未来世紀ジパング 〜アジアになりたいオーストラリアで、日本vs中国〜 2015.03.09


南半球に位置するオーストラリア。
季節は日本と逆。
今は夏。
照りつける日差しが気持いい
しかし街で気づくのは物価の高さだ。
ここはシドニーの金融街。
ランチ時…
ビジネスマンたちで賑わっていた
食べていたのは…
箸使いも手慣れたもの
驚くべきはその値段
しかし…
実はこの店日本のある定食チェーンのオーストラリア進出1号店。
看板を見ると…
そうあのやよい軒だ。
日本ではリーズナブルな値段で人気の定食チェーン
1,000円でお釣りがくる安さが売り。
しかしオーストラリアでは…
半年前にオープンしたこの店を任された店長も…
オーストラリアでは今ラーメンも人気だがその値段もやはり高い
こちらはハンバーガーかと思いきや…
ラーメンを丸く固めて焼き豚の角煮と野菜をサンドする。
味噌汁がついてこちらも
そしていちばん高いラーメンがこちら
高いのは外食だけではない
そんな物価高をものともせずオーストラリアに大挙してやってくる外国人がいた
この時期日本で爆買いして話題になった中国人観光客。
その波はオーストラリアにも押し寄せていた
そんな中国人観光客を歓迎するためさまざまな催しが…。
シドニーの象徴…
その対岸には奇妙なものが立ち並んでいた。
中国の遺跡兵馬俑を模した像だ
兵馬俑とは秦の始皇帝の墓のまわりに並べられた兵士や馬をかたどった焼き物の人形。
なんとも中国人の心をくすぐる趣向だ。
そこへ賑やかな音とともに現れたのは獅子舞。
どれも皆中国の春節を祝うために市をあげて用意したおもてなし
更に中国の人が大好きな爆竹風の花火まで
やがて日が沈むとあの兵馬俑に明かりが灯った
こうしたおもてなしのおかげで
ここ10年で3倍に増加した
シドニーのホテルも春節の時期は稼働率100%に近いという。
こちらは世界90ヵ国以上でホテルを展開する大手チェーンアコーホテルズのオフィス
いったいどんな勉強をしたのか?熱心にのぞき込むパソコンの画面には
実はこれ中国のコンサルティング会社が作った中国人について学ぶための研修ビデオ
オーストラリアでは中国人を迎えるためにここまでやっていたのだ
とっておきのイベントが…
オペラハウスの照明が消えた。
そしてなんと赤い色に。
シドニーの象徴が中国カラーに染め上げられた
まさに最上級のおもてなし
しかし中にはこんな人も…
いったいなぜここまでするのか
中国の人たちが
驚きのマンションを建設。
更に…。
オーストラリアに今回のテーマはオーストラリアですけれども中国の人への歓迎ぶりすごかったですね。
びっくりしました。
青山レイラさんは9年前までオーストラリアに住んでいらっしゃった…。
オーストラリア出身なんですね。
はいそうですメルボルン出身です。
中国の人に対して媚びすぎっていうか。
それを喜ぶほうもどうかしてるんじゃ…。
まずは今回の沸騰キーワードです。
今回の沸騰キーワードはこちらです。
あれちょっとすごいキーワードですね。
その舞台がこちらオーストラリアですね。
後藤さんオーストラリアはなぜあそこまで中国にサービスしていくようになったんですかね?今オーストラリアの経済は絶好調なんですね。
これはオーストラリアの輸出先なんですけれども2003年度このときは日本が1位。
18%を占めていました。
そして中国は9%にすぎなかった。
ところが10年後の2013年度。
中国が一気にトップに躍り出てしかも36%ということですね。
日本の2倍の輸出先になったと…。
これこの10年間で何があったんですか?ご存じのようにオーストラリアというのは資源国として知られていますけれども中国はこの10年くらいの急激な発展にともなってこのオーストラリアで生産される鉄鉱石とか石炭を大量に輸入するようになったということなんです。
オーストラリアと中国の関係こんなふうに言われています。
となると対する日本はどうなんですか?それはいったい何でしょうか?という…。
ここでは教えてくれないんですね。
なるほど。
黄金の国よ再び。
日本から直行便で10時間20分。
赤道を越えてオーストラリアへ
静かな住宅地。
あるお宅を訪ねた
3LDKに子供たちと4人で暮らしている
しかし…
家を売ることを決めたという。
不動産バブルの今ならよい値段で売れると考えたのだ。
この日は内覧会
家の中をつぶさにチェックしている
次から次に希望者が現れる。
その数30人かなりの盛況だ。
しかし内覧会だけでは終わらなかった。
家の前に現れたのはひときわ目立つ紫色のBMW。
車には…
降りてきたのは
メルボルンで名の知れたやり手の不動産の販売員だ。
今回夫婦の家の売買を任されていた
まずは
そして…
なんと今からこの場でオークションを行い家を売るという。
1,450万円で購入した家だが…
すると…
こちらの男性が手を上げた。
中国人男性がそれを横目でうかがう
中国人が一気に400万円つり上げた
3,300万円!
