(汽笛)
(佐久間裕司)はいお疲れさまー!
(一同)お疲れさまー!
(二宮功一)はあ〜!仕事終わりの1杯は最高っすね。
(仙堂卓巳)しかも今日は佐久間先輩のおごりだっていうし。
(佐久間)まあ久々にさみんなで親睦深めようかなと思ってさ。
(遠山修介)あれ?だったら課長と糸村さんも誘えばよかったんじゃないですか?まあ課長はさ子供が夏休みだし糸村さんはさ親睦を深めたいと思いません!でも俺糸村さんの私生活興味ありますけどね。
普段どういう事考えてるのか一度じっくり聞いてみたいよな。
(仙堂)あの人酔っ払ったらどうなるんだろう?それちょっと見てみたいですね。
(二宮)呼んでみましょうか。
(仙堂)呼ぼう呼ぼう。
ちょっと待てよ!携帯とか待てよお前。
この会は俺が取り仕切ってるんだぞお前。
バカ野郎!
(男性)おいあれなんだ?ケンカか?
(二宮)ケンカですよ。
ちょっとやばくないか?あれ。
(仙堂)ああ…。
(佐久間)…亨?
(遠山)佐久間さんの知り合いですか?ああいや…。
剣道教室の教え子だ。
えっ?船長申し訳ない。
近くにつけてくれる?ああいたいたいた!脈ありません。
救急車。
はい。
あと署に連絡。
はい。
(仙堂)さっきの彼の仕業でしょうか?それ凶器ですかね?あのバカ!
(パトカーのサイレン)ご苦労さまです。
(糸村聡)ご苦労さま。
ご苦労さまです。
殺しですか?ええ。
ホトケの名前は深山隼37歳。
東都大学病院の心臓外科医です。
第一発見者は…我々です。
えっ?
(水沢響子)なんかね屋形船から言い争ってるところをたまたま目撃しちゃったんだって。
はあ…じゃあこういっちゃなんですけど話は早いですね。
それで今佐久間さんと二宮が容疑者の家に向かってます。
揉めてた相手ね佐久間の剣道の教え子だったらしい。
教え子?亨が人殺し?そんなまさか…。
断定は出来ませんが可能性があるという事です。
相手は?誰なんだ?
(二宮)深山さんという東都大学病院の心臓外科医です。
深山!?親父さんご存じなんですか?信子の手術を担当した執刀医だ。
えっ?あの…その信子さんというのは?先月亡くなった…亨の母親だ。
被害者の傷口の形状から考えて凶器は…よいしょっと…このパイプレンチで間違いないか。
遠山君お願い。
はい。
ん?なんですか?それ。
もしかして…もんじゃ焼きのハガシ?犯人は中尾亨と見て間違いないわね。
自宅の方は?
(二宮)盗犯係に応援で張り込みを続けてもらってます。
そう。
被害者のご遺族に連絡は?それが深山さん独身でした。
唯一の肉親だった父親も3年前に亡くなってるそうです。
そう…。
2人の接点ってわかった?実は先月亨の母親が心臓のバイパス手術を行っています。
バイパス手術?ええ。
まあ手術そのものはそんなに難しいものじゃないんですが4時間を予定していた手術が6時間もかかり亨の母親は脳血栓を起こして亡くなっています。
その時の執刀医が深山さんだったんです。
(佐久間)父親の話によると亨は医療ミスを疑っています。
(中尾亨)なんでおふくろは死んだんっすか?
(佐久間の声)亨はこの1か月何度も病院を訪れ深山さんに抗議をしていたようです。
(亨)待て!待て!なんか言えよ!じゃあ動機は母親を死亡させられた事への復讐。
まあとりあえず亨の出入りしそうなところを俺と二宮で行ってみます。
お願い。
それから仙堂と遠山はとにかく医療ミスがなかったかそれだけあたってくれ。
(仙堂・遠山)はい。
あれ?糸村君は?ああ被害者の遺留品調べに行きましたけど。
また?
(佐久間)もういいですよ。
もう放っときましょう。
あんな奴いなくても我々だけで十分です。
行くぞ!
