日本テレビ+ルーヴル美術館特別番組「世界!極限アーティストBEST20」 2015.03.09


次回の『まる見え!』は悪がきども早く更生しないとこうなるぞ!
ぶっ飛ばすぞ!クソがき!
超怖いリアル刑務所体験番組さらに…
待ってました浮気現場突撃チーターズ
伸びる彫刻。
透明な標本。
世界の衝撃アート20連発。
あのレオナルド・ダ・ヴィンチは、2枚のモナ・リザを描いていた。
これでも、本当、一大ニュースですね。
これを重ね合わせると、なんと3D絵画に。
史上初、ふなっしーの体にプロジェクションマッピングも。
世界!極限アーティストベスト20。
では早速。
第20位、マレーシア、ホン・イー。
サッカーボールアート。
上海を拠点に活動するマレーシア人美人アーティスト、ホン・イー。
彼女が筆の代わりに使うのは。
なんとサッカーボール。
絵の具をつけたボールをドリブルさながらに足で転がし、巨大なキャンバスに絵を描く。
黄色で背景を描いたあと、グレーで輪郭を大まかに描く。
まるで筆を使うようにさまざまな色を塗り、姿を現した作品の全容がこちら!キックオフから実に10時間。
サッカーボールで描かれたのは。
クリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、メッシ。
サッカー界のスーパースターたちの肖像画。
実は彼女、サッカーボールだけでなく、さまざまな物を使って、作品を作るアーティスト。
香港のスーパースター、ジャッキー・チェンと食事をするホン・イー。
今回、彼女がアートに使うのは、割り箸。
ジャッキーに関する作品を割り箸で作るという。
集めた割り箸は、6万4000本。
それを数本ずつひもで縛り、束を作る。
さらにそれらをワイヤーにくくりつけ、次々とぶら下げていく。
果たして完成した作品とは。
そう、ジャッキー・チェンの肖像画。
斜めや近くからだと単なる割り箸の束にしか見えないが、正面から見ると、箸の配列でジャッキーの顔が浮かび上がる。
映画の中で、箸を武器に戦うジャッキーの姿を見て、この作品を思いついたという。
ジャッキーもびっくりの割り箸アートでした。
第19位、ブラジル、ファビアーノ・ミラーニ。
リアルすぎる絵画。
ウイスキーのボトルの写真。
ではなく、実はこれ、絵画。
この驚きの絵を手がけたのは、ブラジル人の画家、ファビアーノ・ミラーニさん。
彼の作品のモットーは、超リアル。
驚異のテクニック、その一部始終をご覧ください。
まずは、鉛筆で全体図をスケッチ。
そして徐々に濃淡を描き加えていく。
ちなみに使用しているのは、鉛筆と色鉛筆のみ。
光の反射は白の色鉛筆で表現。
すると、リアル感がより一層増す。
みるみるうちにキャンバス上のコップの中に水が満たされていく。
鉛筆のみを使って描き上げたとは思えない、この出来栄え。
彼の作品はほかにも、めらめらと燃え盛る炎や、今にも動きだしそうな人物画など、超リアルなものばかり。
描いているときは、これはいい作品になるぞとわくわくするんだけど、描き終わると、もっとうまく描けたはずだと、毎回後悔しています。
これは、6か月前に描きました。
本当に最悪な作品だよ。
でもその不満足感こそが、常によりよい作品を作るモチベーションになっているんです。
そんなストイックな気持ちで、日常の一こまを超リアルに描き続けているのだ。
すごい、写真みたい。
第18位、日本、はしもとはさむ。
ビーズで描く花火。
大阪在住の映像作家、はしもとまさむさん。
彼は大好きな娘のよつ葉ちゃんのために、驚きのアート作品を作り上げた。
取り出したのは、色とりどりのおもちゃのビーズ。
それをピンセットで円状に並べる。
少しずつ円を大きくしながら、そのつど写真に収めていく。
そして、コマ撮りした写真をつなぎ合わせると。
そう、夜空に打ち上がる花火が完成。
これはストップモーションアニメと呼ばれる手法。
少しずつ動かしながら撮影した静止画を、連続して見せることで、動画のように表現する。
上から下へビーズを移動させれば。
こうして作られたいくつもの花火を組み合わせた映像作品が、こちら。
花火を見たことがなかった娘のよつ葉ちゃんのためにと、1か月をかけて作り上げた大作。
自宅でよつ葉ちゃんがビーズで遊ぶのを見て、この作品を思いついたという。
ちなみに使用したビーズはおよそ5000個。
そんなはしもとさんが、今回、特別にビーズを使って番組タイトルを作ってくれた。
それではご覧ください。
はしもとさん、ありがとうございました。
いやぁ、すごい。
さあ、始まりました、世界!極限アーティストベスト20でございます。
こちらの番組では、世界の驚くべき芸術家の皆さんをランキング形式でご紹介してまいります。
そしてたけしさん、今回ですね、世界の美の頂点、ルーヴル美術館独占取材。
レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密にも迫ってるということで。
ダ・ヴィンチはだけど。
謎が多いですからね。
モナ・リザは2つあるとか、3つあるとか。
本物なんかすごいよ、囲っちゃって、今。
モナ・リザの部屋なんか作っちゃって。
あれと対抗できるのは徹子の部屋だけ。
たけしさん、もはやアートの話じゃなくなってきてるんで。
とうとう、徹子さんの話が。
いやいや。
さあ、たけしさん、ルーヴルとかは?
ルーヴル、中学生のころにお仕事でパリに連れていってもらったときに。
モナ・リザを見ましたね。
すごいちっちゃかったなっていうイメージでした。
これぐらいじゃない。
あれ、板に描いてあるんだよね。
実際のものはね。
さあそして、劇団ひとりさん。
ちなみにルーヴルときとかは、
子どものころ、なんとなく行ったことあります。
見たかとかあんまり覚えてないでしょ。
いやでも、モナ・リザは見ましたよ、幼い心に、こいつは来るなって分かりました。
来てたでしょ、もう、モナ・リザは。
来てましたけどね、知らなかったんで。
それでは早速、まいりましょう。
極限アーティスト、続いては17位からご覧ください。
どうぞ。
第17位、フランス、ベルナール・プラ。
ガラクタアート。
フリーマーケットを散策するフランスの芸術家、ベルナール・プラさん62歳。
彼が集めているのは、おもちゃや日用品、木の切れ端などガラクタばかり。
さらに、パリのアトリエニは、数百ものガラクタが散乱。
そんなごみ同然のガラクタが、彼の手にかかれば美しいアート作品に生まれ変わるという。
集めたガラクタを床の上に並べていくベルナールさん。
この作業を2週間かけて、
ガラクタを使ったベルナール・プラさんのアート。
床に散乱しているだけに見えるが、実は、ある一点から見ると。
なんと、芸者の浮世絵が。
ガラクタ一つ一つを絶妙な位置に配置。
そして、決められた位置まで視点を移動させると、まるで3Dのような立体的な作品が浮かび上がる。
これは、アナモルフォーシスと呼ばれるアートの手法。
こちらのガラクタたちも、正面から見ると。
葛飾北斎の浮世絵、富嶽三十六景。
このほかにも、さまざまな3Dアートをガラクタで作り出している。
ちなみにせっかくの作品だが、完成後は壊してしまうのがベルナールさんの哲学。
作品を壊してしまうのは、とても心が痛みます。
でも壊すことも、私にとっては作品の一部なんです。
第16位、カナダ、ベロ・セルジュ。
紙コップで作る巨大アート。
作品に使用するのは、紙コップと自然から採取した雨水。
紙コップに入れた雨水に染料を加え、ただひたすら並べていく。
果たして何が出来上がるのか。
このプロジェクトを指揮するのは、芸術家、ベロ・セルジュさん。
彼と100人以上のボランティアが並べる紙コップの数は、なんと6万6000個。
作業開始から62時間。
完成した作品がこちら。
姿を現したのは、テニスコート2面分にも及ぶ、赤ちゃんを描いたモザイクアート。
実はこれ、水の大切さをアピールするアートワーク。
使用されている紙コップは、土にとけて堆肥となり、染料には野菜の色素が使用されている。
これぞ、地球に優しい水のアートだった。
第15位、ルーマニア、グローブス兄弟、しわくちゃ名画。
2人でさまざまなアート作品を生み出すグローブス兄弟。
ディレクターの兄、アントンが構想し、アーティストの弟、ダミアンが制作を担当。
そんな2人が今回作り出す、驚きのアートとは?机に白いシーツを敷くダミアン。
続いて彼が取り出したのは、アイロン。
そしてまっさらなシーツにアイロンをぎゅっと押し当て、しわをどんどんつけていく。
果たして何が出来上がるのか?なんと、しわだけで描いたフェルメールの名画、真珠の耳飾りの少女。
ほかにも、ゴッホの自画像や、レンブラントの自画像など、世界的名画をアイロンのしわだけで再現してみせた。
ちなみに彼らのテクニックは、アイロンメーカーのCMに起用され、大評判になったという。
第14位、日本、平田浩一。
氷のアート。
ホテルニューオオタニで氷彫刻を制作する平田浩一さん。
氷彫刻最大の世界大会で、歴代最多となる14度のグランプリ。
その世界最高峰の作品がこちら。
今にも動き出しそうな氷で作られた躍動感ある龍。
そんな氷に命を宿す極限アーティスト、平田さんが、スタジオで取って置きの作品を披露してくれる。
よろしくお願いいたします。
番組のために、ルーヴルを代表する名作を氷で作ってくださいました。
しかしそもそも氷の彫刻というのは、どういった形でまず進めていくわけですか?
