花嫁のれん #46【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】 2015.03.09



(音楽)
(奈緒子)なでてなでて。
(真知子)なでてなでて。
(奈緒子)かぶせて。
はい。
開いた。
(真知子)開いて。
(奈緒子)ちょっと。
ねえ。
それ何?
(真知子)えっ?
(奈緒子)ねえ。
何かさ盆踊りっていうか何かバレーボールのサーブじゃ…。
(真知子)今ちゃんとやりました。
(奈緒子)あ痛てて。
(真知子)ごめんなさい。
(奈緒子)こうやって見えるんだけど。
(真知子)いや。
開いてって。
(奈緒子)いや…。
もう。
(真知子)えっ?
(奈緒子)どっから教えようかな。
(奈緒子)あのね。
日本舞踊はだいたいね首筋をもっとこうたおやかにね。
こうたおやかに。
(真知子)たおやかにですね?
(奈緒子)こうやってやるのよ。
(真知子)たおやかに。
(奈緒子)うーんって。
(真知子)あっ!
(奈緒子)えっ?
(真知子)痛い!
(奈緒子)どうしたの?ねえ。
首つった?
(真知子)はい。
痛い痛い痛い…。
首つった?左つったら右。
右を伸ばす。
はい。
はい。
右を。
右をこっちからこうやって。
あーっ。
痛い!
(弘美)ねえねえねえ。
さっきさ母屋の方から踊りの曲が聞こえたんだけどさ。
(知子)えっ?知らなかったの?先週から真知子さんね奈緒子さんに日本舞踊教えてもらってんだよ。
(和代)そうそう。
(弘美)えーっ。
そうなの?真知子さんが?何のために?
(和代)さあ?それじゃいきますよ。
(一同)はい。
これをこうすると…。
ほら。
(健太)おお。
これはすごい。
(哲)包丁を使わずに奇麗に取れるもんですね。
これがうちのおばあちゃん直伝の技。
魚のわたを取るときの秘技筒抜きです。
(健太)筒抜き?
(哲)なるほど。
今度はすっかり師匠気分ね。
それ割って。
(健太)はい。
まずここのえらのところにぶすっと。
あら。
今日は木島さまがいらっしゃるのね。
(増岡)はい。
木島さまといえば確か古くからのご常連のお客さま。
(房子)毎年金沢に友禅の買い付けにいらっしゃるんでしたよね?ええ。
木島さまには時には厳しいお言葉も頂きますがそれもこのかぐらやのおもてなしを知り尽くしているからこそ。
木島さまのお世話をしていると旅館もまたお客さまに育てられているんだなって感じます。
(増岡)はい。
(房子)ああ。
(房子)そういう難しいお客さまでしたら担当は綾さんがよろしいかと。
それは構いませんが。
(房子)綾さんでしたらまず間違いはございません。
それはまあ。
そうですね。
ではそのようにしましょうか。
はい。
はい。
ああ。
ようやく休憩だ。
(香)もうあと30分しかないけどね。
(綾)これ頂き物のお菓子です。
よかったらどうぞ。
ありがとう。
何か私ばっかりいつも忙しい気がするんだよね。
(香)まあ真知子は何かにつけて個別指導だからね。
(佑美)うん。
(綾)でも女将や大女将に個人的にみっちり仕込んでいただけるなんてちょっとうらやましいです。
(佑美)そう言われればそうよね。
(佑美)真知子ばっかり特別扱いみたい。
そっか。
確かに特別扱いよね。
(佑美)うん。
うん?これってもしかして期待されてるのかも?ハハハ。
えーっ?・
(一同)いらっしゃいませ。
木島さま。
お待ちしておりました。
お変わりございませんでしたか?
(木島)ああ。
(木島)奈緒子君も相変わらずのようだね。
いや。
ますます女将としての風格が出てきたと言うべきかな?それはありがとうございます。
(房子)さあ。
綾さん。