(二宮)はい。
(仙堂)ああ!お疲れさまです。
(東孝彦)ご苦労さん。
お疲れ。
佐久間なんか気合入ってるな。
長瀬君がいなくなってから自分がみんなをまとめなきゃいけないってしゃかりきになってるんですよ。
ただ糸村君へのアレルギーがどうしても消えなくて…。
性格的には水と油だからなあ。
お互い理解し合うのは難しいだろう。
つくづく痛かったなあ長瀬が亡くなったのは。
おお懐かしいなこれ!見覚えありますか?ああ!これは俺たちが20年ぐらい前に作ったおまけだよ。
おまけ?ああ。
もんじゃを食べに来てくれた女性客にその木のハガシをサービスで配ったんだ。
女性客に…。
ああ。
あっそうだ。
おいあれ取ってくれ。
あの…切り抜き。
これ?それそれ。
えーっと…。
ああこれだこれ。
これ今でも配ってるものなんですか?いや配ったのはその時だけだ。
ちょっと失礼。
はあ…1993年…。
被害者18歳か…。
(松下孝介)ただいま。
(松下)暑いなあ!
(松下友美)おかえりなさい。
友美お茶ちょうだい。
はい。
あっ友美。
今夜は打ち合わせで遅くなるから。
わかりました。
(向井繁)深山さんは心臓外科で最も腕の立つ医師でした。
仕事には厳しくて近寄りがたいところもありましたけどね。
1か月前深山先生は中尾信子さんの手術を執刀していますよね?ええ。
責任者は深山先生です。
当初4時間で済むと言われた手術が6時間もかかったのはなぜですかね?手術に時間がかかったのはバイパスに使用した血管が思いのほかもろくなっていたからです。
決して深山さんのミスではありません。
もしそれが理由で深山さんを殺したというなら逆恨み以外の何物でもありませんよ。
ちょっとすいません。
はいいらっしゃい。
この人見てないですか?工務店の亨じゃないですか。
なんかやったんですか?いやあ見てないですね。
そうですか。
ありがとうございました。
(二宮)ありがとうございます。
この男を見てないですか?わからないですね…。
龍平いいもん食ってんじゃないか。
(龍平)佐久間さんどうしたんですか?最近亨出入りしてないか?いや見かけてないっすね。
そっか…。
龍平…。
お前も隠すと罪に問われるぞ。
あいつ何やらかしたんですか?殺人だ。
医者を殺したかもしれない。
そんなバカな!だってあいつ軽く小突いただけだって…。
おい亨!
(龍平)ちょっとちょっと…!営業妨害っすよ!
(佐久間)二宮!
(二宮)はい!
(二宮)待て!亨!佐久間さん…。
亨署まで一緒に来てもらうぞ。
俺じゃありません。
俺は殺しなんかやってない!あのな俺はお前が深山さんを殴ってるところを屋形船から見てんだぞ!
(亨の声)確かに顔や腹は殴ったけど…。
そんな殺しちゃうほど殴ってませんよ!凶器からねあなたの指紋が検出されたの。
親父さんに確認した。
このパイプレンチお前のだそうだな。
えっ?このイニシャルの汚い字も俺見覚えあるぞ!確かに俺のだけど…2〜3日前に店から盗まれたんだ。
(舌打ち)嘘じゃないよ!信じてくれよ!お前一緒に道場来い。
性根たたき直してやるよ!佐久間落ち着きなさい!佐久間さんなんで信じてくれないんですか?俺佐久間さんに嘘ついた事一度でもあったかよ?でもあなたはお母さんの事で深山さんを恨んでたんじゃないの?だから深山さんを呼び出して殺害してしまったんじゃないの?確かに俺はあいつを呼び出しました。
でもそれは病院の関係者から本当は医療ミスはあったって連絡もらったからです。
(携帯電話)もしもし?