そうですね。
ちょっと簡単なもので申し訳ないんですけど、今ここでちょっとご覧にいれたいと思いますので、
スタジオで?
ドリル1個でできるんですか?すごい飛びますね、氷。
すみません。
いや、いいんです、いいんです。
ここに絵の具を、赤い絵の具を入れます。
なんとなくで入れたんですか?
はい、で、次、こっち側にもう一つちょっとしたものを。
こうやって見ると、中の絵もいいな。
きれいですよね。
こっちは緑ですね。
色を入れます。
きれい!
こんな感じで。
わっ、きれい!
きれい!
すごいきれい。
これはあれだよね、氷の中に絵が入っている感じで、立体的な。
そんな平田さんが、ルーヴルの大作を氷のアートで表現してくれた。
さあ、こちらの幕の向こうに、氷で作ったルーヴルの名作がございます。
なんだ?
まいりましょう。
お願いします。
うわー!
サモトラケのニケでございます。
すっごい。
いかがでしょうか?
これはすごいな。
この再現率というのは。
これ、相当時間かかったんじゃないですか?
30時間、40時間ぐらい、トータルでですけど。
設計図ってどうやって引くんですか?
自分で図面を引くんですけど。
氷の大きさも全部あるから。
あります。
1個、2個、3個。
ここで1つ、1、2、3、4、5。
合わせて、ま、置いて。
積み立てて。
つなぎ目の部分だって相当計算しないと。
そうですね。
合わないですね。
一応デザイン画に描いて。
羽の先辺り、ちょっといったら、ね。
細くなっていくところなんかは。
向こうに重心がかかってしまうので、そのへんも難しいところですね。
愛菜ちゃん、いかがですか?大きい氷で作った彫刻?
すごいです。
これ、全部溶けちゃうの、すごいもったいないですよね。
そやな。
中に入って、ずっと暮らす?だめか。
さあ、ということで、氷の彫刻家、平田浩一さんでした。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
さあ皆さん、次はいよいよルーヴル美術館に迫るVTRになるんですが、ここで、その謎に迫ったルーヴルナビゲーター、上田晋也さんです、どうぞ。
どうも、失礼します。
よろしくお願いします。
謎に迫ったということですが。
やっぱりね、最大の謎といわれているモナ・リザ。
ルーヴルの至宝というよりも、せかいの至宝ですよ。
あのレオナルド・ダ・ヴィンチもこんなことまでその時代に考えていたかっていうね、新たな事実が。
すごいことを?
本当にこれ、大注目でございます、ぜひご覧ください。
世界で最も有名な絵画、モナ・リザ。
言わずと知れた、あのレオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作。
そんなモナ・リザには、ダ・ヴィンチの死後に描かれた複製画が、数多く存在する。
いずれの作品も、モナ・リザに魅せられた画家たちが、ダ・ヴィンチの技術を少しでも自分のものにしたいと描いてきたもの。
しかし、このほど、複製画ではないとされるもう一枚のモナ・リザが、ある美術館で発見された。
それがこちら。
長きにわたり、倉庫に眠っていたもう1枚のモナ・リザ。
美術界を揺るがすこの新発見に、ルーヴル美術館協力のもと、数々の科学調査が行われてきた。
すると、あのルーヴル美術館のモナ・リザと同じタイミング、そして、同じアトリエで描かれた作品であることが明らかになった。
天才、ダ・ヴィンチはなぜ2枚のモナ・リザが必要だったのか。
それは、われわれの想像をはるかに超える意外な理由だった。
このモナ・リザは、世界初の3D絵画だったといえます。
なんと、ダ・ヴィンチはモナ・リザを3Dで表現しようとしていたのだ。
ダ・ヴィンチが夢みた幻の3Dモナ・リザ。
このあと、その秘密に上田晋也が迫る。
ダ・ヴィンチが夢みた、幻の3Dモナ・リザ。
まず上田は、貸し切りのルーヴル美術館でモナ・リザとご対面。
うわっ、うれしいね、こんな至近距離で見られるっていうのが。
いわゆるいまだに謎の解き明かされていない名画だから、ね、笑ってるようにも、悲しんでるようにも、いつくしんでいるようにも見える表情とか、性別もよく分からない、年齢もよく分からないというね、それのすべて抱合した超越したものをダ・ヴィンチは描こうとしたんじゃないかという話もございますけれども。
というわけで早速、もう一枚のモナ・リザについて、ルーヴル美術館の学芸員、ヴァンソンさんに話を聞く。
ヴァンソンさん、きょうは、このモナ・リザがもう一枚あるというふうなお話を伺ってきたんですけれども。
これがもう1枚のモナ・リザです。
これ?
マドリードにあるプラド美術館が所蔵しています。
そうね。
確かに、似てるといえば似てる。
これも複製画ではないんですか?