お荷物を。
(綾)はい。
どうぞお上がりくださいませ。
(綾)お預かりいたします。
(木島)ああ。
ありがとう。
(陣内)こんにちは。
ごゆっくりどうぞ。
まあ。
これは陣内さま。
(房子)あっ。
ああ。
さあどうぞ。
(木島)ああ。
(陣内)いつも突然で申し訳ありません。
今日からまたしばらくお世話になります。
いつでも大歓迎です。
陣内さまのお部屋はちゃんと空けてありますのでご安心を。
それでは…。
あっ。
真知子さん。
ご案内お願いします。
えっ?私ですか?はい。
それではお荷物お持ちいたします。
どうぞこちらへ。
ごゆっくりどうぞ。
・失礼いたします。
どうぞ。
お茶をお持ちいたしました。
今日は冷えましたね。
お茶をどうぞ。
ありがとう。
新しい旅館の改築の計画は進んでいますか?ああ。
まだCGの段階だけどなかなかいいものになりそうなんだよ。
ほら。
わあ。
すてきな旅館ですね。
君も頑張ってるみたいだね。
真知子さん。
えっ?所作も以前よりずいぶん奇麗になってる。
ホントですか?うん。
踊りの成果かな?踊り?はい。
今女将さんに日本舞踊を習ってるんです。
へえー。
あっ。
じゃあこれだとどうかな?うん?このお茶を客として出されたらどうやって飲む?何ですか?まるで試験みたいな。
こうかな?ああ違う。
こうです。
そんなに笑わなくても。
ごめんごめん。
これは…。
この方がスマートです。
やっぱりお作法はまだまだですね。
(房子)失礼いたします。
(房子)まさか今日陣内さまがお戻りになるとは。
よかれと思ってお嬢を木島さまの担当に推しましたのに。
ホントに私としたことが。
(綾)私は別にどなたの担当でも構いません。
任されたお客さまを誠心誠意おもてなしするだけです。
(房子)お嬢。
何という潔いお心。
まあホントにお嬢は素晴らしい女性に育ってくださいました。
お小さいころから知ってる私としてはもう感動いたします。
(房子)ですがお嬢。
常連の木島さまからよい評価を頂くというのはこれも大事なことでございます。
分かっています。
(房子)はい。
(房子)女将。
はい。
あのう。
陣内さまの担当のことなんですが。
ああ。
はい。
陣内さまは女将塾の卒業生からご自分の旅館の女将を選ぼうとなさっているお方。
ええ。
つまり塾生たちにとっては将来を左右する特別な存在です。
ええ。
房子さんのおっしゃるとおりだと思います。
ですので陣内さまの担当は塾生たちの日替わりにすべきだと思うんですが。
ああ。
なるほど。
そりゃまあ確かにそうですね。
それでしたらあのう。
えー。
お世話の順番は私に任せていただけますでしょうか?分かりました。
お任せします。
それでは。
はい。
・はい。
かぐらやでございます。
はい。
片瀬真知子は私どもの旅館の者でございますが。
えっ?そうですか。
それで船からの連絡は?
(香)ふーん。
新しい旅館のデザインできたんだ?うん。
すごくすてきな感じだったよ。
北陸らしい素朴な風情で。
(佑美)へえー。
そうなんだ?楽しみだな。
(綾)順調そうでよかったです。
陣内さまもご機嫌だったでしょ?うん。
もう上機嫌もいいところよ。
でもね…。
(香)うん?その様子じゃまた何かあったの?所作が奇麗になったって褒めてくれたのはいいんだけど「このお茶君が客ならどう飲む?」とか言っちゃって。
(佑美)何?試されたってこと?そう。
ふた付きのお茶だったんだけどね。
(香)真知子できなかったんでしょ?ええええ。
ご期待どおりできませんでしたよ。
陣内さまにも大笑いされちゃった。
(佑美)ふーん。
(綾)何だか楽しそうね。
えっ?やめてよ。
