東北発☆未来塾スペシャル「響け!歌声のチカラ〜モリクミと90人の合唱団〜」 2015.03.10


あなたが歌を歌うのはどんな時ですか?うれしい時?それとも悲しい時?こんにちは神田沙也加です。
私もこれまで何度も自分で歌を歌ったり人の歌を聴いたりする事で救われた事がありました。
そんな歌が持つ不思議なチカラを心から信じている人がいます。
こちら!ミュージカルの大先輩です。
森さんにとって歌う事はまさにありのままの自分を表現する事。
これはねテクニックもいらない。
自分の声でいい。
音程なんか気にするな。
そんな森さんがふるさと宮城の大学生を連れて訪問したのはとある仮設住宅。
ここに暮らす人たちを中心に合唱団を結成。
コンサートまで開いちゃおうというのです。
でも全く経験のない人たちに合唱を教えるのは簡単ではありません。
それも与えられた時間は僅か1か月。
1人で歌うのも難しいのに声を合わせるのはなおさらです。
東日本大震災から4年。
歌声で被災地を元気にしたいという森さんの熱い思いは届くのでしょうか?モリクミ流「歌声のチカラ」。
いよいよ開演です。
東北の復興を応援する「東北発☆未来塾」。
応援団長を務めますサンドウィッチマンです。
(2人)どうも。
この番組ではですね東北の未来を担う若者たちがいろんな分野のスペシャリストを講師にそのスキルやキーとなる考え方を学んでいます。
今回はスペシャル版という事で「アナと雪の女王」を講師にするんですよね。
違います違います。
講師はこの方です。
僕らと同じ宮城県出身のビッグスター…うわでかっ!俺ら2人分はあるんじゃないですか。
アップにしてますから。
あっそうなの?でもこんなにビッグな森さんでも合唱をした事ない仮設の人たちをまとめてコンサートまでもっていくのはちょっと難しいんじゃないの?でもそこで森さんはですねふるさと仙台で合唱指導の助っ人を集めたんです。
こんにちは。
(一同)こんにちは。
森公美子と申します。
よろしくお願いいたします。
(一同)よろしくお願いします。
皆さんご存じかもしれませんがいろんなテレビでいろんな事やってます。
手伝ってくれるのはこちらの若者たちです。
この番組では塾生と呼んでますね。
あれ?もしかしてみんな女子大生?ラッキー!やめなさいそういうの。
大学の音楽科や交響楽団に所属している10人の女子学生たちです。
この10人の塾生と森公美子さんで目指すは1か月後の合唱コンサート!どういうふうに表現したら音楽のチカラをみんなに伝えられるかっていうのを学んでいきたいと思っています。
震災から3年半たってちょっと支援の形っていろいろ変わってきてるかなと思うんですけど音楽を使って何か私たちにできる事がないかっていうのを考えていけたらいいなと思っています。
被災した人たちの心を一つにまとめてハーモニーを奏でる事はできるのか?モリクミ流「歌声のチカラ」いよいよ開演です。
それさっき神田沙也加さん言ったやつじゃん。
で今回塾生さんの皆さんは何をやるかって言ったら…それで引っ張って楽しさをどんどんねいきましょう。
歌が持つ不思議なチカラを伝えたいという森さん。
早速一緒に合唱をしてくれる仲間を集めるために仮設住宅を訪ねました。
宮城県名取市最大の仮設住宅愛島東部団地。
140世帯300を超える人々が暮らしています。
そのほとんどが太平洋沿岸の閖上地区から避難してきた人たちです。
閖上地区は江戸時代より前から漁業の盛んな町として知られていました。
毎週日曜日に開かれていた朝市には新鮮な魚介類やお総菜が並び遠くからもお客さんが詰めかけました。
