。
叔父さんのうちに?こがぁな危ない所にはおらせられん。
おら行かねえ。
(俊夫)何言うとるんじゃ!死ぬ時は俊夫さんと一緒だ。
ハナ…。
(熊虎)ハハハハハッ!さすがおらの娘だ。
ハハハッ…。
エリーさんも同じだと思う。
エリーさんがマッサンから離れる訳ねえべ?私はここにいる。
どんな運命もマッサンと一緒。
私も。
何かあったらとにかくすぐみんなで逃げるんじゃ。
はい。
分かった。
(エマ)はい。
翌日からウイスキーの原酒の避難と乾燥棟を防空ごう代わりにする補強工事が始まりました。
よし!よいしょ。
よいしょよいしょ…。
よいしょ!よいしょ!ああっ。
気を付けろ。
ああご苦労さん!重いのにすまんのう。
せ〜の…。
エリー大丈夫か?・
(熊虎)おい!マッサン!みんな連っちきたぞ!熊さん組合長。
あんた余市をウイスキーの里にするって言ったよな?おらたちにも手伝わせろ!ありがとうございます!
(熊虎)皆ちっとくたびちぇけどまだまだ若え者には負けね!なあ?
(一同)おお!エリーさん…具合悪いんだってな。
気の毒にな。
これ食べろ。
少ねえけど猪の肉だ。
精つけて早く元気になれ!あっ…そんな貴重なもの頂けません。
遠慮すんな!「情けは人の…」。
「ためならず」。
それだべ!
(笑い声)ほれ。
すいません。
さあ!ありがとうございます。
おっ進さん!進さん!あっなあどうすればいい?へじゃ皆さんはまずは貯蔵庫の方にお願いします。
(一同)おお。
案内します。
(進)行くぞみんな!ありがとうございます。
ありがとうございます。
はいじゃあ作って。
うん。
私にも手伝わせて。
分かった。
あっハナ…。
(ハナ)ん?これみんなで頂こう。
何?猪。
猪!?ハハッ!じゃあ今夜はしし鍋だな。
やった〜!ありがとう。
じゃあエマどうしよう?取って丸める。
(ハナ)そう…やさしくね。
よっしゃ。
よいしょ!はいもらいますで。
そのままそのままそのまま!よっ!よいしょ…!
(俊夫)おお!
(ハナ)俊夫さん。
皆さん一服して下さい!
(俊夫)はい休憩してつかぁさい。
少ないけど甘いもんこしらえてきたから。
ほら!はい来て来て来て。
はいどうぞどうぞ!はいどうぞ〜!
(俊夫)分け合うてつかぁさいクッキーは。
(ハナ)すいませんね少ねえけど。
はいどうぞ!
(空襲警報)クソ!え?社長!福田さんは蒸留棟まで皆を案内してくれ。
はい。
俊兄は家を頼む!え?わしゃ工場内に残っとる者を誘導しますけんお坊ちゃまが家を!みんな!わしゃここに残る。
はあ!?爆撃されたらすぐに火を消さんにゃいかん。
バカ言わんでつかぁさい!焼かれてたまるか!お坊ちゃま!死んだらしまいじゃ!はい。
米軍の爆撃機がついに北海道にも来襲しました。
エマ!生字幕放送でお伝えします2015/03/09(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 マッサン(133)「待てば海路の日和あり」[解][字][デ]
1945年(昭和20年)、マッサン(玉山鉄二)は空襲に備えて乾燥棟を補強し避難場所に、原酒が入ったウイスキー樽(たる)を山裾の倉庫へ移動させる計画を立てるが…。
詳細情報
番組内容
一馬(堀井新太)が出征して二年が過ぎた1945年(昭和20年)、戦況は悪化の一途をたどり、日本の主要都市は次々に爆撃され廃虚となっていた。余市にも爆撃がくるとうわさになり、マッサン(玉山鉄二)は熊虎(風間杜夫)らの助けを借り、空襲に備えて乾燥棟の補強工事をおこない避難場所に、原酒が入ったウイスキーたるを山裾の倉庫へ移動させる計画を立てる。工員たちとともに張り切って作業するなか、空襲警報が鳴って…。
出演者
【出演】玉山鉄二,シャーロット・ケイト・フォックス,八嶋智人,小池栄子,優希美青,酒井若菜,温水洋一,螢雪次朗,風間杜夫
原作・脚本
【作】羽原大介
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:19824(0x4D70)