全然楽しくなんかないんだから。
ねえ?もうひどいでしょ?恥かかせた。
真知子さん。
はい。
どうしたんですか?すぐに実家に帰る準備をして。
何で?たった今能登の漁協から電話がありました。
お父さまの船がけさ漁に出たまま戻らないらしいの。
えっ?無線も途切れたままでどうしても連絡が取れないって。
真知子さん。
さあ早く準備を。
(辰夫)実家に戻らんってどういうことや?仕事がありますから。
それは気にしなくていいのよ。
今は緊急事態なんだから。
(辰夫)ほうや。
みんなよう分かっとる。
(増岡)仕事のことはみんなで協力して何とかしますさかい大丈夫ですよ。
でも私はここにいたいんです。
お客さまのそばに。
真知子さん。
私は修業中とはいえこのかぐらやの仲居の一人です。
お客さまを放り出して行くわけにはいきません。
真知子さんの気持ちはうれしいわ。
女将を目指す者としてとても立派な覚悟だと思います。
真知子さんの覚悟はよく分かったから今はお父さまのそばに行ってあげてほしいの。
おばあちゃんが…。
えっ?おばあちゃんが言ったんです。
漁に出たおじいちゃんからの連絡が途絶えたとき。
お客さんがいるかぎり自分のいるべき場所はここだって。
(フミ)《私は行かん》《お客さまが待っとってくださるさかい》
(男性)《あのなフミさん》《夫の行方が知れんいうときに客の飯作っとる場合やないやろ》
(男性)《ほうや。
表に車待たせとるさかい早う来るまっし》
(フミ)《行かん》《行って私に何ができるんや?》
(男性)《ほれは…》
(フミ)《今自分のすべきことを一生懸命にする》《ほれが私の一番の祈りや》
(フミ)《おてんとさまは必ずあん人を守っとってくださる》私もおばあちゃんと同じ気持ちです。
きっとおてんとさまはお父さんを見守ってくれてます。
(辰夫)うーん…。
だから私は今すべきことを一生懸命したいんです。
真知子さん。
このままここにいさせてください。
お客さまのお世話を続けさせてください。
お願いします。
(辰夫)強い子や。
(増岡)ホントに。
ごめんね。
遅れて。
(香)真知子。
(佑美)えっ?いいの?実家に帰らなくて。
うん。
奈緒子さんには帰らないって言ってきた。
大丈夫よ。
お父さんなら。
そんな顔しないで。
そんなんじゃ無事に戻ってくるもんもこなくなっちゃうよ。
(香)そうだね。
私はね今自分ができることを一生懸命したいの。
お父さんなら必ず戻ってくる。
(綾)そうですね。
(一同)うん。
(志乃)ほうですか。
私が出掛けとる間にほんなことが。
ほれで?真知子さんはどうしても帰らんと言うとるんですか?はい。
気丈には振る舞っていましたが内心は相当不安なはずです。
(志乃)たった一人の親御さんや。
無事に戻ってこられたらいいがやけどね。
はい。
うん。
とにかく事情は分かりました。
本人がここに残りたいと言うとるんやったら仕方ないやろ。
それはそうなんですが。
本人が戻らんと言うとるんに無理に戻らせるわけにはいかんやろ。
とにかく今は本人の気持ちを大事にしましょう。
はい。
・失礼いたします。
どうぞ。
陣内さま宛てにお荷物が届きましたのでお持ちいたしました。
ああ。
ありがとう。
どうも。
あっ。
ちなみに訪問先への手土産の渡し方は知ってるかな?えっ。
さあ?女将ともなればご挨拶に出向く機会も多くなるでしょう。
手土産は生ものなら玄関先で。
お菓子などは通された部屋で渡すんです。
それが作法です。
こういうことも少しずつ覚えていった方がいいでしょうね。
そうですよね。
何かありましたか?えっ?いや。
妙に素直だから。
何ですか?それ。
失礼いたします。