今まではずっと複製画と考えられていたのですが、実はダ・ヴィンチと同じアトリエで、同じ時期に描かれたものだということが判明しました。
ですから、同じモデルを見ながら、描かれたということが判明したということですね。
これ、でも本当、一大ニュースですね。
2つのモナ・リザが同じタイミング、同じアトリエで描かれたことを決定的にしたのは、赤外線で明らかになった下書きの共通点。
注目したのは、モナ・リザの腰。
ダ・ヴィンチのモナ・リザはベールに隠れ、どんな腰の形なのかを見ることはできない。
しかし、赤外線で見てみると、下描きにはちゃんと腰のくびれが描かれていた。
当然、世界中に存在する複製画の下描きにはこの腰のくびれは描かれていないとされている。
しかし、プラドのモナ・リザの下書きにはなんと、ルーヴルのモナ・リザと同じくびれが描かれていた。
しかも細かいしわも一緒。
この事実は、2枚のモナ・リザが同じモデルを見ながら同時に下書きされ、同時に着色されたことを示す、重要な証拠となった。
この結果、プラド美術館は、2枚のモナ・リザが、同じタイミング、同じアトリエで描かれた可能性が極めて高いと正式に発表した。
では、なぜダ・ヴィンチは、2枚のモナ・リザを同時に描いたのか。
ダ・ヴィンチは当時、より多くの絵を売ってお金を稼ぐため、弟子たちにみずからのそばで模写をさせていたともいわれている。
その証拠に、ルーヴル美術館にあるダ・ヴィンチの有名な絵画、聖母子と聖アンナにも弟子が描いたとされる精巧な複製が存在している。
つまり、このプラドのモナ・リザも、売ることを目的として、弟子に描かせたものではないかと当初は推測されていた。
しかし、今までの定説とは全く違う驚きの研究結果が、2013年、ドイツの大学で発表された。
カーボン博士のチームが、2枚の絵を調査した結果、ルーヴルとプラドのモナ・リザには、ある奇跡的な違いがあることを発見したのだ。
プラドのモナ・リザは、少し左側から、ルーヴルのモナ・リザは、少し右側から描かれていることが判明しました。
つまり、この2枚の絵は異なる2つの視点で描かれていたのです。
これは、博士が分析した2枚のモナ・リザの視点のずれを視覚的に表したもの。
大きな円ほど、視点のずれが大きくなることを示している。
例として、モナ・リザが座っているいすを見てください。
プラドのモナ・リザでは部分的にいすが見えていますが、ルーヴルのものは見えていません。
そう、これはプラドのモナ・リザを描いた位置がダ・ヴィンチよりも左側から見て描いたという決定的な証拠。
同時に描かれたとされる2枚のモナ・リザ。
それを描いたダ・ヴィンチと、弟子の位置関係を、カーボン博士の節にのっとり、再現。
協力していただいたのは、福島大学、渡邊教授。
絵画制作界の…であり、モナ・リザ分析のエキスパート。
今回は教授監修の下、ダ・ヴィンチのアトリエを再現。
2枚のモナ・リザがどのようにして描かれたのかを明らかにする。
まずは、カーボン博士が算出した位置に、2枚のモナ・リザを配置。
ダ・ヴィンチが描いたモナ・リザは、モデルからおよそ3.1メートル。
弟子が描いたとされるモナ・リザは、その手前で、およそ2.1メートル。
これが2枚の絵を分析して明らかになった、正確な位置関係。
一見、特に問題もなく見えるが、実際にダ・ヴィンチの位置に座ってみると。
こんな近かったんですか?
そうですね。
スナックのカウンターの距離ですよ。
あまりにも近い2人の距離。
モデルを見るダ・ヴィンチと、弟子の目線が時折、重なり合ってしまう。
これでは描きにくいと思うのだが。
実はダ・ヴィンチは、どうしてもこの距離感を守りたかったのだ。
これ、大事なのは、お弟子さんのほうの、右目とダ・ヴィンチの左目が、ちょうどこちらから、モナ・リザを見て7センチぐらいの距離。
なるほど。
その7センチというのは、意味がある距離なんですか?
そうなんです。
実はこれは、人間の右目と左目の間の距離。
この距離というのは重要なんですね。
はいはいはい。
ダ・ヴィンチが守りたかった7センチの目線の違い。
それは、人間の左右の黒目の平均的な距離を表していた。
そこに込められた意味とは。
ではここで、人間の目線に関するちょっとした実験。
これ、正面に見たとき、上田さん、立体的に見えますかね?
うん、先生、ばかにしてんですか?
いやいやいや。
実際に、この右目と左目でずれをちょっと見てもらいたいんですけども。
なるほど。
例えば右目で、例えば目を閉じたとき、どう見えます?
右目を閉じる?はい。
少しこう、今、見えてる角度としては、赤い面が大きく見えないですかね?
そうですね。
大きくなりますね。
今度、反対側に左目を閉じていただくと、今度、青い面が大きく見えます。
そうですね、分かりますよ。
先ほど、お話したように、右目と左目の間の7センチの距離で、これぐらい、赤と青のずれが生じてくる。
ずれますね、確かに。
これが、右目と左目が7センチ離れているから生まれる目線のずれ。
人間の脳は、この画像のずれを計算して、物を立体的に捉えることができるのだ。
だから、いわゆる昨今はやりの3Dの映画とか、例えばゲームとかっていうのも、こういうのを利用してってことですよね。
そうなんです。
赤と青の眼鏡かけて。
右目と左目のずれっていうのを利用して作っているのが最近の。
そう、3D映画も原理は同じ。
特殊な眼鏡で右目と左目、およそ7センチずれた目線で見た別々の画像を送る。
あたかもそれが立体物であるかのように、脳をだましているのだ。
そう、ダ・ヴィンチが7センチの目線のずれをもとに、弟子と共に描いた2枚のモナ・リザ。
それは、右目と左目で見たものを同時に目にすることで、物を立体的に捉えるということを突きつめるために描かれたのか。
しかし、いくら天才とはいえ、今から500年も前に、ダ・ヴィンチは本当に3Dの仕組みを考えていたのか。
実は、それを裏付けるダ・ヴィンチのメモが存在している。
こういうメモが残されてるんですね。
これは、人間の右目と左目で見たずれを描き移したメモなんですよ。
そうなんですか。
ダ・ヴィンチのメモの中に、右目で見たものと左目で見たものがずれるから、それを一枚の絵で描き写すことは無理だっていうことばが残ってるんですね。
なるほど。
ここから彼が考えて、2枚のこの2つのモナ・リザが生まれてきたっていうことも考えられるんですよ。
かなりぐっと信ぴょう性が、別に疑ってたわけじゃないですよ、うたがってたわけじゃないけど、これね、あったってことは、いわゆるそれを実現しようじゃないかって、ダ・ヴィンチだったら考えそうなね。
ーそうですね。
しかし、もちろんその時代には、現代の3D映画のような合成技術も特殊な眼鏡もない。
ダ・ヴィンチが追い求めた3D絵画は実現できなかったのだ。
そこで。
そんな彼の夢を500年の時を超えて、今、現代の技術でかなえてみよう。
作業を依頼したのは、さまざまな3D映像を制作する会社。
プラド美術館、ルーヴル美術館、2つのモナ・リザを使って、今回、制作する3D画像は、われわれがよく目にする、この赤青眼鏡で見る、アナグリフ画像と呼ばれるもの。
2枚のモナ・リザの構図や、画角などは変えず、色彩のバランスだけを整えた。
最後に、ルーヴルを青、プラドを赤に色調整したら、2枚を重ね合わせ、3D画像が完成。
あとは赤青眼鏡で見れば、モナ・リザが飛び出すはずだというのだが。
これでちゃんとダ・ヴィンチが7センチの視差をもってきちんと描いていれば、このモナ・リザがちゃんと立体的に見えると思います。
果たして、ダ・ヴィンチの夢、3Dモナ・リザは完成したのか。
すごいですね。
というわけでございまして、ちょっとね、改めて、こちらがルーヴルのモナリザですね、そしてこちら側がプラドのモナ・リザでございます。
これを今の技術で合わせたものがこちらになりますね。
よく3Dでこういうのね。
眼鏡かける前、確かにこういったタイプは確かにありますけど。
実際ね、これを赤青眼鏡で見ると、浮かび上がってくるのかどうか。
じゃあこれね、ちょっと、今回の制作費のかなりをここにかけたという。
かかってないでしょ。
ぺらんぺらですよ、これ。
ごめん。
もうちょっと頑丈なのなかった?まじで、俺もびっくりしたのよ。
上田さん、俺、これかけるの恥ずかしいです。
ルーヴルとプラド。
2枚のモナ・リザを重ね合わせたものは、本当に3Dのように見えるのか。
じゃあ、かけてみようか、愛菜ちゃん、せーの!どうぞ!
