アイドルの聖地秋葉原を歩く少女たち。
ワオ!被災地気仙沼で誕生したご当地アイドルSCKGIRLSです。
皆さんこんにちは。
私たち「産地直送気仙沼少女隊」略して…。
(一同)SCKGIRLSです!この日は秋葉原でのアイドルイベントに招待されました。
少女たちが歌うのは震災から立ち上がろうとする気仙沼の人たちの思いです。
私たちはこれからも復興に向けて頑張っていきますので是非気仙沼に一度足を運んでみて下さい。
SCKGIRLSのホームグラウンドは気仙沼市の仮設商店街紫市場です。
(一同)こんばんは。
コロッケコロッケ。
こんばんは。
サクサクコロッケ9個下さい。
9個ね。
はい。
5〜6分ちょっとお待ち下さいね。
寒いからね。
気を付けて今日もね頑張って下さいよ。
津波で流された商店街が仮設店舗として再生したのはSCKGIRLS結成と同じ時期でした。
一緒にね成長してきたっていうかそんな感じですよね。
もうここでしょっちゅうねイベントにも参加したりとか練習もしてるしだから本当に自分の子どものようにみんなそういう目で見て育ててきたっていうかね。
最初はね田舎の子どもたちっていう感じだからねそれほどでもなかったんだけどもちょいちょいここでイベントやるでしょ?そうするとねだんだんだんだん上手になってくるし…。
地元の子どもたちがああやって元気を出してやってるっていうのはねやはり私はうんとプラスだったと思いますよ。
震災直後の皆さんの精神状態に対してね。
仮設の商店街で練習を続けるSCKGIRLS。
「TOMORROW」では去年3月にも紹介しました。
今回はその1年後の成長を追います。
SCKGIRLSのもとを訪れるのはジャーナリストの…電子音楽の研究者でもあるモーリーはプロのミュージシャンとしても活躍しています。
(英語で)震災による津波で多くの人が犠牲になった宮城県気仙沼市。
去年の暮れモーリーはSCKGIRLSの練習場紫市場を訪ねました。
やってる。
お〜!こんにちは。
(一同)こんにちは。
どうもお邪魔しま〜す。
どうぞ入って下さい。
あっすいません。
お邪魔します。
就職や進学を機に世代交代していくメンバーたち。
マリカさんは3か月前に3代目リーダーを引き継ぎました。
現在メンバーは気仙沼周辺の小中校生合わせて12人。
センターに立って歌うカレンさんはまだ小学5年生です。
全国的なアイドルになる事を夢みています。
代表を務める佐藤健さん。
ボランティアで運営に関わってきました。
オリジナル曲を作るのも佐藤さんです。
振り付けはメンバー自身で考えます。
結成3周年のイベントに向けての練習に打ち込んでいました。
新曲「自分応援歌」。
・「ララララ〜」それを受けて歌う時ってどうだっけ?・「君の声」・「この胸熱くするよ」ほら!ごめんね。
今ちょっとずれたの分かった?そうでしょ?ミュージシャン魂に火が付きました。
黙っていられず指導を始めます。
・「熱くするよ」「ぶんぶんぶんはちが飛ぶ」って歌う?最近。
・「ぶんぶんぶんはちが飛ぶぶんぶんぶん」・「するよ」・「ぶんぶんぶんするよ」そう。
それ!すごい!すごい!えっうそ?ここまで下手だともう駄目だと思ったんです。
でもやっぱり…。
根性出して?すごいなと。
いつもメンバーだけで練習しているSCKGIRLS。
プロの指導を受ける機会はめったにありません。
4年前津波は気仙沼市の中心部をのみ込み1,000人以上が犠牲になりました。
子どもたちは遊ぶ場所さえなく希望を失いかけていました。
その年の10月子どもたちに向けて新聞に小さな記事が掲載されました。
音楽を通じて地元を元気づけるボランティア活動をしていた佐藤さんは子どもたちのため楽曲を作る事にしました。
こうして2011年11月被災した少女たち6人が参加しSCKGIRLSは結成されたのです。
SCKGIRLSの歌には一つのテーマがあります。
それは…デビュー曲の「ありがとうの言葉」には支援してくれた全ての人々への感謝の気持ちが込められました。
運営は全てボランティア。
活動資金はオリジナルグッズの売り上げで賄っています。
SCKGIRLSが活動の拠点としてきた紫市場。
この辺りは140店舗が軒を連ねた気仙沼一の商店街でした。
しかし津波で全て流され店主たちは避難所暮らしを余儀なくされたのです。
そんな中青年会会長の坂本正人さんは仮設の商店街を立ち上げる事を決心します。
そしてその年の12月地元の人々の力により仮設商店街紫市場がオープンしたのです。