女性が割って入ってきた
3,500!3,500!
中国人男性が負けじと食らいつく。
更に…
え?3,700万円!3,710。
え?こっちは3,720!
落札したのは中国人男性
売り主のヤスミンさん。
買ったときの2倍以上の値で売れて大喜び
一方落札した中国人男性。
早速契約書にサイン。
この家は息子のために買ったというが…
実は今中国人が投資目的でオーストラリアの不動産を買い占めているという。
おかげでメルボルンでも不動産価格が10年前の2倍に上がった
オーストラリアで膨張するチャイナパワーは不動産だけではない。
朝8時メルボルンのとあるオフィス。
観光業に携わるビジネスマンたちが出社前に集まっていた。
その理由は…
今や観光を志す者にとって中国語は必須なのだ。
この授業を行う講師の女性実は
その組織は大学の中に場所を構えているという
彼がその場所まで案内してくれるという
孔子学院と書いてある。
中には儒教の祖
といっても儒教を教える組織ではない
しかもほとんどの講座が格安で受けられるとあって学生やビジネスマンに人気なのだ
案内してくれた彼は
しかしその背景にはしたたかな戦略があった
写真にはあの人物が。
実は孔子学院中国政府の肝いりだった
オーストラリアロイヤルメルボルン工科大学の中に場所を構えるオープニングセレモニーに驚きの人物が出席していた
実はこの孔子学院
そんな孔子学院に対し今論争が巻き起こっていた。
オーストラリアでは孔子学院を排除するよう求める署名が1万人も集められ州議会に提出されていた。
そこには
学校の中にありながら学問の自由を侵害していると訴えたのだ
中国事情に精通するシドニー大学の教授も危惧していた
びっくりですね。
そうなんですね。
ソフトパワー戦略?
しかしこんな問題も起こっている
実際にですねもう一つVTRに出てきましたのがこちら不動産ですよね。
これもあのオークションにはかなり驚きましたよね。
不動産お家をオークションでああいうふうに家の前で?普通です。
あれは普通なの?そうなんです。
私とお母さんもよくオークションとか行ったり家を売ったときもオークションに出して。
中国人がなんでこんなにいっぱい買ってるんですか?移民の権利を取得するということです。
中国の富裕層のなかには海外移住を希望してる人がどんどん…増えてるんですね。
1,000万人!