うん?なんか。
どう?でも、手の部分は。
手とかね、この。
すごい浮かんでる。
ほっぺたの部分とか。
輪郭の所。
なんか、人物だけが浮き上がってる気がしますね。
そこも計算なんですって。
背景からモナ・リザが飛び出てきてっていう。
頭が前に出てきているよね。
そうですよね。
それもね、要は手の所は額縁にかかる所だからより出したんじゃないかって。
武井さん、いかが?
ちょっと分からないです、私。
正面で見てごらん。
武井さん、ごめんね、座ってていいよ、もう。
第13位、アメリカ、アダム・サヴェッジ。
ジョイミー・ハイネマン、0.1秒で描く絵画。
こちらの絵画、驚きの作品。
何もないキャンバスに絵を完成させるまでに要する時間。
なんと0.1秒。
その方法は、筆でも鉛筆でもなく、使用するのはペイント弾。
このペイント弾を1100発、一気に発射するのがこちらの機械。
細いチューブ一本一本には、それぞれ色の違うペイント弾が仕込まれていて、スイッチを入れると同時にキャンバスへ一直線。
1100発が、一瞬にして絵画を完成させるのだ。
ちなみに今回は、観客の前で、ある名画を一瞬で完成させるという。
この無謀とも思えるチャレンジは、果たして成功するのか。
ルーヴル美術館の名作、モナ・リザが、僅か0.1秒で完成。
スローモーションで見てみると。
おお、すごい、すごい。
1100発ものペイント弾が、高速でキャンバスに撃ち付けられるそのさまは、まさに快感。
僅か0.1秒で描く、衝撃アートでした。
第12位、カナダ、ブラッドリー・ハート、プチプチアート。
名画、真珠の耳飾りの少女に、マリリン・モンロー。
しかし、これらはただの絵画ではない。
描いたのはキャンバスではなく、なんと、こん包材として使用される通称、プチプチだ。
作者はこちらのブラッドリー・ハートさん。
彼はこのプチプチに注射器で絵の具を注入し、色鮮やかな絵画を描く達人なのだ。
1つの作品を仕上げるには、大体1万個以上のプチプチに絵の具を入れる。
この手法で数々の名画を作製。
中にはルーヴルの名画、モナ・リザも。
気の遠くなるような地道な作業を繰り返していくと、徐々に作品が姿を現す。
浮かび上がったのは、リアルな風景画。
こん包材がアートに変わった瞬間だった。
第11位、日本、奥下和彦。
一筆書きアニメーション。
一本の赤い線が、一筆書きでさまざまなものに姿を変えていく映像作品。
動画サイトで60万回再生を記録し、話題に。
後に某ニュース番組のオープニング映像を作るきっかけにもなった。
こちらが生みの親である映像作家の奥下和彦さん。
一筆書きアニメーションの作り方は、まず、絵コンテを作成。
続いて、絵コンテを元に撮影した映像をベースに、一筆書きでイラストを描いていく。
そして描き上がったイラストを一コマ一コマつないでいく。
実は、奥下さんが一筆書きアニメーションを作り始めたのは、美大時代のある体験がきっかけだったという。
大学時代の失恋がきっかけなんです。
3年半ぐらいつきあってたんですけど。
大失恋をして、ちょっとくさい話なんですけど、半年間ぐらい人と人との関係について考えてたんですけど、赤い糸で一筆書きでアニメーションを作ったら、今の気持ちが表現できるんじゃないかなと思いまして、作りました。
そんな大失恋から生まれた後に彼の代表作となる作品がこちら。
けんかがきっかけで別れてしまった男女。
そこに飛んできた1匹のちょう。
再びつながった赤い糸は、2人をまた引き合わせてくれた。
そんな奥下さんが、今回、この番組のために、一筆書きアニメーションを作成。
ルーヴル美術館にある彫刻や絵画と、あの大物有名人の方を一筆書きでコラボしました。
それではご覧ください。
どうぞ!
ルーヴル美術館の名作、サモトラケのニケ。
ミロのヴィーナス、そしてモナ・リザ。
すると、われらがたけしがモナ・リザに。
コマネチ。
奥下さん、ありがとうございました。
第10位、ベルギー、フィリップ・ステルクス、映像と人間のコラボレーションアート。
小便小僧などで有名なベルギーの首都ブリュッセル。
今回は現地へある人物を派遣。
たけしさん、村上君、こんにちは、大泉洋です。
俳優、大泉洋。
ここは、ブリュッセルの有名なグランプラスでございます。
すごいですね。
パノラマで、もう、360度、ものすごい建物が、私を囲んでおります。
残念ながら、片面が全面工事中でございまして、延々と工事の音がしておりますが、お許しください。
私はですね、ここに、映像と人間がコラボレーションしたアートが見れるということで、やってまいりました。
果たして、どんなすごいアートなのか、私も大変楽しみにしております。
ということで、早速、そのアーティストのもとへ。
やって来たのは、郊外のとあるスタジオ。
待っていたのが、極限アーティストのフィリップ・ステルクスさん。
フィリップさんは、一体どんな作品を作ってらっしゃる方なんですか?
まずはこれを見て。
いきなり見せてもらえる。
彼の代表作がこちら。
次々と場面が変わるこの不思議な映像は、フィリップさんが2013年に手がけたアメリカのCM。
えっ、えっ?なんだ?CGってやつですか?オールCGですか?
これはプロジェクションマッピングなんだ。
プロジェクションマッピングとは。
建造物など、凹凸のある立体物に映像を投影する、今、世界的にブームの映像技術。
フィリップさんは、そんなプロジェクションマッピングと、生身の人間の動きを融合させる革新的な技法で、一躍注目を集めたのだ。
しかし、人間が多くのシチュエーションを動き回るこの作品、一体、どうやって撮影しているのか。
特別に撮影セットを見せてもらった。
ああ、えっ、これ?こんな狭いの?
そこには、畳8畳ほどの狭い空間が。
えっ?ここでさっき僕が見たやつ撮ったの?
そう、確かにこんな狭い空間であの大がかりなプロジェクションマッピングが撮れるとは思えない。
しかし、それを可能にする意外な仕掛けが床に。
このルームランナーを使って、移動しているように見せているんだ。
ここをこう歩いてたんだ?ほんで、後ろにプロジェクションマッピングが投影されてただけなのね。
そう、移動の秘密は、ルームランナー。
フィリップさんの作品は、このルームランナーの上を出演者が歩き、流れていく背景を映すという手法。
実際は、このような何もないセットの中だけで撮影していたのだ。
気をつけて乗って。
あっ、怖いぞ。
おっ、おっ、おっ、全然怖いんですけど、これ。
えっ、何?これ。
せーの、はい、はい!おー、おー、あー、乗っちゃえばね、乗っちゃえばいいんですよ。
はー、ははぁ、なるほど。
すると、フィリップさんがこんないたずらを。
おっ、おっ、暗い、暗くなった!あっ、暗くなった。
突然の照明オフ。
そして。
あっ、あっ、あっ、出た!なんか映像出てきた。
プロジェクションマッピング投影。
どこ?俺、どこかにいる。
急にばたばたし出した大泉。
平衡感覚がありません。
難しいんですか?
あのね、この映像を投影されたとたんになんか平衡感覚がなくなる感じがします。
だから、まっすぐここを歩くのが、なんかすごく難しいの。
するとフィリップさんからある提案が。
今回は特別に、オリジナルストーリーを用意したから、洋の作品を作っていこう。
うれしい、それはうれしい!