しかし2011年3月高さ8mを超す大津波がすべてを変えてしまいました。
仮設住宅って…厳しいですねまだね。
仮設住宅の集会所を訪ねるとにぎやかな音が聞こえてきました。
踊っていたのは全員60歳以上の女性たち。
その名も愛島ダンサーズ。
元気はつらつです。
ブラボー!ブラボー!すごい!すごい!お上手!震災のあと孤立しがちな暮らしの中でみんなで元気が出る活動をしようと結成されました。
テンション高めで合唱団のメンバーにはうってつけ。
あのねきょうはねちょっとねあの…私帽子取るね。
そうするとね老眼出てくんの。
もうそんな年なの。
なんかこっからねなんか歌とかねみんなで一緒に歌えないかなと思って。
歌のチカラっていうの。
踊りのチカラも今すごいの見せていただいて。
例えば皆さんの好きな歌とかありますか?若い人たち歌うのは「花が咲く」とかなんだかってあるよね。
あの歌好きだ私。
・「花は花は花は咲く」
(拍手)すばらしい!合唱団の仲間を一人でも多く集めようと声かけをしたところ仮設住宅から続々と集まってきてくれました。
その数30人。
地元が生んだビッグスターを一目見ようという人もいます。
まずはリクエストにお応えしてあの歌を歌います。
・「真っ白な雪道に」・「春風香る」・「わたしはなつかしい」・「あの街を思い出す」・「叶えたい夢もあった」・「変わりたい自分もいた」・「今はただなつかしい」初めは聴いていただけの人たちが口ずさみ始めました。
・「誰かの笑顔が見える」・「悲しみの」中には思わず涙ぐむ人も。
森さんの信じる歌声のチカラです。
・「いつか生まれる君に」・「花は花は花は咲く」・「いつか恋する君のために」
(拍手)
(森のすすり泣き)ここにあるよ。
あら本当。
いやちょっとやっぱりいろんなご苦労があったんだろうなと思ったらね。
それで頑張ってこられたんだなと思ったら胸いっぱいになってしまいました。
すみません。
こちらから…本当すみません歌いますなんて言っときながら…。
もうね私ほら友達亡くしたりしてっからね。
すごく思いがあったので名取にこうして来させていただいたんですけど…。
なんだったらもう一曲歌います?歌声のチカラが伝わり集まった多くの人が合唱団への参加をオーケーしてくれました。
「ふるさと」がいいんじゃないかなって思うけどどうですか?早速ひと月後のコンサートでどんな歌を歌うか相談です。
あの民謡なんですけど「閖上大漁祝唄」っていうのあるんですけど民謡では…。
あらそれじゃあさみんな歌えるでしょ。
みんな歌える?それはもう決定!一番最初にそれ歌おう。
歌ってみる?歌ってみて下さい。
・「今朝の日和は」・「空晴れ渡りチョイチョイ」・「波静かエー」・「アリャエーエノソーリャ」・「浜は大漁だエー」この唄は閖上でうたい継がれてきた民謡。
学校でも教えていたので子どもからお年寄りまでみんな知っているそうです。
思わずできた踊りの輪に加わった塾生がいます。
引地理恵さん。
実は閖上の出身です。
大学ではピアノを学び中学の音楽の先生になる事を目指しています。
実家は専業農家。
震災の時家族は無事でしたが津波で自宅は全壊。
大学入学直前の事でした。
家も大変な事になってますしあと学費のほうを払えるかとても心配だったんですがそれを両親に相談したところ「なんとかするから」という事で奨学金を借りたりとかしながら今大学に通ってます。
避難所で生活している時にさまざまな方から本当に支えていただいたので…昔から一緒に歌い一緒に踊る事で人々は前向きに生きる気持ちになってきました。
森さんはそんな歌声のチカラにも期待しています。
皆さんはちゃんと地声でバンバン出てるから。