(男の声)「東都大学病院の関係者の者です」なんの用っすか?「君のお母さんを殺したのは深山さんだ」「あの人は医療ミスの証拠を隠蔽した」だから俺本当の事聞き出そうと思ったんです。
そしたらあいつ誤解だってとぼけるばかりで…。
おいその電話してきた病院関係者の名前は?そこまでは聞けなかった。
じゃあなんか特徴は?年齢とか言葉のなまりとかなんでもいい。
「
(オイルライターの蓋の開閉音)」
(亨の声)あっそういえばなんかカチカチカチカチオイルライターを開けたり閉めたりするような音が。
オイルライター…。
みんなご苦労さん。
(一同)お疲れさまです。
糸村何してんの?深山さんの同級生と連絡取れたらと思いまして。
ああこれ同窓会サイトですね。
同窓会サイト?ええ。
中学や高校の同級生たちの代表が運営している掲示板です。
昔の友達の連絡先がわかったりして便利なんですよ。
じゃあ初恋の相手の居所とかもこれで調べられるって事?
(遠山)まあそれは登録してればの話ですけどね。
やっぱやめとこう。
幻滅するのがオチだもんな。
(一同の笑い声)でも糸村さん同級生の居所なんか調べてどうするんです?ああ。
亡くなった深山さんの財布の中からこんなものが出てきたんですけど気になりませんか?
(佐久間)気になりませんねそんなものは。
(東)中尾自供したのか?殴った事は認めるけどパイプレンチは使ってないの一点張りです。
課長亨が言ってた病院関係者あたってみましょうよ。
(東)なんだ?それ。
(佐久間)深山さんが医療ミスを犯したと密告電話があったんです。
でもあの凶器は中尾のものですよね?2〜3日前に店から盗まれたそうだ。
そんな下手な話信じるんですか?
(佐久間)亨は今まで俺に一度も嘘をついた事がない。
むしろあからさまに現場に凶器が残されていたのは妙だとは思わないか?佐久間さん…中尾を救いたいって気持ちはわかりますけど俺たち犯行現場を目撃してるんですよ。
(佐久間)だからそれはだな…。
きたー!えーっと…。
(遠山)早いっすね。
ちょっと出かけてきまーす!
(佐久間)糸村さん…。
糸村さん!佐久間!もう…放っといてやんなさい。
あんな勝手許していいんですか?課長糸村さんに甘すぎますよ!でもチームワークだけじゃ見逃してしまう真実ってものもあるかもしれないでしょ。
糸村さんは被害者のためというより自分の好奇心を満たすために行動してるとしか思えない!糸村には糸村にしか出来ない事がある。
それは認めてやってもいいんじゃないのか?なるほど…。
しかし…俺は認めるわけにはいかないあの人のやり方は。
失礼。
佐久間〜!いってきます。
遠山。
はい。
署長…。
とかく浮き世はままならずってな。
2人とも大人なんだからそのうち折り合いつけるって。
もう…無責任なんだから!
(佐久間)二宮。
はい。
(佐久間)お前も糸村さんを信頼してんだったらそっちの方行ったっていいんだぞ。
なんっすか?それ。
俺にとっては佐久間さんも糸村さんも尊敬する先輩です。
もちろん欠点はあります。
でもそれはみんな一緒でしょ。
そういう欠けたところをみんなで助け合うのがチームなんじゃないですか?これですか。
月島のもんじゃね…。
ちょっと記憶にありませんね。
そうですか。
でも群馬から東京までは日帰りも出来るしみんなよく遊びに行ってましたよ。
これが高校時代の深山です。
当時から頭の切れる男でした。
当時深山さんが親しくしていた友人というのは…?ああ…。
いやそういう人間はいなかったと思います。
深山の実家は高利貸しを営んでてヤクザまがいの取り立てをやってました。
だからみんなあいつに関わるのを恐れて近づこうとしなかったんです。
高利貸し…。
クラスの中にも親が借金をしている子がいましてね。
なんだか居たたまれませんでしたよ。
その生徒っていうのは…?彼女です。
この人はどうしてこんなところに1人だけなんですか?彼女3年の途中で学校を中退したんです。
中退?借金の取り立てが厳しくなり母親と夜逃げ同然で町を出てったんです。
ただアルバム委員のみんなは彼女に同情してこういう形で掲載したんです。
じゃあ彼女の消息は今はもう誰も…。
いやそれがつい最近同級生の1人が先日銀座でばったり彼女に再会したそうです。
今は弁護士と結婚して結構いい暮らしをしてるみたいだったって。
弁護士…。
そういえば深山と彼女ちょっと噂になった事があるんですよ。
実は付き合ってるんじゃないかって。
本当ですか?タバコですか?ええ病院内にいませんか?オイルライター使ってる人。
いやうち病院内全面禁煙ですから。
そっか…。
深山先生の評判はどうだったんですか?うーん…確かに腕は立ちましたけどあまりいい印象ないな…。
(佐久間)あら。
手術で執刀するのはいつもお金のありそうな人たちばかりでしたし。
お目当てはコレだって噂でした。
心付けってやつですね。
それに気に入らないスタッフはすぐに飛ばしちゃうし。
飛ばす?