ということで、大泉洋主演、プロジェクションマッピング作品、クランクイン。
今回、フィリップさんは、大泉のために、彼女とのデートに遅刻する男というストーリーを用意。
いいかい?この物語のポイントは、洋がどれだけ急いでいる感じが出せるかにかかっている。
こう見えても、僕はアクターだから、アイム・アクター。
フェイマス・アクターやから僕。
まずはルームランナーを使わない、簡単な電車移動のシーンから撮影。
心配そうに外を見て。
すごい遅れているんだから、もっと焦った感じを出さなきゃだめだよ。
やばいよー!やばいよー!いやもう、完璧に振られるよ。
有名な俳優って聞いてたけど、なんか演技がいまいちだな。
ちょっと!今後の僕の仕事にちょっと差し支えるから、やめてくれる?ちょっと厳しいよね。
ヨーロッパ的なね、考え方の人だから、日本のなんか、わびさびが分からないのかもしれないね、ひょっとしたらね。
彼、あんまりあれかな、小津とか見てないのかな?
続いてのシーンでは、ルームランナーが登場。
と、ここで、フィリップさんの厳しさに拍車がかかる。
だめだ、だめだ。
歩幅が全然合ってないよ。
ソーリー。
下見て!下見て!歩き始めがばたついてるね。
大泉が苦戦しているこの階段。
段差に合わせて、絶妙に歩幅を調整しなければならないのだが。
実はセットに入って主観で見てみると。
映像が斜めになっていて、かなりやりづらい。
テイクを重ねること36回。
僕としては今のがいいと思う。
OK。
僕もよかったと思うよ。
切ない思いが出てる。
その後も。
もう1回。
開始から5時間。
ついに!
フィニッシュ?サンキュー、フィリップ。
それでは大泉洋主演、プロジェクションマッピング作品、ご覧ください。
どうでした?私の主演ぶりは。
バランス感覚もタイミングもよかった。
さすが日本を代表する俳優だね。
ぜひ、フィリップとね、今度、長編映画を撮りましょう。
日本の時代劇とかどうですか?向こうからうわーっと武士とかやって来て、うわっみたいな。
そういうのは、どうですか?カンヌ、行こうよ、ねっ。
以上、プロジェクションマッピングの極限アーティストでした。
第9位、日本、チームラボ。
デジタル体験アート。
子どもたちが遊びながら体験できる、今話題のデジタルアート。
仕掛けるのは、チームラボ。
デジタルな領域で、独創的な事業を展開するクリエーター集団だ。
代表の猪子寿之さんが目指すのは、おもしろいと思わせる作品作り。
例えばこちらの作品。
子どもたちが描いた絵を、特殊な装置でスキャンすると、スクリーンの中に、そのままの姿で現れる、さらに、まるで生きているかのように水槽の中を泳ぎ回るのだ。
さらに、触れたり動かすことで、光り方が変化するこちらのボールや、描いたものと自分が同じ空間で一体化する、空間お絵描きなどがある。
いずれの作品も体験できるアートとして、多くの注目を浴びている。
そんなチームラボが、あの人気者とコラボ。
このあと、スタジオで体感していただこう。
さあ、スペシャルゲストがスタジオに来てくれています。
登場していただきましょう、どうぞ!
ひゃっはー!
元気よく登場した。
みんな、元気なっしー?ひゃっほー!
このふなっしーとチームラボがコラボし、生まれたのが、お絵描きふなっしー。
自分たちが描いた、オリジナルふなっしーが、スクリーンの中で動き回るというもの。
オリジナルふなっしーを描いてくれたのは、たけしと村上、そして愛菜ちゃんと鈴木さん。
まずは愛菜ちゃんから見せていただけますか?お願いします。
はい。
じゃん。
かわいい。
かわいい。
女の子になっちゃって、外人になっちゃったみたいな。
ふなっしーの女の子バージョン。
俺も本気で描いたんですけど、このありさまで。
えー?怖い。
なんか安っぽいお祭りみたい。
さあそして鈴木さん。
僕はちょっと写実的にいってみました。
力入れ過ぎやて。
かっこいい!
力入れ過ぎやって。
ふなっしーさん、ちょっと調べたら、本名が、フナディウス4世って。
よくご存じで。
貴族なのかなと。
貴族をいめましょうって。
貴族っぽく描いてみようと。
わっ、すばらしい。
最後はたけしさん。
私はまずいな、どら猫のどらっしー。
別のキャラクターでしょう!ふなっしーの要素がないなっしー!
ふなっしーの要素なくなったね。
そして、描いたイラストをスキャナーで取り込む。
すると。
おっ!おっ、来た!
わっ、きたきた。
きた。
すごい、かっこいい登場やな。
すごい、これ。
かわいい。
フナディウス4世、ちょっと待っといてください。
ちょっとじゃあ、僕先にとっとこ。
いった?きた、うわっ!ふなっしー、ちょっと、顔がリアルすぎて、なかなかみんなとなじめそうにないですね。
ふなっしー、動きがおもしろい。
独特の動きをしてますね。
では、たけしさん、ふなっしー。
俺?ふなっしーは、これ、友達になれないだろうなー。
どらっしー、きたー!
あっ。
怖いな、やっぱり。
相手にしてくんないよ。
誰も相手にしてくれない。
独りぼっちですね。
おい、ちょっと行ったり来たりだよ。
回っちゃったよ。
さあ、鈴木さん、最後いきましょう。
フナディウス4世。
細かいタッチがどう出るか、楽しみなっしーな。
そうだね。
どれぐらい再現されるのか。
あっ、これは悪いやつだ。
こいつ、この猫、どら猫、なんだこのやろう。
どらっしーに聞くんだ。
うわっ、なんか悪い話してそうやもん。
村上さん、これ、ちなみにね、ここの画面に、タッチするとな、梨汁、ぶしゃーするなっし。
えっ、本当に?あっ、ほんまや。
本当だ。
ちょっと皆さん、ご自身のキャラクター。
俺は無理だ。
どら汁ぶしゃー!
どらっしー、ノミでしょう、出てるの、それ。
どらっしー。
やめて、やめて、どらっしー、のみが出てきた。
かいー、かいー。
さあ、しかし、このあとふなっしーにはさらに驚きのアートに参加していただきますので。
かしこまりましたのしー。
はい、お願いします。
第8位、イギリス、スタジオアウトプットファウンド、最先端アート。
まずはこちらをご覧いただこう。
ルーヴル美術館。
フェルメールの傑作、天文学者。
待望の初来日。
国立新美術館で好評開催中。
第8位、イギリス、スタジオアウトプットファウンド。
空間を操る最先端アート。
こちらをご覧いただきたい。
男性がテーブルの上に手をかざすと、果物が宙に浮いた。
そして、次の瞬間。
突如、部屋がまるごと異空間へと吸い込まれてしまった。
まるでSF映画の世界に飛び込んだかのよう。
これは一体、どういうことなのか。
実は、こちらの映像、撮影されたのは、真っ白なセット。
そこにプロジェクションマッピングを投影していたのだ。
すべてをワンテイクで撮らなければならないのは、とても大変だった。
さらに彼らは最新技術により、こんなプロジェクションマッピングも。
男性が入っていった家が動き始め、さまざまな形へと変化しだした。
別々に作られた部屋の映像が、緻密な計算によって、家の壁面へと映し出され、まるで家が生きてるかのような臨場感だ。
この最先端の映像表現、プロジェクションマッピングで、日本国内をリードするのが、映像クリエーター集団、タケナカ。
岡本太郎作、太陽の塔など、数々の日本の有名建造物に、プロジェクションマッピングを仕掛けてきた。
彼らが今回、番組のために前代未聞のプロジェクションマッピングをスタジオで披露してくれる。
皆さん、このスタジオに移動してきましたけれども、先ほど、VTRにありましたように、史上初の斬新なプロジェクションマッピングにチャレンジしてみようと。
あちら、ご覧ください。
ふなっしーが。
あれ、振り向いたらどらっしーということはないよね?ちゃんととどまっております。
実はこのプロジェクションマッピングをふなっしー自体に通してしまおうというプロジェクションマッピングになっております。
さあ、一体、どんな作品になるのか、それでは見てみましょう。
お願いします。
立体画像になってる。
すごい。
うわー!