例えば震災のあとって出なかったじゃないですか。
みんな声出なくてちっちゃい声で一生懸命頑張ってもつらい事のほうが多くて声が出ないと。
続いて向かったのは森さんにとって特別な思いのある中学校です。
この学校で私の友人が勤めておりまして。
まあ震災の時にですねちょっといろいろありまして。
森さんの親友庄子恵里子さんはこの中学校の音楽の教師でした。
地震が起こり自宅に戻ったところを大津波にのまれました。
2人は仙台の高校で出会いともに音楽の道を志した仲。
卒業後も親しく連絡を取り合っていました。
震災から8か月後森さんはこの中学校で音楽の臨時教師を務めました。
残された教え子たちを励ましたいと思ったのです。
亡き親友の学校の合唱部をぜひ仲間に加えたい。
森さんは得意の歌唱指導でアプローチします。
上手だった。
おはようございます。
歌を聴かせていただいてちょっとうるっとしてしまいましたけど。
なんか発声練習とかはいつもやってるんですか?なかなか発声のしかたが上手にできないっていうか。
響くような発声にはなってきてるんですがちょっとここら辺に当たってないような感じなのでもっと響きのある…。
その辺を教えていただきたいなと。
ピアノ囲んでまずやっちゃいましょうか。
まず皆さん響かせるという事で鼻の裏の辺りですね。
・「んんん〜…」鼻に響かせるつもりで。
(ピアノの音)この辺から変わりますよ音はね。
優しく置いてあげるんだけど。
・「んんん〜…」ここでこういう感じだと思って。
・「んんん〜…」はい!・「んんん〜…」・「んんん〜…」もう一回。
・「んんん〜…」次はね舌を出す。
ここからね。
・「んんん〜…」変な話ばかみたいな感じで。
・「んんん〜…」自分の声のありようが分かる。
こうやれば声が出てるんだなって。
さて指導の成果は?・「いくつもの日々を越えて」・「辿り着いた今がある」・「だからもう迷わずに」・「進めばいい」・「栄光の架橋へと…」どうよ。
ちょっとちょっと会議会議。
全然違うよねさっきのとね。
めちゃくちゃいいよね。
ほら!もうなんか前に前にみんなが乗り出してくるような歌声。
力強くて…。
すっかりモリクミペースに乗せられた中学生たち。
合唱団入りもちろんオーケーです。
何にしようかな。
これ新しいピアノですね。
恵里子先生のお宅から寄贈されたものなんですよ。
えっ!え?何何…?うそ!ここにも名前が書いてあるんです実は。
え〜!こんなとこで…。
あ〜ごめんごめん…いやすごい。
やっぱりすばらしいね。
ごめんなさい。
会えてよかった。
ああよかった。
残したね。
ちょっと感動しちゃって…ごめんね。
う〜ん…いやちょっとじ〜んときちゃいますね。
森さんは亡くなった親友からのエールも感じたかもね。
そうですね。
さて合唱団のメンバーなんですけれどもご覧いただいたほかにもいらっしゃいます。
まず第一中学校のPTA合唱部のお母さんたち。
上手ですね。
これは頼もしいね。
さらにもう一つの別の仮設住宅にも参加を呼びかけました。
ここの人たちも閖上地区の出身なんだけどふだん別々の仮設住宅に離れ離れになって住んでるのをこの機会に再会させようという森さんの狙いもあるんだね。
こうして塾生を含めて総勢90人からなるモリクミプレゼンツ未来塾合唱団が誕生しました。
でも4か所ばらばらで練習時間を合わせるのも大変でしょ。
それに森さんもピン芸人の仕事があるだろうしね。
ピン芸人じゃないですよ。
森さんは歌手です。
そこで森さんは塾生たちに手分けをさせてそれぞれ別々に指導をさせる事にしたんです。