坂本さんは建物だけは残った薬局に子どもたちのためのフリースペースカドッコを作りSCKGIRLSに無料で貸し出す事にしました。
商店街活性化のためには子どもの元気が欠かせないと考えたからです。
この辺すごく子どもたちがいなくなったんですよ。
引っ越して随分いなくなって本当に…。
当初の5割も…半分以上いないんで人が。
そういう点で子どもたちの姿がここにあるっていうのはすごくいい…。
何ていうか皆さんも商店街の方もホッとするという感じがしますね。
SCKGIRLSは周りの人を元気づける存在へと成長していきました。
そして今では気仙沼市から復興メッセンジャーに任命され日本全国で気仙沼の事を発信するようになりました。
震災から間もなく4年。
SCKGIRLSは結成3周年記念イベントを地元気仙沼で開く事に決めました。
支援者が無料で貸してくれています。
こんにちは。
こんにちは。
よろしくお願いします。
メンバーはイベントで何を伝えるべきかそして自分たちに何が欠けているのか話し合っていました。
地元の人ともうちょっと深くありたいね。
地元とSCK何かちょっとさ支え合ってる関係にはなりたい気もするのね。
支え合ってるからこそどっちかがこう崩れてもこっちが支えてくれて…とか。
自分たちの思いを地元の人々にどう伝えればいいのか。
議論は続きます。
紫市場もまた再生直後とは違う問題を抱えています。
今震災からそろそろ4年がたとうとしています。
そうすると外からのお客様の足並みはどうなんでしょうか?やはりバスの観光客が減ったっていうのかな。
やっぱりそれでこっちに来ても町がだんだんきれいになってますんで「随分復興しましたね」って言われるんですけどもこれはまだまだ復興途中なんで。
いつかは壊れるものなので。
紫市場は今後どうなっていくんでしょう?本当はこの53店舗みんなで移動したいんですけども。
今その移動する場所も大体決めて計画は立ててます。
ただ全員で動きたいんですけれどもやっぱし金銭的な問題があったり年齢の問題とか後継者不足とかっていうのがあって全店ではないんですけれどもまあ半分以上の方がまた移ってやる計画を今立てています。
再来年新しい商店街が建設される事が決まり店主たちはこの仮設の商店街を出ていかなくてはなりません。
お邪魔しま〜す。
こんにちは。
はいこんにちは。
最近はどうですか?お客さんとか。
あんまり?う〜ん…。
何か今仮設で…新設を作るっていう話を聞いたんですけどそこには行かれますか?本格的な復興へは向かいたい。
だがやっていけるのか。
大人たちは不安の中にいました。
SCKGIRLS3周年イベントに向けて準備が進んでいます。
佐藤さん新曲「自分応援歌」に託した思いを語り始めました。
最初はねとにかくこの生活をなんとかするんだっていうパワーだけで何かね燃えてきたんだよ。
ずっと燃えている訳にはいかない。
やっぱり疲れてくる。
休みたいな。
その時に何かのパワーが必要だった時がある。
「自分応援歌」ってさそういう時に気ぃ遣われるよりも「おい頑張れよ!」って言われると「はい頑張ります」みたいな感じでさ頑張れる時あるでしょ?みんな気ぃ遣わなくていいからみんな声かけてくれよっていうさ。
仮設商店街とか気仙沼のみんなの思いをみんなが歌って自分が自分にちゃんとエールで頑張れるようにってさ。
震災直後はよその人に言われ過ぎて嫌にさえなった言葉「頑張れ」。
誰も言ってくれなくなった今だからこそ自分にかける言葉。
わ〜すごい。
よかったですね。
感動的によくなってる。
ありがとう。
・「ぶんぶんぶん」
(英語で)3周年のイベントはお世話になった紫市場で開きたい。
坂本さんに相談します。
この神社一回あれだよね。
津波警報出た時にさ一回上がったよね。
よろしくお願いしま〜す。
こんにちは。
こんにちは。
どうしましょう?紫市場をお借りしてSCKGIRLS主催のイベントをやらせて頂こうと思いまして…。
カドッコっていうのは本当にSCKが始まった時から一緒に立ち上がってきたもんだからそこでこういうのがあるとやっぱし商店街のみんなもうれしいと思うんで是非頑張って。
寒いけど。
よく風化っていいますよね。
風化っていうのが人に対して風化しないでくれって発信してるんですけども「自分たちも風化していってるんじゃないの?」っていう気がして。
坂本さん少女たちに見せたいものがありました。
2年後ここに新しい商店街とカドッコが出来ます。
坂本さんは引き続きSCKGIRLSの活動拠点にしてほしいと思っています。
いよいよイベントの日。
しかしあいにくの雪です。