(看護師)ええ。
そういう意味じゃ深山先生を恨んでる人結構いるんじゃないですか?なるほど…。
そういえば中尾さんの手術のあと1人辞めてった子がいたよね。
それはなんという方ですか?すみません。
こちらに松下友美さんっていらっしゃいますか?私ですけど。
私月島中央署の糸村といいます。
高校時代の同級生だった深山隼さんについてお話伺えますか?はい…。
今朝の朝刊で見ました。
彼殺されたんですよね?ちょっとこれを見て頂けますか?これは深山さんの財布の中に入っていたものです。
見覚えありませんか?なんで私に?これは深山さんが高3の時に手に入れたものみたいなんです。
で当時あなたと深山さんが交際しているという噂があったと聞いたものですから。
はい…。
私たちみんなに隠れて付き合ってました。
それ私が深山君にプレゼントしたものです。
そうですか。
高校3年生の夏…。
(友美の声)私たち2人は東京に遊びに来ました。
その頃借金取りの取り立てが厳しくなって私は母と町を出て行く事になったんです。
だから深山君ともその日を最後に別れるつもりでした。
(友美の声)でも深山君はそんな私に言ってくれました。
落ち着いたら必ず居場所を教えてほしい。
いつか必ず迎えに行くから…。
10年後の同じ日にあの神社で待ってるからって。
町を出てからは母と2人人には言えないような思いもしました。
お金のためならなんでもしました。
そしてようやく人並みの生活が出来るようになった頃には10年が経ってて…。
私は深山君と約束した神社に出向きました。
(友美の声)でもあの人は来なかった…。
私との約束は忘れてたんです。
そして2か月前東都大学病院で偶然彼と再会したんです。
(深山隼)友美!前田友美だろ?俺だ深山隼。
(深山)待ってくれ!どうして来てくれなかったの?私待ってたんだよ…。
(友美の声)3年前母ががんを患い亡くなるまでの間にまた多額の借金を作ってしまいました。
そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのが今の夫です。
ご主人多重債務者の債務整理も手がけてらっしゃるんですね。
ええ…。
正義感の強い人で私みたいな借金で困っている人を見ると放っておけない性分なんです。
それに暑がり。
えっ?しかしさすがにこの温度じゃ風邪ひいちゃいますね。
すいません…。
いえ。
佐々木律子さんですか?お忙しいところお呼び立てしてすいません。
(佐々木律子)いえ…。
あなたは中尾信子さんのオペに参加してらっしゃいますね。
ええ。
そしてその直後病院をお辞めになってる。
どうしてですか?それは…。
もしかしてその手術中に医療ミスがあったからじゃないですか?医療ミスなんて…!とんでもありません!しかしその手術の時間は予定より大幅に延びてる。
それは私がオペ中にミスを犯したからです。
深山先生にメスを渡すタイミングが合わず手を傷つけてしまったんです。
でも深山先生のオペそのものにはなんの影響もありませんでした。
なるほど。
深山先生は気に入らないスタッフをすぐに飛ばすと聞きました。
それは誤解です。
深山先生は常に患者さんの事を最優先に考えるドクターでした。
でもオペを担当する患者は全てお金持ちだったんですよね。
それは病院側から腕を見込まれて仕方なくやらされてただけです。
分け隔てなく患者さんの病状を気にかけていました。
それに私を疑うならもっと疑っていい人がいると思いますけど…。
誰ですか?同じ心臓外科の向井先生です。
向井先生?私見たんです。
向井先生が深山先生にお金を要求しているところ。
(向井)深山さん頼みます。
100万ほど貸してもらえませんか。
金持ちの手術ばかり担当して心付けもしこたまもらってるんでしょ?