ここまで森さん主導だったから塾生たちだけで大丈夫なのかね?鋭いですね。
これがね実は大丈夫じゃないんですよ。
早速ご覧ください。
すごく不安です。
まず自分より年上の方々がたくさんいらっしゃるじゃないですか。
それで教えるというよりも一緒に歌うっていう事がなんかどうなるのかなっていう。
あまり人前で指導するっていう事が今回初めてになるのでやっぱり伝え方…音楽はこうやってみようっていう言い方がすごい難しいところだと思うので。
そんな不安を抱えた塾生たち。
まずは2か所の仮設住宅へ合唱指導に向かいます。
愛島東部団地の合唱団を担当するのはこちらの3人。
大学の交響楽団に所属しています。
練習がスムーズに進むよう塾生たちはちゃんと準備してきました。
一人一人名前で呼び合えるように即席の名札。
歌詞カードにも心配りが。
まずは全員がよく知る歌からです。
・「なつかしい」・「あの街を思い出す」いざ歌ってみると歌詞とメロディーがうまくかみ合いません。
音程やどれだけのばして歌うのかが分からないのです。
音楽が得意な塾生たちは誰もが聴いたままに歌えると思い込んでいました。
「誰かの歌が」の「が」なんですけどその「が」は・「誰かの歌が聞こえる」って2個のばしてください。
十分に準備してきたつもりだった塾生たち。
指導法の見直しを迫られました。
一方こちらはもう一つの仮設住宅です。
ここで指導する塾生3人は大学の音楽科に通っています。
まずはお手並み拝見!最初に「お〜い」と呼んでもらいたいんですよ。
「お〜い」って。
おなかに手当てて「お〜い」と呼んでみましょうか。
いいですか?いきます。
せ〜の…。
(一同)お〜い!
(菅原)今ちょっと聞こえたかなぐらいです。
おなかどうなりましたかね?親しみやすい話し方で滑り出しは上々。
それもそのはず。
菅原千聖さんは出身中学と高校で合唱部のコーチをしています。
森さんばりの堂々とした指導っぷり。
ここまでいってみましょう。
ちょっと出しづらいところだと思うのでここだけで声を出そうとしないで体全体から声出そうすると出しやすくなると思うのでちょっとそのイメージをつけながらいってみましょうか。
・「花は花は花は咲く」・「わたしは何を残しただろう」菅原さんは伴奏に合わせて歌う人たちの表情がどことなく寂しそうなのが気になりました。
歌声のチカラで元気づけようと意気込んできた塾生たち。
ここでも行き詰まってしまいます。
塾生たちが悩んでいると聞いて森さんが駆けつけました。
まずは中学校での合唱指導の様子を見てみる事に。
う〜!すばらしいです皆さん!あと全員で歌うのが「花は咲く」と「見上げてごらん夜の星を」と「ふるさと」の3曲ですね。
3曲一緒に歌って…。
「花は咲く」と「見上げてごらん夜の星を」と「ふるさと」の3曲を今回の発表会の参加者全員で歌いたいと思います。
ぎこちない仕切りを見かねてついつい森さん口を挟んでしまいます。
・「小さな星の小さな光が」・「ささやかな幸せをうたってる」しゃかりきに歌う事なくてただ私こうしてほしいなっていうところは言っていいかな。
これはもう本当に宇宙を見てるんですよ。
小さな地球。
地球の小さな日本っていうとこの小さな名取というところから空を見上げてみたら満天の星なんですよ。
なんかつらい事あっても苦しくなんかない。
大丈夫。
ほら見てごらんこんなに広いんだよ宇宙って。
だから壮大に大きくいこうっていう歌です。
そういう事をちょっと心の中に入れて。
・「見上げてごらん夜の星を」テクニックを教える前に歌を歌う喜びや声を合わせる楽しみを伝えてほしいと考えていた森さん。