行ってきます。
行ってきます。
紫市場の人には是非見に来てもらいたい。
仮設店舗を一軒一軒回ります。
本日紫市場をお借りしてイベントをする事になってますSCKGIRLSです。
よろしくお願いします。
寒いけど頑張って下さい。
ありがとうございます。
こんにちは。
はいいらっしゃい。
あれだな。
東京のタレントと全く変わらねえな。
それよりかわいいわ!アハハハハハッ。
ありがとうございます。
ねえ。
頑張ってね。
ありがとうございます。
SCKGIRLSです。
お忙しいと思うんですけどもよかったら是非見に来て下さい。
頑張ってね。
ちょっと待ってね。
おばちゃんも忙しいから…。
はい頑張ってね。
ありがとうございます。
風邪ひかないようにね。
よろしくお願いします。
どうもご苦労さん。
ライブの前にカドッコで自分たちの活動報告を行います。
おはようございます。
今日はありがとうございます。
(一同)ありがとうございます。
よろしくお願いします。
ゆっくりしていって下さい。
カドッコには大勢のお客さんが集まっていました。
私はSCKGIRLSのセンターとして近い将来トップアイドルグループとして「紅白」に出場します!おぉ〜!それは気仙沼の復興のためにもなると思うので必ずその夢をかなえたいと思います。
SCKに入った時はまだ6歳になったばっかりでダンスが好きで踊っていただけでした。
みんなといろんなイベントに出るようになって元気を分けてあげるんだと気付きました。
これから来てくれる皆さんにもっと元気を分けてあげれるように頑張っていこうと思います。
以上です。
ありがとうございました。
午後1時からは野外ライブ。
雪は解けていました。
SCKGIRLSを見守り続けた坂本さんも来てくれました。
みんな頑張ってね!頑張ります!応援してますから。
・「ぶんぶんぶん」です!緊張する。
緊張する〜。
フフフッ。
緊張する。
SCKGIRLSミッション開始します。
さあ皆さん…。
みんな全力のパフォーマンスだよ!手を挙げていこ〜。
オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!今年の3月11日であの震災から4年目を迎えます。
今の風景にあまりにも慣れ過ぎて元の活気のあった気仙沼の姿をもしかしたら薄れてる方も多いんではないでしょうか?これからも私たちの世代があの日あった事をそしてそれから生まれた思いをどんどん継いでいきたいなと思っております。
それでは聴いて下さい!「頑張れ」という言葉が欲しい弱い自分に向けて「自分応援歌」!新曲「自分応援歌」には今地元の人に一番伝えたい自分たちの思いが詰まっています。
よっしゃいくぞ〜!気仙沼!気仙沼!気仙沼!気仙沼!
(拍手)本当に今日はお越し頂き本当に本当にありがとうございました!
(一同)ありがとうございました!
(拍手)これからね地元でどうしていきたいですか?風化させたくないって思いはあるんですけどやっぱり元の気仙沼を忘れずに新しい気仙沼を作って気仙沼をもっともっとハイパーですばらしい気仙沼にできるように私たちもお手伝い…。
何か音楽から歌からダンスから届けれればなと思います。
(英語で)被災地の人々と共に走り続けてきたSCKGIRLS。
震災から間もなく4年。
走り疲れて少し息切れしそうになった時には頑張れ!「自分応援歌」。
2015/03/10(火) 00:10〜00:38
NHK総合1・神戸
TOMORROW「今こそ自分に応援歌!SCK GIRLS」[二][字]
宮城県気仙沼市で、地元をPRして復興を応援しようと結成された「産地直送気仙沼少女隊 SCKガールズ」。各地で歌い、3年間活動を続けてきた少女たちの地元愛に迫る。
詳細情報
番組内容
子どもたちに夢を与え、地元のPRで復興を応援しようと結成された「産地直送気仙沼少女隊 SCKガールズ」。気仙沼市の紫市場を本拠地にして、各地で歌い踊り知名度を上げてきた。間もなく震災から4年。記憶の“風化”が懸念される中、何を目指していけば良いのか?悩んだ末に見えてきたのは、まだ復興途上の紫市場との絆。紫市場の人々と共に歩みたいという思いを再確認した少女たちは、結成3周年イベントに向けて突き進む。
出演者
【語り】ステュウット・ヴァーナム・アットキン
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz
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