実はオーストラリアアジアからの移民を排斥する時代があった
はいこちらですね。
これは白人以外の人たちの移民は受け付けませんよということだったんですけど…。
そのあとアジア系の移民がどんどん増えて…。
つまりアジアにどんどん…接近していくということですね。
そして移住したい人に対してある制度を作った
この申請者の…。
更にこんな制度も
どうなんですかねこの制度はね。
永住権を売るっていうその考え方自体にちょっと疑問を感じるところも。
やっぱそうですよね。
ということでこれが日本に入ってきちゃったんですね。
半分以上ですよ。
そして小麦。
そんななかでオーストラリアで今日本食に続いてあるものがブームになっているんです。
オーストラリア屈指の名門校
講義が終わると学生たちが楽しみにしているものがある
日本では考えられない光景だ
驚いたことに大学内に酒を出す店があるのだ。
そこで今学生たちに人気の1杯があるという
まずウォッカを1ショット
次に取り出したのは日本の
これを1杯2杯3杯と加えてシェイクする。
ワイングラスに注ぎ最後にクランベリージュース
どんな味なのか?
一方街なかで開かれていたフードフェスティバルでは
片手にアルゼンチン料理のリブステーキそしてもう一方の手にはワンカップ。
岩手県の地酒あさ開だ。
合うのだろうか?
実は今オーストラリアでは日本酒が大ブーム
そんな日本酒人気を象徴する店がメルボルンにあった。
看板には日本酒の文字。
店内は地元のオーストラリア人でいっぱいだ。
カウンターの中には日本酒がずらり。
その数50種類以上。
店主は日本人と思いきやオーストラリア人だアンドレ・ビショップさん45歳
しかしなぜ日本酒のバーなどはじめたのか?
オーストラリアのパースで生まれたアンドレさん。
子供の頃日本のアニメを見て育った
念願の日本へ。
そのとき彼を魅了したのが日本酒だったのだ
思いが高じて4年後に日本酒バーをオープン。
20回以上日本を訪れ全国の酒蔵をまわり勉強を重ねてきた。
その結果日本である称号を授与される。
その称号とは酒サムライ。
日本酒の普及に貢献したことが評価されたのだ
午後7時仕事帰りのビジネスマンや大学生たちが大勢集まっていた
ときには日本酒を試飲しながら真剣な表情でアンドレさんの話に耳を傾けている
次々と質問が飛ぶ。
みんな日本酒について教えてくれる人を待っていたようだ
更にアンドレさんには今いちばん力を入れていることがある
この日ある日本酒を持って評判のレストランにやってきた
地元の食材にこだわるオージー料理のレストラン
こんにちは。
迎えてくれたのは
今回アンドレさんがやってきたのは日本でも知る人ぞ知る珍しい酒を売り込むためだった
その名は
作っているのは岡山は倉敷にある菊池酒造
肥料や農薬を使わない自然栽培方法を取り入れた日本酒だ
もちろんマイケルさんも飲むのは今日が初めて
しかしマイケルさん返事がない口に合わないのか?
オーストラリアでレストランの店主に知る人ぞ知る日本酒を売り込む
しかしマイケルさん無言。
と次の瞬間足早に厨房に向かうと何かを作り始めた。
取り出したのはこの食材
小型のカンガルーワラビーの肉をスモークしてグリルしたレタスに盛りつけた。
あの酒にきっとこの料理が合うと思いついたようだ
料理と日本酒の新しい出会いにアンドレさんも
酒サムライアンドレさんのおかげで日本酒人気はまだまだ広がっていきそうだ
オーストラリアで沸騰しているのは日本酒だけではない。
シドニーから車で1時間の郊外。
およそ3.5キロ続く広大な敷地で宅地開発が行われていた。
これを手がけるのが…
今オーストラリアは移民受け入れなどで人口が増加
そのプロジェクトの責任者が
今回の売りはオーストラリアにはない独自の技術を使った木造住宅
その工法とは
柱や梁で支える日本古来の方法だが…
そのおかげで木造でも広い空間をつくることができるという
木造なのに柱など遮るものがない
更に積水ハウスは驚きの建築物を造っていた
それがシドニーの中心部に出現した奇妙なデザインのこの建物。
屋上にはキラキラと光る不思議なものが
シドニーの中心部に出現した…
実はこれ積水ハウスが造った
なんと壁一面に緑が植えられている
キラキラ光るこれは反射板。
通常は光の届かない地下のフロアまで太陽光を届かせるという画期的な設備だ
これらの技術が評価され
そのお値段はこの部屋の場合…
かなりの高額しかしすでにこういう進出の仕方はいいですよね。
あと日本酒とワラビーの肉が合うなんてびっくりです。
こういう出会いもいいですよね。
そうですね。
けどやっぱり中国のあの勢いに比べてしまうと日本の入って行き方ってちょっとおしとやかだなと思ってしまうんですけど。
いやそんなことないと思います。
日本のやり方で十分これからも通用すると思います。
自信があるみたいですね。
それでは今回の未来予測をお願いします。
私の未来予測はこちらです。
今30年の時を経た
実を結ぼうとしていた
オーストラリアで中国対日本その未来は?