(深山)誤解するな。
俺はそんな金1円たりとも受け取っちゃいない。
(向井)またまたとぼけて…。
(深山)お前にそんな嘘ついてどうする。
(向井)だったら金持ちの患者こっちに回してくださいよ。
向井洗うぞ。
はい。
きたー!糸村君。
なんなの?こんなところ呼び出して。
課長このハガシやっぱり深山さんにとっては大事なものだったみたいです。
はい?じゃあ行きましょうか。
いや行くって…。
ずるい!食べますか?食べかけじゃない!ふ〜ん…高校時代のデートの思い出ねぇ。
それを20年間も持ち歩くほど大切にしていたはずなのになんで深山さんは約束の場所に来なかったんでしょう。
病気になっちゃったとかうっかり忘れちゃったとかさやっぱり色々あるんじゃないの?そうですね…。
何これ?使用済みのシステム手帳と通帳ですね。
これってあれじゃないの?患者からの心付けの記録とかそういうのじゃないの?課長これほとんどが入金記録じゃなくて出金記録です。
どういう事?「ディスカバリー総合調査株式会社」松下孝介…!?知ってんの?友美さんのご主人です。
えっ!?ちょっ…ちょちょちょっ…!引き出し抱えてどこ行くのよ?電話ボックスの目撃者は今のところ見つけられていません。
佐々木律子さんは?なんか聞けた?ええ。
しかし彼女の口から出てきたのは深山の印象を覆すものばかりでした。
改めて病院関係者に話を聞きましたがやはり誤解を招きやすい人物だったようです。
ただ1人気になる人物が浮上してきました。
誰?向井繁。
写真。
深山のポジションを狙っていた同僚です。
(二宮)中尾の手術にも助手として参加しています。
(佐久間)課長向井をたたかせてください。
お疲れさまでした。
お疲れさま。
(佐久間)向井先生。
月島中央署の者です。
ちょっとお時間よろしいですか?あっ実はですね容疑者の男が病院の関係者と名乗る男から妙な電話を受け取ってましてね深山先生が医療ミスを犯して容疑者の母親を死なせたというんですよ。
(二宮)調べてみたら晴海2丁目の公衆電話からの着信があったんです。
(佐久間)その日のその時間帯向井先生非番でいらっしゃいましたよね?僕がその電話をかけたとでも言いたいんですか?いや…声の特徴を聞いてるとどうも向井先生に似てるんですよね。
僕はそんな電話かけた覚えはありません。
そんな場所行った事もない。
(佐久間)そっか…。
じゃあ映ってないか。
えっ?いやねその公衆電話周辺の防犯カメラ今解析中なんですが行ってないんだとしたら映ってないですもんね。
あれ?このタバコ公衆電話で拾ったのと同じ銘柄だ。
これDNA鑑定に回させてもらいますね。
ちょっ…ちょっと待て。
向井さん署までご同行願えますか。
中尾亨に電話をかけて深山さんを襲うように仕向けたのは向井さんあなたですよね?君のお母さんを殺したのは深山さんだ。
あの人は医療ミスの証拠を隠蔽した。
どうして中尾に深山さんを襲わせたの?深山さんを殺して中尾にその罪を押しつけるため?違う!僕は深山さんを殺してなんかない!
(佐久間)じゃあ他に誰が殺したんだよ!?僕はただ中尾に電話するよう頼まれただけだ。
誰に頼まれたの?答えなさい!
(ノック)はい。
すいませんちょっと失礼します。
糸村君どうしたの?弁護士の松下さんを調べていたら意外な事がわかったんです。
松下さん高利貸しからの借金に苦しんでいた多重債務者の救済にあたっていたんですが裏ではその依頼人が受け取るはずだった過払い金をだまし取っていたみたいなんです。
えっ!?そのリストの中には向井さんの名前もありました。
ですが向井さんだけは過払い金を全額受け取ってますね。
じゃあこの男に電話するよう指示したのはその弁護士だっていうんですか?あとは向井さんに聞いてください。
えっ?ちょっとお前…!おいどうなんだ!?答えろ!向井が弁護士の松下に頼まれて中尾に電話をかけた事を認めたわ。
(遠山)でもどうして松下は向井にそんな事やらせたんでしょうね。
(仙堂)やっぱり自分の罪を中尾に着せるためじゃないか?つまり深山さんを殺害したのは松下って事ですか。
うんその可能性が高いと思う。
(二宮)動機はなんでしょう?それはやっぱり自分の悪事を知られたからじゃないか?