・「ささやかな幸せを」同じ音楽の道を歩むふるさと宮城の後輩たちだけにイライラが募ります。
塾生ハモりがなかったですね。
きょうなんですけども塾生の皆さんこっちにいたでしょピアノの向こうにさ。
あれさやっぱりさ…悪いけどやっぱり指導するって…ちょっと反省しましょう。
やっぱり何か…夜緊急反省会が開かれました。
じゃあ感想を教えて下さい。
「花は咲く」を歌っていただいた時に涙を流されてた方たちがいらっしゃったんですけど…やっぱり大変な事を経験して命さながらに逃げてきたわけだから…。
失ったものは大きかったわけでしょ。
その状況をやっぱりふとそこにかえってしまう事はとても失礼な事っていうか新たに傷を深く掘ってしまうような気もするのね。
あくまでも皆さん…歌う今回の未来塾ですからっていう事を全面的に皆さんにお伝えする事が一番じゃないかなと思う。
次の日森さんは塾生たちを連れて閖上地区に向かいました。
仮設住宅の人たちがかつて暮らしていたところです。
塾生たちは皆東北の出身。
でもほとんどが大きな被災をしていません。
そんな彼女たちに被災地の今の姿を知ってもらいたいと森さんは考えたのです。
見に来てるっていうんじゃなくて…閖上って結構私も思い出がある場所だし松林すごいきれいだったじゃない。
夏海水浴にもここ来てるし。
閖上出身の引地理恵さんは震災直後の様子を今も鮮明に覚えています。
震災前海のすぐ近くまでびっしりと家が並んでいた閖上地区にはおよそ7,000人が暮らしていました。
しかし4年前地震のあと襲ってきた大津波は海岸から5キロの内陸まで達しました。
700人以上の人が犠牲となり町は壊滅的な打撃を受けました。
やっぱり花がね添えてあったさっきね。
おうちのね。
引地さんが子どものころからお気に入りの場所に案内します。
この小高い丘からは太平洋と閖上の町が一望できました。
ここってもうそのまま立ったら海が松林がが〜んとあって松林の奥にど〜んと海がね。
あそこにちょっと松が残ってますけどあそこだけではなくもうあっちの端っこから端まで全部松林でした。
が〜っとだよね。
津波の時は一応形は残ったんですけど絶対住める状態ではなくって。
この現場を初めて見た人います?初めて?本当に全然テレビでは見た事あったんですけど実際に見てみたらこんなにもひどかったのかって。
厳しいね。
やっぱりまだまだ心の復興はできてないような気がするので。
嫌な事は思い出さなくていいから。
そんな優しい気持ちになっていただければいいかなと思いますね。
丘のすぐそばには慰霊碑が建てられています。
かつて活気に満ちていた閖上地区の厳しい現状を肌で感じた塾生たち。
心に変化が表れ始めます。
仮設住宅での避難生活は予想以上に長引いています。
一人でも多くの人が元気を取り戻す手伝いをしたい。
この日の合唱練習に入る前塾生たちはこんな行動に出ます。
こんにちは。
NHKの「未来塾」という番組なんですが…これまで練習に来ていない人たちに直接呼びかけたのです。
1時間ぐらいやってます。
お待ちしてます。
お願いします。
座ってください。
塾生たちの思いが通じたのかたくさんの人が集まってくれました。
あまり参加してもらえなかった男の人の姿もあります。
前回の指導では森さんから「気持ちが伝わってこない」と叱られた塾生たち。
気合いが入ります。
(菅原)この前…体操をしたあとに皆さんでちょっと「お〜い」ってやってもらったの覚えてますか?覚えてますね。
きょうはちょっとはじめましての方もいるのでやってみましょうかもう一度。
いいでしょうか。
ではいきますよ。
せ〜のでいきましょう。
せ〜の…。
(一同)お〜い!