(陣内)奈緒子さん。
ああ。
これは陣内さま。
真知子さんに何かあったんですか?いつもに比べて元気がないようですが。
いえ…。
別に何もありませんが。
真知子さんが何か?女将塾の塾生のことは私もきちんと知っておきたいんです。
教えていただけませんか?申し訳ございません。
ですが今回のことはあくまでも真知子さんの個人的なことですので。
そうですか。
それではどなたかおしゃべり好きな仲居さんにでも聞いてみることにします。
お待ちください。
陣内さま。
《実は真知子さんのお父さまが漁に出たまま行方不明になってしまって》《でも真知子さんはお客さまを放り出しては行けないと》《今ここで自分がすべきことを一生懸命にしたいと》
(弘美)今日のこの煮物わん。
年代物の九谷だから扱いは慎重にね。
(一同)はい。
(知子)あーっ。
このお盆汚れが落ちてないわよ。
(綾)私が拭き直します。

(足音)陣内さま?一緒に来てほしい。
えっ?
(陣内)俺と一緒に能登に行くんだ。
何で?いいから来るんだ。
陣内さま。
待ってください。
(陣内)事情は全部聞かせてもらった。
一緒に能登へ。
お父さんのところへ行こう。
私は行くつもりはありません。
強がってる場合じゃないだろう。
強がってません。
今自分のやるべきことを一生懸命にやりたいんです。
お客さまを置いて能登に帰るわけにはいきません。
その客が一緒に来てほしいと言ってるんだ。
えっ?担当の客がいなくなるのに君はいったい誰の世話をするつもりなんだ?真知子さん。
陣内さまと一緒に行ってらっしゃい。
でも…。
お客さまのいる場所があなたのいるべき場所なんでしょ?ここが君の古里なんだね?はい。
組合長さん。
(組合長)真知子ちゃん。
お父さんは?
(組合長)まだや。
無線も通じん状態になっとる。
そうですか。
(組合長)けさは早くから荒れ模様でな。
どうしてこんなときに漁になんか出たの?
(組合長)わしらも恒雄さんには無理せんように言うたんやけどな。
(男性)真知子ちゃんも金沢で頑張っとるし負けられんて。
(組合長)ほんでももっと強う止めるんやった。
真知子ちゃん。
すまないな。
そんな。
やめてくださいよ。
大丈夫ですって。
父はこの道40年のベテラン漁師ですよ。
大丈夫。
きっと無事に戻ってくるはずです。
(香)奈緒子さん。
真知子から連絡ありました?能登には着いたそうよ。
でもお父さまの消息はまだ。
(佑美)そうですか。
(綾)心配ですね。
ほら。
3人とも心配なのは分かるけどお客さまの前ではいつもどおり笑顔でね。
今私たちがすべきなのは真知子さんの分まで頑張ることです。
さあ夕食のお世話してください。
(一同)はい。
どうかご無事で戻られますように。
お父さん。

(組合長)《わしらも恒雄さんには無理せんように言うたんやけどな》
(男性)《真知子ちゃんも金沢で頑張っとるし負けられんて》《お父さん》
(恒雄)《おう》《金沢から通知が来たの。
書類選考は無事通ったみたい》
(恒雄)《よかったな》お父さん。
2015/03/09(月) 13:30〜14:00
関西テレビ1
花嫁のれん #46[字][デ]【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】

真知子(矢田亜希子)の父が漁に出たまま戻らないと連絡が入る。奈緒子(羽田美智子)から事情を聞いた陣内(須賀貴匡)とともに能登に帰り、不安な夜を過ごす真知子だが…

詳細情報
番組内容
 奈緒子(羽田美智子)の熱の入った個別指導で、真知子(矢田亜希子)の所作も少しずつ様になる。そこに陣内(須賀貴匡)が現れ、部屋付きになった真知子の成長をほめるが、作法はまだまだ至らないところがある、と指摘。真知子は面白くないが、陣内に好意を寄せる綾(原田佳奈)はざっくばらんに陣内と話ができる真知子をうらやましく思う。
 そんな真知子に能登の漁協から電話が入る。
番組内容2
漁に出た父・恒雄(青山勝)の船が帰ってこないというのだ。奈緒子は真知子に実家に帰るよう言うが、真知子は担当するお客様がいる以上、自分が優先すべきは旅館の仕事、と帰郷を拒む。奈緒子から事情を聞いた陣内は、担当のお客様がいるからと帰郷を拒む真知子に、その客である自分が行こうと言っているのだと、真知子の腕を掴んで強引に能登の実家へ連れて帰るが…。
出演者
神楽奈緒子:羽田美智子
神楽志乃:野際陽子
片瀬真知子:矢田亜希子

宮崎 綾:原田佳奈
白山 香:広澤 草
石野佑美:川村ゆきえ
神楽翔太:草川拓弥
神楽 幸:木村真那月
 ・
神楽宗佑:津田寛治
小島房子:沢田雅美
神楽辰夫:山本 圭 ほか
スタッフ
原作・脚本:小松江里子
演出:村田忍
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
伊藤一尋(テレパック)
沼田通嗣(テレパック)
東田陽介(テレパック)
音楽:富貴晴美
主題歌:東方神起「サクラミチ」(avex trax)
エンディングテーマ:東京カランコロン「夢かウツツか」(avex trax)
制作著作:テレパック
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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