(二宮)どうして深山さんはそんな事を調べてたんでしょうか。
そこなんだよ。
(友美の声)2か月前東都大学病院で偶然彼と再会したんです。
ちょちょちょっ…糸村君!また何か気づいたんですかね?いいよ糸村さんは糸村さんだ。
俺たちは裏付け取りに行くぞ。
(遠山・二宮・仙堂)はい。
東都大学病院の主治医の先生からお話を伺ってきました。
あなたが長袖の洋服を着ているのはエアコンのせいじゃなくご主人から受けたDVの痕を隠すためだったんですね。
なんなんですか?あなた。
深山さんを殺害した犯人がわかりました。
佐久間さんこれ見てください。
ああ…。
すいませんここお願いします。
はい。
はい。
おい友美!戻ったぞ!いないのか!?松下さん。
深山隼さん殺害事件に関して伺いたい事があります。
署までご同行願えますか。
一体なんの話です?あなたに深山さん殺害の嫌疑がかけられています。
なんの話です?刑事さん。
なんで私がそんな事を…。
あなたが奥さんに暴力を振るっている事を深山さんに知られてしまったからです。
あなたは借金の清算と引き替えに向井さんを利用して電話をかけさせた。
君のお母さんを殺したのは深山さんだ。
中尾亨さんに深山さんを襲わせるために。
(亨)お前がミスしたんだろ?なあ詳しい話聞かせてくれよ!
(深山)何度も言ってるだろ。
ミスなんかしてない。
言いがかりはやめてくれ。
おい!待てよ!お前がおふくろを殺したんだよ!
(深山)ああっ!
(深山)ぐわっあっああっ…!
(二宮)凶器のパイプレンチはあんたが中尾工務店から盗んだんだろ。
中尾亨さんの店を調べました。
工具置き場から縮れた毛髪が見つかりました。
先生あなたも相当なくせっ毛ですよね。
DNA鑑定をしたいと思いますので髪の毛を1本頂けますか?あなたからのDV友美さんも認めてくれました。
(松下)ただいま。
(友美)おかえりなさい。
遅かったのね。
今温め直すから。
(松下)友美…。
今「遅かったのね」って言ったよね?ごめんなさい…。
仕事だったんだよ!ええっ!?なんなんだよその顔は。
ええっ!?おふくろさんの治療費立て替えてやったの誰だと思ってんだよ!俺を甘く見るなよ…。
もし俺から逃げようとしたらどんな手を使ってもお前を捜し出して殺してやる…!ごめんなさいごめんなさい…。
ごめんなさい…。
冗談だよ友美…。
俺にはお前しかいない。
俺は本当にお前を愛してるんだ。
友美友美…友美…。
深山君殺したの本当にあなたなの?どうして…?どうしてよ!うるさい!なんで余計な事喋った?誰が今まで面倒見てたと思ってんだ…!?
(佐久間)話の続きは署で聞くよ。
連れていけ!大丈夫ですか?