ゴルゴっぽかった。
あら!
おもしろい。
あら、そらジロー。
見たことある。
えっ?
伸びちゃった。
あらら。
チャック開いた。
あかんて、あかんて。
あれ?
あっ、オフになっちゃった。
あら。
あれ?もってかれる。
あら?
ふなっしー、かわいい。
ふなっしー、種になっちゃってる。
ふなっしーさん、本番お願いします。
そういうプロジェクションマッピングでございました。
うまいこと作ったもんだね、これ。
愛菜ちゃん、いかがでしたか?
最初、ふなっしーがすごいじーっとしてて、何やってるんだろうって思ってたの。
動けへんかったもんね、いつも元気なふなっしーがね。
ふだんはね、元気なふなっしーが暴れてくれって言われるんだけど、今回は微動だにするなって言われて。
動いたら全部ずれちゃうからね。
…、VTR。
ルーヴル美術館にある18世紀フランス、生活様式の展示場。
ここは昨年6月に、10年の歳月とおよそ35億7000万円を投じてリニューアルされたフロア。
その中でもひときわ目を引くのが、あのマリー・アントワネットの愛用品を集めた豪華な間。
そこに展示された愛用品から、アントワネットの傲慢なイメージが覆され、彼女の意外な素顔が明らかになる。
マリー・アントワネットといえばね、パンが食べられなければ、お菓子を食べればいいじゃないなんていうすごく傲慢なイメージがありますが、なんでもね、意外な素顔を知ることができるんだそうです。
今回、案内してくれるのは、ルーヴル美術館学芸員のフレデリック・ダサスさんと、日本でアントワネットの研究をしている石井美樹子さん。
早速、マリー・アントワネットの間へ。
こちらです。
あっ、ここですか。
すごいなぁ。
このマリー・アントワネットの間には、彼女が愛用していたものが展示されています。
1755年、オーストリアの女帝、マリア・テレジアの15番目の子どもとして誕生したアントワネット。
そんな彼女には、波乱万丈の人生が待ち受けていた。
1770年、フランス皇太子、ルイ・オーギュストと結婚。
いわゆる政略結婚で、敵国のフランスに嫁ぐことに。
人質として、オーストリアからこし入れしたようなもので、そういう厳しい状況の中に放り込まれた14歳の女性でした。
それがまだ14歳のとき?へー。
その後、夫、ルイ16世が国王に即位し、アントワネットは18歳でフランス王妃に。
だが、結婚生活は孤独なものだった。
あなた、きょうは一緒にお散歩のはずじゃ?
そんな約束した覚えはない。
私は狩りに行くんだ。
ルイ16世は、アントワネットに興味を示さず、趣味の狩りに没頭。
その寂しさを紛らわすように、夜ごと仮面舞踏会に出かけるように。
王宮での生活は派手になり、さまざまな高価なものを収集。
このころから彼女には、浪費家のイメージが。
そんな高価な生活を送る彼女は、フランス文化に多大な影響を与えることに。
例えば、フランスには湯船につかる習慣がなかったが、アントワネットが故郷、オーストリアの入浴習慣を導入し、以来、フランス国内に定着したといわれている。
また、奇抜な髪形を好んだアントワネット。
この髪を盛るスタイルが、当時、貴族の間で大流行。
そんなアントワネットの愛用品で、気になるものが。
こちらは、コレクションの中でも非常に貴重なもので、まきえの施された日本の漆器です。
よく見ていただいたら分かるのですが、日本語も書かれています。
おー!本当だ。
小野小町って書いてあるじゃないですか。
そうですね。
小野小町。
何これ?
これはすずり箱で、中にすずりが入っている。
これ、日本の人もここに来て、すごく驚かれるんじゃないでしょうかね。
アントワネットが漆器を集めるようになったのには、あるきっかけがあった。
1778年、22歳のときに第1子の王女を出産。
おきさき様、オーストリアのお母様からお荷物が届いております。
何かしら?開けてみて。
不思議な絵だわ。
とてもきれいね。
なんと、出産祝いは、日本の漆器。
こんなきれいなものがあるなんて、日本という国は、なんてすてきな所なのかしら。
お母さんがとても日本の漆器を好んでおりまして、オランダの国会インド会社から輸入して、たくさんコレクションを持っていたようです。
そんな母親の影響もあり、漆器やまき絵に魅了され、自身も収集するようになったアントワネット。
彼女の王宮生活での孤独感は、こうした日本の工芸品によって、少しでも紛れていたのかもしれない。
こちらも大変貴重なコレクションの一つで、アントワネットが、みずからの部屋に置いていた書記机です。
これもねぇ、日本の五重塔みたいな図が描いてあったり、和と洋のもの、いわゆる和洋折衷といいますかね、ちなみに先生、マリー・アントワネットって、なんか執筆活動とかやってたんですか?
いえ、執筆活動はしてませんでしたけれども、手紙をたくさん書いてますね。
手紙を?
アントワネットが手紙を書いていた相手。
それは、仮面舞踏会で出会った、スウェーデンのフェルセン伯爵。
そしてそこには、決して許されない恋があった。
どういう感じの間柄なんですか?
本当に信頼して、この人だけには、なんでも打ち明けられるという。
恋仲というか、愛人というか。
ルイ16世という夫がいるアントワネットにとって、それは禁断の恋。
お手紙、どういたしましょう?
親愛なるフェルセン…。
ちなみに、字を書く行為は、身分の低い職人の仕事と見なされ、アントワネットが直接、筆をとることはなかったといわれている。
あなたと離れ離れになり、もはや幸せはありません。
哀れな私を愛してください。
2人は文通を重ね、その手紙は膨大な数に及んだ。
実際にアントワネットがスウェーデンのフェルセンに送った手紙がこちら。
実はこれ、意外な方法で書かれていた。
暗号でお手紙の交換をしていたようです。
暗号で?なんで暗号で?
ばれたら、困るわけですよね。
ほかの国の人と文通して。
交流を図ってること自体が。
自体がもう。
だめだと?
スパイ行為と見なされますから。
そんな危険を冒してまで、アントワネットは、フェルセンへの愛を貫いていた。
この机で書かれたかもしれない、フェルセンへの手紙。
それが、孤独な王宮生活を過ごすアントワネットの、心の支えになっていたのかもしれない。
しかし、王政に不満を持つ民衆は、ついにアントワネットが暮らすチュイルリー宮殿を襲撃。
とらわれの身となったアントワネットは、1793年10月、革命広場に連行され、処刑。
37歳という若さだった。
フランス最後の王妃、マリー・アントワネット。
一見、豪華に見える彼女の愛用品から、皮肉にも、その孤独がかいま見えるのかもしれない。
日本とのつながりあるのは、ちょっとびっくりしました。
いや、なんかそんな話、聞いたことなかったからね。
だって、ヨーロッパに浮世絵が行ったのは、食器類を包んでた紙だった。
浮世絵で食器を包んでて、浮世絵は紙がいいから包みに一番いいんで、こう見たら、ゴッホやなんかが見たら、これ、すごいってなって。
浮世絵ブームになっちゃって。
それがきっかけだったんですか。
愛菜ちゃん、マリー・アントワネット知ってる?