これはどういうことですか?ただこの模型を見ると日本とももちろん手組んでますけど中国ともしっかりと手握り合ってますよ。
そんな日本とオーストラリアの関係を象徴するものがある
実はこれなんですね。
あ〜っ!
オーストラリアは数年後に天然ガスの輸出で世界一になると言われている。
その天然ガスを巡る日本とオーストラリアの巨大プロジェクトが進行中だ。
その名もオーストラリア北西部の海底から天然ガスを生産しましてパイプラインでダーウィンまで運びましてそこでLNG化します。
そして日本へ輸送しようという計画なんですけれども。
最大のポイントは日本の企業特にオーストラリアの場合政治が安定していて資源を政治の取り引きに使われない国とこういうふうに安定調達できるっていうのはすごく意味が大きいと思いますね。
これからもある意味じゃ日豪関係の未来は明るいというふうに思います。
2015/03/09(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング 〜アジアになりたいオーストラリアで、日本vs中国〜[字][デ]

オーストラリア人の“侍”が広める日本酒ブーム!日本式家屋、世界一環境ビルも…一方中国人は不動産買い占め、驚きの青空オークションが!

詳細情報
番組内容1
2月オーストラリアに大挙してやってくる人たちがいた。中国人だ。中国は2月中旬から“春節”いわゆる旧正月、その波がオーストラリアにも押し寄せていた。シドニーのホテルはこの時期、稼働率ほぼ100%近いという。大手ホテルでは、中国人をもてなす方法を勉強していた。さらに驚くべきはシドニーの象徴、オペラハウスを赤い中国カラーに染めてしまうほどの歓迎ぶり、なぜここまでするのか…。
番組内容2
オーストラリアは不動産バブル。メルボルン郊外の静かな住宅地で人だかりが…なんと青空オークションで家を売っているという。これがオーストラリアでは当たり前の光景、購入希望者が次々入札していくが、落札するのはたいてい中国人、しかも投資目的だという。不動産だけではない。オーストラリアで勢いを増す中国のソフトパワー戦略とは?

番組内容3
日本も負けてはいない。いまオーストラリアで沸騰しているのが日本酒。仕掛け人のひとりが「酒サムライ」と呼ばれるオーストラリア人だ。日本酒への思いが高じて、メルボルンに日本酒バーを開店した日本酒通のアンドレさん。日本酒に興味を持つ地元の人たちを集めて講義し、日本人顔負けの知識を披露、みな興味津々だ。さらに地元のレストランを訪ね、日本でも知られていない日本酒をアピールしていた。
番組内容4
オーストラリアで沸騰するのは日本酒だけでない。シドニー郊外の広大な敷地で宅地開発が行われていた。手がけるのはハウスメーカー積水ハウス。500億円の巨大プロジェクトが動き出していた。積水ハウスの売りは日本古来の技術「木造軸組構法」、プレハブ住宅の手法を使った木造住宅だ。さらに、シドニー中心部に奇妙なデザインの建物が出現。最先端の省エネ技術を生かした画期的なビルを積水ハウスが開発していた。
出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
後藤康浩(日本経済新聞 編集委員)
【ゲスト】
竹田圭吾、宮崎美子、青山レイラ(オーストラリア出身)
関連情報
【公式ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/

【公式Twitter】

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