(松下)深山は俺が友美に暴力を振るってる事に気づいて事務所に乗り込んできたんだ。
あいつが高校時代友美と付き合っていたって聞いてきっと「友美と別れろ」「自由にしてやれ」ってそう言われるに違いないって思った。
でもあいつはいきなり俺の目の前で土下座しやがった。
(深山)お願いします!これ以上あいつを傷つけないでやってください!友美は若い頃から暴力に怯えて生きてきました。
お金を返さないと泥棒になっちゃうでしょ。
出てきてもらえないですかね?みんな迷惑してるんですよ。
(深山)お願いします!これ以上あいつの傷つく姿を見たくないんです!お願いします!友美に優しくしてやってください。
大事にしてやってください!お願いします!!ちくしょう…!なんで俺があんな事言われなきゃならないんだ。
なんであんな奴に…!きっとあなた怖かったのね。
怖い?深山さんの友美さんに対する深い愛情にとてもかなわないと思ったのよ。
このまま放っておいたら2人はいつか必ずお互いの気持ちに気づく。
俺と友美の絆はそんなもろいものじゃない!暴力で繋ぎ止める愛なんてね本当の愛情じゃないのよ!あなたに友美さんを愛する資格なんてない。
色々とご迷惑をおかけしました。
うん…。
亨…。
はい。
深山さんって人はそんなに卑怯な人間じゃない。
我々も色々調べたが医療ミスはなかったと思う。
俺だって多分そうだとは思ってましたよ。
でもあんな形でおふくろが亡くなって気持ちのやり場が見つからなくて…。
まあそうだな。
じゃあ今度道場また遊びに来いよ。
えっ?一から鍛え直してやる!佐久間さん…。
チェスト!動き鈍くなったんじゃないですか?うるさいよもう…。
あっ親父さん。
はいチェストー!ずるいっすよ今の…。
これ受け取ってください。
深山さんもきっとそれを望んでいたと思うんです。
やっぱり無理です。
どうして…?深山君は夫の私への暴力を止めようとしたって刑事さん言いました。
でも私にはよくわからないんです…。
なぜ今になってそんな事…。
失礼します。
あっよかった。
間に合いましたね。
待ってください。
友美さん僕に3分だけ時間をもらえませんか。
深山さんの部屋にあったシステム手帳と通帳です。
ちょっと見てください。
毎月5万10万と一定の金額が色々な相手に振り込まれています。
これどういう事ですか?深山さんは国家試験に受かって社会人としての第一歩を踏み出そうとしたその時にお父さんが破産してしまったんです。
そればかりかお父さんは倒れてしまいあとに残ったのは多額の借金だけでした。
えっ…!?この振り込みはその借金の返済です。
深山さんは働きながら一生懸命返し続け1年前ようやく返済が終わりました。
深山さんがあなたとの約束を守れなかったのは昔借金で苦しんでいたあなたが自分と再会する事でまた同じように苦しむかもしれない。
そう考えたからじゃないでしょうか。
借金の返済を終えたあと深山さんは調査会社を使ってまであなたを捜していました。
そんな…!お二人が月島でデートをしたのは1993年の8月20日ではありませんか?どうしてそれを?10年後の2003年8月20日。
約束の日に印がつけてあります。
深山さん忘れていたわけではないんです。
深山さんが大切に持っていたそのハガシはやっぱりあなたへの思いの証しだったと僕はそう思います。
私にとって深山君との思い出は生きる希望でした。
10年後の約束があったから生きてこれたんです。
深山君どうして…!?私あなたとだったらどんな事でも乗り越えていけたのに…。
笑って生きていけたのに…!「遺留品には被害者の心が宿ってる」か…。
糸村さん。
はい。
あなたが遺留品にこだわる気持ちが少しはわかったような気がします。
でも僕に1つだけ言わせてもらっていいですか。
なんですか?糸村さんの話は3分で終わった試しがない。
失礼します。
そうだったかな…。
あっ佐久間さん…。
ざっくりとそういう事だって言っただけですよ。
そこをはっきりしてもらわないと。
すいませんでした。
あら?何やってるんですか?いやみんなで同窓会サイトにアクセスしてるんだよ。
はあ?いや男ってのはねいくつになってもロマンが欲しい生き物なんだよ。
やっぱり初恋の相手捜しちゃおうかと思ってさ…。
2015/03/09(月) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
遺留捜査2[再][字]
「天才外科医の遺したもんじゃのハガシ!!」
詳細情報
◇番組内容
「遺留品」に込められた最後のメッセージに耳を傾け、被害者の本当の想いと事件の真相に迫る刑事・糸村聡(上川隆也)——
あの風変わり刑事・糸村が帰ってきた!
◇出演者
上川隆也、斉藤由貴、八嶋智人、田中哲司、岡田義徳、正名僕蔵、眞島秀和 / 三宅裕司 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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