はい。
でも日本の漆器が出てきたのは、びっくりしました。
そうだよね。
そのすばらしいコメントに、私、びっくり。
ほんまや。
その年で漆器なんて言わんからね。
今ですね。
国立新美術館で、ルーヴル美術館展を開催しております。
ぜひ皆さんも足を運んでみてください。
さあ続いてはランキング7位からご覧ください、どうぞ。
第7位、中国、蔡國強。
爆発するアート。
けたたましい爆発音。
そして。
そこに現れたのは、焼け跡のアート。
使用されたのはロケット花火4万発。
仕掛けたのは、中国出身の現代美術家、蔡國強だ。
彼のテーマは、とにかく爆発。
彼いわく、爆発によりすべて破壊、無に帰すことで、暴力衝動を発散。
同時に想像へと転嫁させ、生命の根源を表現するのがねらいだという。
2008年、北京オリンピックの開会式と閉会式では、花火を使ったパフォーマンス。
さらに。
2012年には、第24回高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門を受賞。
実は、われらがたけしと友人関係であり、受賞の際には、たけしも駆けつけていた。
蔡は、たけしについてこう語る。
普通の人なら、私の作品を見て驚くだけなのに、たけしさんは花火についての数学公式を計算し始めたんです。
花火を数学的に分析するとは、さすがたけしである。
第6位、中国、リ・ホンボ、伸びる彫刻。
中国の彫刻家、リ・ホンボさん。
繊細な作業で削り出していくこの彫刻。
ごく普通の作品にも見えるが、実は、ただの彫刻ではない。
このアートに隠された衝撃の姿がこちら。
おー!
何これ?
粘土?
まるで、アコーディオンのように伸びるのだ。
ほかにも、こちらの彫刻も。
すごいな。
これ、なんなんだろう。
これらの作品は、すべて紙だけで作られている。
発想は、古くから中国に伝わる紙の工芸品から得ました。
閉じればとても小さくなり、開けばこんなに大きく。
これはすごい可能性を秘めていると思ったんです。
このように一枚ずつ接着剤で紙を貼り合わせていくこと、なんと数千枚。
特殊な貼り方で何層にも重ねていることで、アコーディオンのように伸び、そして元に戻る不思議なアートが出来上がるのだという。
4センチほど厚みが出来たところで型どおりに切り出し、これを重ねたものを削っていき、形を完成させる。
このあと、伸びる彫刻をスタジオで体感していただきます。
さあ、では早速伸びる彫刻、実物をご覧いただきましょう。
こちらです、どうぞ。
これが伸びる彫刻なんですが。
それでは近くでどうぞ。
これはすごいな。
こんだけ近くで見ても、普通の彫刻ですもん。
じゃ、伸ばしてみますか。
伸ばしたい。
すごい。
ちなみにですけど、こちらのお値段、400万円だそうです。
えっ!
僕、ちょっと、上、引っ張ってみますんで、なんか、重いです。
わー!
こりゃ、すごい。
すごい!いや、でも、めっちゃ怖いですわ。
重いです。
大丈夫、大丈夫。
鼻もみんな。
大丈夫、大丈夫。
大丈夫ですか?これ、どこまで。
一回、下ろしましょう。
一回下ろす?
スタッフがざわついてる。
ちょっと、やり方間違えてるんじゃないですか。
伸びる彫刻は一体どこまで伸びるのか?
きてます?うわっ!
大丈夫、大丈夫。
いけますよ、まだいける?まだいけます?
うわっ、うわっ。
なんかパンみたい。
すごい、すごい。
すごいな。
まだ?
すごい。
いやこれ、マジで?
まだじゃない?
もう無理、Gスタ足らん、Gスタじゃ足らん。
愛菜ちゃん、持って。
すごい!
じゃ、戻そうか。
戻しますか?戻しましょう。
すごい!
でもこれ本当に?
元に戻るのかな、本当に。
いや、怖い、怖い。
えー!戻った!
元どおり。
すごい。
すごーい。
たけしさん、いかがでしたか?こんだけ伸びるの。
おもしろかったです。
なかなかね、目の当たりにすることないと思うんですけど。
なんかこう、すごいきれいなんですけど、伸びたらすごい顔になるじゃないですか。
そこもアートなのかなと思って。
第5位、スイス、シフォ・マボナ。
1枚紙で作る巨大アート。
スイスの中央部に位置する街、ルツェルン。
こちらにもあの男を派遣。
いやー、すばらしい景色じゃないですか。
スイスって感じしますね。
奥のあの、大きな山と、この川。
きれいだなぁ、スイス。
ここで私が見るものはですね、紙1枚で作る巨大アートというものを私、見させていただきたいと思っております。
ということで、そのアーティストと待ち合わせをしている美術館へ。
やぁ、シフォです。
シフォ?
こちらが、1枚紙で巨大アートを作る、シフォ・マボナさん。
髪形にもなんかすごく親近感わくな。
グッド・ヘアー。
シフォさんがお作りになっている作品というのが、この中にあるんですか?
ああ、そうだよ。
見てみる?
ということで、美術館の中へ。
すると。
おぉー、これかぁ!これはでかい!えっ?
そこにあったのは、高さ3.2メートル、実寸大の象のオブジェ。
触っていい?おお!紙です。
ぺっこぺこです。
しかもこれが1枚の紙から出来ているんですか?
そうだよ、実はこの像は、巨大な折り紙なんだ。
この象のオブジェの正体は折り紙。
シンボルである長い鼻から、太い足、尻尾の先に至るまで、そのすべてが1枚の紙で作られている。
切ったり貼ったりはしてないわけでしょ?
もちろん、折り紙だからね。
それでは、その証拠となるメーキング映像をご覧いただこう。
部屋の床いっぱいに広げられたこちらの巨大な紙。
その重さはなんと100キロ。
これをシフォさんは、彼のスタッフと力を合わせ、6人がかりで折っていく。
みるみる形を変えていく1枚紙。
3週間折り続け、徐々にそれらしい形に仕上がってきた。
その後、細部を仕上げていき、合計およそ4週間で、象が完成。
しかし、こんな巨大で立体的な折り紙、いきなりよく折れるものだ。
大きな作品を作る前には、まず小さいサイズで試作するんだ。
渡されたのは、15分の1スケールの象の折り紙。
まずはミニチュアで試行錯誤しながら、ベストな折り方を決めていくのさ。
このミニチュアを作るのにどれぐらいかかるんですか?
2、3か月はかかるかな。
実はそれが一番大変な作業なんだ。
ああ。
苦労の末、ミニチュアを完成させたら、そこからシフォさんは設計図を作成。
複雑に入り組んだ線には、山折谷折りの表記もないので、素人には理解不能だが、耳や鼻になるのは、この辺りとのこと。
ちなみにシフォさん、象以外にも折り紙でさまざまな動物を作成。
こちらは三葉虫。
その設計図は。
驚くべき細かさ。
せっかくなので、大泉も50センチ四方の紙を使って、ツバメを作ってみることに。
まずは半分に折って。
折ったよ。
日本人ですよ、私は。
あ、あ、なんかちょっとずれてる、なんでだ。
あれ?なんかずれてるぞ。
何事にも本気で取り組む熱い男、大泉。
あい!なんかちょっとずれるな、これちゃんと正方形?スクエア?おっと、きた、きた、きた。
それにしてもこの男。
あっ、きたきたきた、きたきたきた。
ちょっとうるさい。
四隅やって。
そんな乱暴に言ったの?今。
なんかいらっとしてきてるな、遅々として進まない俺の折り紙。
折り進めること1時間。
ちょっと聞きたいんですけど、これ今、この段階で、この時点で、全体の何割ぐらい出来てるかな?
ここから一気にスパート。
そして開始から合計2時間36分。
ついに!
さあ、完成だ。
どうですか?これ?
