被災地からの声「岩手県釜石市」 2015.03.11


皆さんこんにちは。
「被災地からの声」です。
この時間は被災地にお住まいの方々の声をお伝えしています。
今日は放送回数がちょうど200回目です。
被災した市町村をくまなくまた繰り返し訪れてこれまでカメラの前で話をした方々は2,750人になりました。
今日は岩手県釜石市の声ですが釜石の声を放送するのは6回目になります。
今こちらに映っているのは初めて釜石の声を放送した時の様子です。
2011年の4月震災のひとつき後でした。
避難所生活をしていた人が多かった当時はゆっくり眠りたいという声を随分聞いた記憶があります。
皆さんの声が被災地の今を感じさせる点は4年近くたっても全く変わりません。
200回目の「被災地からの声」。
今回も耳を傾けて頂ければと思います。
さてその釜石ですが人口がおよそ3万6,000ほどの町です。
製鉄と漁業で栄えた町でラグビーでも有名です。
まず最初は中心部から車で20分ほど鵜住居地区の皆さんの声をお伝えします。
(取材者)今どなたがなさって?私と私の両親と3人で。
(取材者)8時くらいまでやるんですかバレーボール。
運動を。
7時半に終わって帰るのが着くのが8時15分ぐらい。
美砂は遠いから。
8時45分なんですけどうち。
(取材者)バレーボールをやるようになって自分で変わった事ありますか?
(取材者)家は建てるんですか?うん。
(取材者)今度建てるのも住宅兼店舗?
(取材者)将来の夢。
(取材者)どうして?どうして?どうして?子どもたちに人気なのがフランクドーナツというフランクフルトにドーナツ生地をグルグル巻きつけたようなパンなんですけど今日は残念ながら残ってなくて。
画面向かって左手が父で右側がうちの母になります。
(取材者)この似顔絵は?僕の友達に描いてもらってそれを僕がデータに起こして作ったんです。
40坪ぐらいのうちですけど神棚床の間仏壇というのは大事なものでしたからね。
(取材者)じゃ漁師をやっていて一緒に?私も一緒に働いてました。
(取材者)養殖は何を?ホタテワカメアワビとかウニとか…。
今の小林さんはとにかく家が手に入るまでお母さんには介護施設に入ってもらいたいわけですがそれがなかなか厳しい状況です。
特に被災地では施設が高齢者を受け入れるにしても定員の半分すら難しいという所も実際にあります。
この最大の理由が介護の人材不足です。
加えて先月国は新年度から介護報酬の引き下げを打ち出しました。
つまり介護施設の収入が減る要因になります。
すると今も決して高くはない職員の給料にも影響して人手不足に拍車がかかるのじゃないかという現場の声もあります。
被災地の介護事情は全く予断を許しません。
また震災後地元にUターンしてきたパン屋さん小笠原さんですが売り上げは8割ぐらいまで戻ったそうです。
ただ今度は両親2人だけではなくて生まれる子どもも含めて家族5人が店の収入で食べていかなければなりません。
売り上げが震災前に戻っても一段落はできないわけです。
そのため今移動販売ですとかクッキーなどの新商品の開発も行っています。
スケッチブックに書いた笑って頑張るの文字。
この笑っての背後にある事情もしっかり踏まえておきたいと思います。
続いては釜石市の中心部になります釜石東地区の声をお伝えいたします。
3階はなんにも使っておりません電気も通っておりませんのでね。
(取材者)棚とかこういうのはどうしたんですか?
(永澤)古いのを掃除して使ったのもあれば新しいのを使うのはこっちの方にあるのだけですよね。
(取材者)被害額にするとどのぐらい?
(取材者)5〜6年が正念場っていうの復興の?
(取材者)復興事業が終わる時期店って多分やってらっしゃると思うんですがどんな経営を心掛けていますか?
(取材者)釜石というこの町はどんな町なんですか?
(取材者)今の気持ち感想。
うんそうですね…あまり後ろ振り向かないで前向いて生きていこう。
(取材者)目の事で悩んでるお客さんももちろん?悩んでねこうなんだけどって。
あ〜そうなんだ。
(取材者)目の悩みを超えて?
(取材者)来てくれた人というのはこのポスターにある?HiroshitさんとNobuさんとISOMさんと。
(取材者)こういう一流の人たちのダンス見てどうでした?
(取材者)実際に見ると違いますか?
(取材者)ある意味赤字覚悟で?
(取材者)それでお二人で頑張ってらっしゃるんだ。
今やるしかないなと思って。
今の前川さんは講師の先生を呼んできてそれで教室を運営しています。
もともと長男が震災前から盛岡に通ってダンスを習っていたそうで震災があって仮設の子どもたちが伸び伸び体を動かして遊べない様子を見ているうちに一念発起してダンス教室を立ち上げたという事です。
被災地ですからそんなに高い月謝は取れませんし経費を引いて赤字になる時は自腹で埋めています。
かつ自分たちは自宅再建の土地もまだ決まっていません。
仮設に暮らしています。
でも経済的には負担でも精神的にはプラスだとおっしゃってました。
夢を持って熱中している子どもたちの姿こそ自分の財産また活力の源だからそのために多少お金が出てもかまわないという大変愛にあふれた言葉です。
こういうふうに育てられたお子さんが将来被災地を支える人材として羽ばたくのを願ってやみません。
番組では皆さんからの声も募集しておりますので是非お寄せ下さい。
今日はこの辺で失礼いたします。
2015/03/11(水) 02:15〜02:38
NHK総合1・神戸
被災地からの声「岩手県釜石市」[字]

被災地で出会った方々に、「いま一番言いたいこと」をうかがい、その思いを全員放送しています。今回は、岩手県釜石市でお聞きした声をお届けします。

詳細情報
番組内容
被災地で出会った方々に、「いま一番言いたいこと」をうかがい、その思いをスケッチブックに書いてもらった上で、思いの丈を語っていただきます。撮影した方の声は、全員放送しています。今回は、岩手県釜石市でお聞きした声をお届けします。
出演者
【出演】津田喜章

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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