(菅原)すばらしい!すばらしい!きょう私たち午前中に閖上のほうに行かせていただいたんですみんなで。
震災前の町並みとかっていうのを私はちょっと分からなかったんですね。
ちょっとねいろいろ思う事があって…。
皆さんに元気よく歌っていただいてたんですけど皆さんもこういうふうにつらい思いをされてそれでもこう元気にこういうふうに今私たちと…皆さんのふるさとっていうのを昔はこうだったとかこういうところがあってこういうところがすてきだった閖上はって教えていただければみんなでイメージもできやすいのかなと思うんですけど。
やっぱりここを皆さんでしっかりと志を一つにして帰りたいっていう思いを込めて歌ってもらえればなと思います。
よろしいでしょうか。
(一同)はい。
塾生一人一人自分ができる事を考え積極的に動きます。
123はい。
・「白樺青空南風」・「こぶし咲くあの丘北国の」・「ああ北国の春」大きな声を出して歌えば湧き出してくる強い気持ち。
その気持ちを支えるように塾生たちが寄り添います。
・「おふくろの小さな包み」・「あの故郷へ帰ろかな」・「帰ろかな」すばらしい!きょうすごいよかった。
よかったよかった。
「あらできるじゃないか!」って…そういう事ってねやっぱり一番大切な事でやっぱりこちらから全部アクセスするんじゃなくて何かを持ってるその人の扉をたたいてあげて…合唱指導は塾生たちに任せられると確信した森さん。
なぜか近所のスーパーマーケットにやってきました。
いいね〜!お得意の料理で合唱団の結束力をもっともっと高めようというのです。
一体何を作るんでしょうか。
胃袋つかむぞ!新鮮な野菜と大量の魚介類を手に集会所の台所へ。
早速料理スタートです!いきなりどばっと入れたのはパスタ。
大きいお肉もあります。
あつまみ食いだ!皆さんお待たせ?あっ食べてて。
もう食べてください。
1時間半かけて作ったモリクミ流イタリアン3品の完成です!皆さんどうぞボナペティート。
食べてください。
料理のお・も・て・な・し。
合唱団の心がぐっと一つになりました。
うまそうだったなあ。
でもどうしてイタリアンなの?20代のころねイタリアに音楽留学していた時に身につけたみたいですね。
それでこの体形になったんだね。
え〜…歌だけでなくてですね料理も全力投球の森さん。
まあやっぱり一生懸命さって相手に伝わりますね。
これは何してるの?コンサートまであと1週間となって塾生たち閖上の民謡「大漁唄込み踊」を練習したんですね。
合唱と逆で塾生は教わる立場だね。
(富澤)これは何をしてるの?これはですね大きな歌詞カード要するにカンペを作っているんですね。
・「花は花は花は咲く」いいな。
なんか青春だね。
うふ。
いや気持ち悪いよ。
さあそんなこんなで準備の1か月が過ぎあっという間にコンサート当日です。
会場はずいぶん手作り感満載だね。
森さんの亡き親友が教べんをとっていた中学校のスペースをお借りしました。
親友ゆかりのピアノがある場所だね。
そうですね。
きっと一緒に合唱を楽しんでくれると思います。
うう…ええ話だ…。
まだ早いな泣くのが。
さっきまで全然実感なくて本当にきょうが発表の日なのかなっていう気持ちだったんですけど。
(富澤)合唱団のメンバーも続々と到着しましたね。
おはようございます。
今は別々の仮設住宅に暮らしている閖上地区の人たちなんですけれども今回の合唱を機にですね久々に再会する方もいらっしゃるみたいですね。
(富澤)これもええ話だ…。
泣くの早いなだから。
そして会場にはですね中学校のご近所の人や合唱に参加しない仮設の人などおよそ130人のお客さんが来てくれました。
どこから合唱団でどこからお客さんか分からないね。
さあついに練習の成果を披露する時がきました。
それではモリクミ流「歌声のチカラ」。
いよいよ開演です!それ最初に言ったセリフだよね。
皆さんこんにちは。
(一同)こんにちは。
本日はNHK「東北発☆未来塾」が主催するコンサートのほうにおいでいただきまして誠にありがとうございます。
被災地の中でも復興が遅れている地域の一つでもある名取閖上の皆さんに向けてこのコンサートを企画しましたので今回は…合唱を歌う…そして忘れてはならない私たちの大好きな先生がまだ紹介していなかったですね。
では塾生みんなで呼んでみたいと思います。
せ〜の!はい!こんにちは!さすが地元・宮城が生んだビッグスター。
会場のボルテージが一気に上がります!皆さん本日はようこそおいでくださいました。
