被災地からの声「福島県伊達市」 2015.03.11


NHK仙台のホームページ携帯電話からお寄せ頂けますのでよろしくお願いいたします。
「被災地からの声」また木曜のお昼にお会いいたします。
皆さんこんにちは。
「被災地からの声」です。
この時間は被災地にお住まいの方々の声をお伝えしています。
いつ福島県で取材しても思う事なんですがもちろん誰しも原発事故に対しては怒ってはいますがその怒りをあからさまに出さない愚痴を吐かずに努力していこうとする強さが福島の人には本当にあるなというふうに思います。
まさに今日ご紹介する一人一人からもその一端は感じられるはずです。
ご覧頂きたいと思います。
今日は福島県伊達市の声です。
伊達市は人口が6万4,000ほど。
県庁所在地の福島市に隣接しておりましてベッドタウンにもなっています。
主な産業が農業です。
伊達市は避難指示は出されていない地域です。
ただ原発事故が起きました年の6月と11月に市内に点在するごく一部の範囲世帯数にして合わせて128世帯が局地的に放射線量が高いという事で「特定避難勧奨地点」に指定されました。
翌年の3月には指定は解除されたんですがその間だけは精神的な賠償も支払われました。
もちろん現在は精神的賠償は終わっていますけれども伊達市では今も原木シイタケや野生のキノコ類一部の山菜畑作のわさびなどには国から出荷制限が出されています。
ではお聞き下さい。
(取材者)もっと頑張ろう。
わさびで頑張ろうって思って。
それがもうドタッとこうなっちゃったもんだからうん…ねえ苦痛で。
(佐藤)ただいま。
急なもんだからやめて下さいよ。
うわ〜恥ずかしい。
ビニールトンネルの中に二重にべたがけ材をかけるというのはこれだよな。
1枚2枚掛かってる。
(取材者)これがそのバイオで作った…。
(取材者)随分立派な建物ですね。
作業はもう全部終わっちゃったんで。
あとはこう何とかなんべって。
こう横ぜり縦ぜりっていう形で。
個数によるけど3個入りとか4個入りとかってあるんですがああいったパック形態しかできないんですよ。
(取材者)これから先どんなふうにこう…。
逆に…
(取材者)そういうふうに思い始めたのはいつぐらいですか?映さないで下さい。
(笑い声)普通のお豆腐だね。
ねっおいしい。
「次の世代に自信持てるモノをつなぎたい」。
下小国の大沼です。
清野です。
大波です。
秋葉です。
(取材者)今自信持てるものは出来たんですか?
(取材者)地域の心配事はありますか?
(取材者)26人?それは小学生?小学生です。
(取材者)やっぱりプロジェクトの目的に…花わさびの佐藤さんですが伊達市の土で育てて株分けして栽培しながら完成した味だけに同じ品種を他の県から持ってきて植えても名産品の味は守れないそうです。
そこで地元の株からバイオ技術で放射性物質がない新しい苗を作ってせっかく名産品に育てた作物が途絶えないよう努力をしています。
またあんぽ柿の佐藤さんですがあんぽ柿というのは「硫黄燻蒸」という方法で作った独特の干し柿です。
全国に知られる名物です。
このあんぽ柿の加工と出荷には県から自主規制の要請が出ていますが佐藤さんのところは加工再開モデル地区に指定されておりまして試験的な加工や出荷が認められております。
ただ一個一個放射性物質の検査をするというのが条件になっていてこれが大変な手間だそうです。
震災前に比べて同じ量を出荷するのにかかる労働時間は大幅に増えたそうです。
また農産物を売る現場直売所でも細かく検査をして品物を並べておりました。
福島で農業をして作物を出荷するというのは全国の他の農家よりも多くの手間と苦労がかかります。
それでも自慢の作物を守る努力をやめるという事は決してありません。
叫びたいような怒りですとか言いたい不満も押し込めてひたすら努力する人間の姿がありました。
では引き続き伊達市の声です。
前の値段だから安いべ?
(取材者)お手ごろで。
うん?
(取材者)お手ごろ価格。
そうだべ。
今日は暖かい方なんだね。
こっちの3個分ぐらい出ます。
だからそれを今ねどこでも行政のお金を遣って処理場に運んでるでしょ。
水道パイプ入れといて水に溶けてこの上に上がってきたものはメタンガスだけになる。
それがこっちですね?
(大沼)こっちです。
今改めて考えると原発事故とかって事に関してはどういうふうに感じますか?
(取材者)次男の煌太郎さんが震災直前の…?
(取材者)お母さんも大変な思いなさいましたね。
で伊達地方ではなくて…「この笑顔を守れる安心できる子育て。
霊山町松葉園。
大橋松太郎由貴子松煌煌太郎ひな」。
(取材者)お母さんたちにとっての安心材料ってどんな事ですか?
(取材者)特に小さいお子さんの場合は抱えてるお母さんの場合は余計そこですよね。
そうですねはい。
ドライブインを切り盛りしていた斉藤さん。
原発事故でお客さんが減って休業中です。
今の楽しみは自動販売機だけだと。
それはジュースを買いに来る人業者の人と話ができるからだと言いました。
人の幸せの前提になるものを問答無用に突然奪っていくという原発事故の真実でもあります。
それから大学の研究者の指導を受けて牛のふん尿などからメタンガスを作っている大沼さんですが農業用ハウスの暖房の他に簡単な湯沸かしですとか小さな発電機の燃料にも使っています。
結局原発事故の被害を受けた自分も電力会社は違ってもこれまで原発の電気のおかげで生きてきたという負い目反省が大沼さんの全てです。
全国の他の県より課題や問題を多く抱える福島県。
でもそういう場所から一方では全国の他の場所でもあまり見ないような新しい事も始まっていました。
番組では皆さんからの声も募集しておりますので是非お寄せ下さい。
「被災地からの声」今日はこの辺で失礼します。
2015/03/11(水) 03:01〜03:25
NHK総合1・神戸
被災地からの声「福島県伊達市」[字]

被災地で出会った方々に、「いま一番言いたいこと」をうかがい、その思いを全員放送しています。今回は、福島県伊達市でお聞きした声をお届けします。

詳細情報
番組内容
被災地で出会った方々に、「いま一番言いたいこと」をうかがい、その思いをスケッチブックに書いてもらった上で、思いの丈を語っていただきます。撮影した方の声は、全員放送しています。今回は、福島県伊達市でお聞きした声をお届けします。
出演者
【出演】津田喜章

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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