初めてだから、そんなもんだよ。
空を切り裂いて飛ぶようなシフォさんのツバメに対して、大泉のは。
なんか俺のは、なんか、魚みたいだもん。
皆さんもやってみてください。
こうなりますから!
そして今回、特別に、ルーヴル美術館のあのアートを折り紙で作ってくれた。
うわー、すごい!これはもしかして、ミロのヴィーナスじゃないですか。
このラインとか、絶妙に表現されてますよ。
この服の感じですとか、ひざがちょっと出てる感じとかがすばらしい。
見てください、ちゃんと乳房が2つあるじゃないですか。
乳房がありますよ。
以上、折り紙の極限アーティストでした。
第4位、日本、冨田伊織、生物が透明になるアート。
神奈川県横須賀の漁港。
おはようございます。
冨田さんのアートはここから始まる。
ありがとうございます。
漁師さんから受け取ったのは。
ツバクロエイという、ひし形のエイをもらいました。
この籠に入っている魚、実は、市場に出ずに捨てられているものばかり。
この頂いたお魚を使って、僕は作品をこれから作ろうと思います。
捨てられるはずの魚を使った作品とは一体?このあと、
驚きのアート作品、透明標本とは。
魚の体が透明になり、骨まで見えている不思議な標本。
色鮮やかなその姿は、まるでガラス細工のよう。
冨田さんは、世にも珍しい透明標本アーティストなのだ。
ではこの透明標本、一体どうやって作っているのか。
魚の形を整え、うろこと皮を除去し、たんぱく質を分解する液体につけ、体を透明に。
青い液体で軟骨を青く、赤い液体でこう骨を赤く染める。
この透明標本、完成までに費やす期間は、なんと4か月から1年。
彼の作品は魚にとどまらず、さまざまな生物をアートに変えていく。
軟骨の多い生物はより青く、こう骨が多い生物はより赤くなる。
生物の種類によって、適した条件を見つけるのは、常に手探りで、美しく仕上がる保証はない。
まさに奇跡のアート。
生きてる状態のままだと、例えば骨とか、あとは細胞とか、そういうものって、見にくいと思うんですね。
それを使うことによって、そういうことによって、やっぱり生きてる生き物っていうのが、さらに輝くんじゃないかなと。
生物の神秘に魅せられた、奇跡のアートでした。
鈴木さん、いかがでした?いろんなアートの形ありますけども。
僕はあの、透明標本、あれ本、持ってるんですよ。
あら、図鑑ですか?
図鑑を。
どうやって作ってるんだろうと思ってたんで、きょう、やり方を、裏側を見れて、すごいよかったです。
その透明標本を作者の冨田さんが持ってきてくれました。
本物の透明標本を見てみて、いかがですか?
これが私、気になります。
私はエビ、すごいきれいだなと思って。
こんなちっちゃいのもあるんだ。
これがカジキの仲間、大きな、2メートルぐらいあるようなカジキの小さい稚魚ですね。
それまでできるんですね。
はい。
触れたりはするんですか?
実は、ちょっとだけ。
全然触りたくないんだけど。
触りたいっていう気が一つも。
触りたいって方?
おー、いた!
好きなんだ。
どうぞ、どうぞ。
エイは、軟骨で全身が出来てます。
ゼリー状ですか?
そうですね。
もう、押すと壊れちゃいそうな。
そんなに?
どんなにちっちゃい魚でも、大きな魚と同じ細かい構造してるじゃないですか。
そうなんですよ。
第3位、マレーシア、アストン・チューン、渦巻きアート。
マレーシアのイラストレーター、アストン・チューンさん。
彼はこの画用紙と一本のサインペンを使い、ある方法で作品を描き出す。
それは、一筆書き。
しかし、ただの一筆書きではないという。
その全容をご覧いただこう。
画用紙の中心にペンを置き、小さく円を描く。
少しずつ外へ。
一見、無作為に描いているように見えるこの渦巻き。
よく見ると、筆圧に変化をつけ、線に強弱がつけられている。
大きな渦巻きの中から現れたのは、そう、ヨハネス・フェルメールの真珠の耳飾りの少女。
みごとなまでの完成度。
ちなみに彼は、ルーヴル美術館の名作、モナ・リザも同じ手法で描いている。
サインペン一本で生み出す、魔法のようなアートだった。
第2位、アメリカ、クレイグ・トレイシー、驚異のかくれんぼアート。
アメリカ・ニューオーリンズ在住のアーティスト、クレイグ・トレイシーさん、彼の専門は、人間の肉体をキャンバスに見立てたボディーペインティング。
しかし、ただのボディーペインティングではなかった。
驚きの作品がこちら。
今にも動き出しそうなリアルな虎。
これは、人間の体に描かれたものなのだが、一体、どうなっているのかというと。
そう、何人もの人が体を重ね合わせたその上に、絵を描いていたのだ。
ラスベガスの夜景。
サバンナのライオン。
彼は、人の体を背景の絵に溶け込ませる、かくれんぼボディーアートの達人なのだ。
美しい女性たちの体に筆を走らせ、そしてエアブラシで色を乗せる。
ちなみに、彼がキャンバスにするのはなぜか女性ばかり。
そんな彼が次に挑戦するのがこちら。
実物大の自動車。
美しい女性たちをなんと16人も起用しての作品。
修正に修正を重ね、気の遠くなるような作業ののち、ついに完成したのが、こちら。
女性たちの体を芸術へと変えたアートだった。
極限アーティストベスト20。
第1位、オーストリア、アルス・エレクトロニカ・フューチャー・ラボ、夜空に描く奇跡のアート。
オーストリアで活動するこちらのアートパフォーマンス集団。
彼らは、スペクセルズというある驚きのアートプロジェクトを行った。
このアートのキャンバスとなるのは、夜空。
そして使うのは、こちらのクアッドコプターといわれ小型のヘリコプター。
このクアッドコプターは、リモコンで操作するのではなく、位置、高さ、スピードなど、そのすべてをコンピューターでプログラムして動かす。
今回、使用する数は、なんと49台。
これをコンピューターで自在に操り、夜空に描きだした最先端アートがこちら。
LEDを搭載したクアッドコプターが飛び立つ。
プログラムどおりに動く49の幻想的な光が、夜空にアートを浮かび上がらせる。
縦、横、斜めと、自在に動くそのさまは、まるで人類が科学の力で作り出した星座のよう。
さらに。
カメラのシャッタースピードを遅くして撮影することで、クアッドコプターの軌跡で、夜空に文字や絵が浮かび上がる。
空という広大なキャンバスに描く、似まさに極限アートでした。
1位までご覧いただきました。
これはもう、みんなあれだね、今度あの、東京オリンピックに使えるね。
2015/03/09(月) 21:00〜22:54
読売テレビ1
日本テレビ+ルーヴル美術館特別番組「世界!極限アーティストBEST20」[字][デ]

ビートたけし&村上信五がMC初共演!世界の驚愕アート20連発!史上初!ふなっしーとプロジェクションマッピングが融合!くりぃむ上田がモナリザに隠された秘密を探る!

詳細情報
番組内容
ビートたけし&村上信五がMC初共演!世界の驚愕アート20連発!史上初!ふなっしーとプロジェクションマッピングが融合!ふなっしーがとんでもない姿に大変身!?くりぃむ上田がモナリザに隠された秘密を探りにルーヴルへ!「大発見!モナリザは世界初の3D絵画だった!?」大泉洋が海外アーティストとコラボ作品を制作!
出演者
【MC】
ビートたけし
村上信五
【ルーヴルナビゲーター】
上田晋也
【海外ロケ出演】
大泉洋
【ゲスト】
芦田愛菜
劇団ひとり
鈴木亮平
武井咲
ふなっしー

ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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