本当に皆さんで作り上げたそしてこの塾生がみんなで考えたプログラム。
そして歌唱指導いろんな事をしておりますのでぜひ皆様…皆様もぜひご参加くださいませ。
知っている曲があったら一緒に口ずさんでいただくのもすてきかと思います。
それではそろそろ始めましょうか。
愛島仮設団地の方々で「若者たち」を歌っていただきます。
私たち若者に向けてそして自分たちに向けて毎日日が沈んでもまた次の日には朝日が昇るように前に進み続けていこうというそういうエールを歌に込めてエールを送ってくださいます。
・「君のゆく道は」・「はてしなく遠い」・「だのになぜ」・「歯をくいしばり」・「君はゆくのか」・「そんなにしてまで」
(拍手)若者へのメッセージありがとうございました。
でもこのメッセージは…すばらしい歌でした。
歌っていいですね。
続いては「Believe」という曲をお送りします。
東北の未来を担う中学生と塾生たちが歌います。
・「たとえば君が傷ついて」・「くじけそうになった時は」・「かならず僕がそばにいて」・「ささえてあげるよその肩を」・「世界中の希望のせて」・「この地球はまわってる」・「いま未来の」・「扉を開けるとき」・「Ibelieveinfuture」・「信じてる」
(拍手)愛島の皆様そして箱塚の皆様とうとう出番がやってまいりました。
・「エンヤサーエンヤサー」・「今朝の日和は空晴れ渡り」・「チョイチョイ」今は離れ離れの仮設住宅に暮らす閖上の人たちが一つの輪になって踊ります。
・「アエーエーエノソーリャ」・「浜は大漁だエー」・「船出せ出せと」・「乗り子も揃い」・「アエーエーエノソーリャ」・「浜は大漁だエー」・「ハァエンヤサーエンヤサ」このほかにもコンサートではいろいろな思いが込められた歌全12曲が披露されました。
・「Birdsfly」・「overtherainbow」・「Why,then」・「ohwhycan’tI?」・「白樺青空南風」思い出すのはふるさと・閖上の桜咲く春。
・「ああ北国の春」・「あの故郷へ帰ろかな」・「帰ろかな」森さんもふるさとへの思いを歌に託します。
・「I’mstrong」・「命の限り」・「歌おう」・「あなたのため」
(拍手)こちらは伴奏のために参加してくれた宮城教育大学交響楽団のオンステージ。
この楽団には4人の塾生も所属しています。
そしてコンサートはいよいよ最後の曲となります。
皆さんと過ごす時間もあっという間に過ぎ次で最後の曲となってしまいました。
最後にお送りする曲は「見上げてごらん夜の星を」。
心に満天の星空を浮かべてお歌いください。
どうぞお聴きください。
90人の合唱団全員で歌います。
・「見上げてごらん夜の星を」・「小さな星の」・「小さな光が」・「ささやかな幸せを」・「うたってる」・「手をつなごうボクと」・「おいかけよう夢を」・「二人なら」・「苦しくなんかないさ」・「見上げてごらん夜の星を」・「小さな星の」・「小さな光が」Dialogue:0,0:56:06.15,0:56:13.56,Default,2015/03/10(火) 01:25〜02:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾スペシャル「響け!歌声のチカラ〜モリクミと90人の合唱団〜」[字][再]

歌手の森公美子さんが故郷・宮城の仮設住宅に暮らす人々を誘い合唱団を結成!目指すは、ひと月後のコンサート!しかし問題が…MC:サンドウィッチマン 語り:神田沙也加

詳細情報
番組内容
宮城県出身の森公美子さんが、大震災から4年経った今も仮設住宅にくらす、ふるさとの人々を元気づけようと合唱団を結成する。森さんの呼びかけに90人が集まった。バラバラの場所に暮らす合唱団の指導をするために、森さんは仙台で音楽を学ぶ10人の学生に助けを求めた。しかし、音楽の知識があまりない人々に合唱を教えるのに戸惑ってしまう…。ひと月後のコンサートに間に合うか?MC:サンドウィッチマン 語り:神田沙也加
出演者
【出演】森公美子,サンドウィッチマン,【語り】神田沙也加

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
音楽 – 歌謡曲・演歌
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

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