横殴りの雪。
そして風も。
真冬並みの寒気が入った日本。
各地で荒れた天気になりました。
あすにかけて、暴風雪などに警戒が必要です。
こんばんは、ニュース7です。
まずこちらの映像です。
九州の佐賀市です。
3月としては4年ぶりの雪になりました。
強い冬型の気圧配置で、全国的に風が強まり、雪や雨の荒れた天気になっています。
北日本や北陸を中心に、あすにかけて猛吹雪になるおそれがあり、暴風雪や高波などに警戒が必要です。
愛媛県宇和島市の宇和島城です。
柔らかな日ざしに薄紅寒桜。
そんな春の光景が、一変。
急に辺りが暗くなり、雪が舞い始めました。
埼玉県戸田市にある、プロ野球の2軍の球場では。
練習中に突然、氷の粒が降りました。
選手たちがベンチに駆け込みます。
発達した低気圧の影響で、全国的に風が強まり、北日本や北陸では、雪や雨を伴って非常に強い風が吹いています。
北海道根室市では、午後5時半過ぎに、32.6メートルの最大瞬間風速を観測しました。
北海道美瑛町などでは、農業用ハウスの覆いが破れたり、骨組みが曲がる被害が相次ぎました。
真冬並みの寒気の南下で、日本海側を中心に雪が降り、午後5時の積雪は、富山市で8センチ、鳥取市と福井市で6センチなどとなっています。
富山県滑川市では午後4時過ぎ、自宅前で除雪作業をしていた84歳の男性が側溝に落ち、意識不明の重体となっています。
また未明から明け方にかけて、雨が降り続いた岩手県一関市では、川辺で作業していた80歳の男性の行方が分からなくなりました。
警察と消防は、雨で増水した川に流された可能性があると見て、あす改めて捜索することにしています。
強い冬型の気圧配置は、あすにかけて続く見込みで、広い範囲で風が強い状態が続くほか、日本海側を中心に雪が降り、北日本や北陸などでは、所によって猛吹雪のおそれがあります。
あすの夕方までに降る雪の量は、いずれも山沿いなどの多い所で、北陸で90センチ、東海で80センチ、北海道と東北で60センチ、関東甲信で50センチなどと予想され、西日本の太平洋側や東海の平地でも、所によって雪が積もる見込みです。
気象庁は、暴風雪や大雪、高波に警戒するよう呼びかけています。
また荒れた天気で、国内の空の便は、新千歳や花巻、富山などの各空港で、合わせて247便が欠航しました。
あすも朝の一部の便で欠航が決まっているということで、航空各社は、天候によっては影響が広がる可能性もあるとして、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。
次です。
兵庫県淡路島の洲本市で、5人が殺害された事件。
死亡した男性が事件の前日、逮捕された男について、自宅の外で鉢合わせになり、にらまれたと家族に話していたことが、警察への取材で分かりました。
別の被害者や家族は、男の言動に不安を感じ、9回にわたって警察に相談していたということで、警察がいきさつを調べています。
この事件で警察は、殺人未遂の疑いで逮捕した、無職の平野達彦容疑者の容疑を殺人に切り替え、検察庁に送りました。
警察の調べで、事件の前日、死亡した平野浩之さんが、自宅の外で平野容疑者と鉢合わせになり、にらまれたと家族に話していたことが、警察への取材で新たに分かりました。
また死亡した平野毅さんや家族は、平野容疑者の言動などに不安を感じ、先月から何度も警察に相談していました。
事件から20日以上前の先月14日、毅さんの娘が、息子が平野容疑者と口論になり、無断で写真を撮影されたと警察に通報。
2日後の先月16日、警察は容疑者の父親から聞き取りをしましたが、本人には会えず、警戒のため、パトカーで周辺を巡回したということです。
先月20日には、毅さんや家族が警察署を訪れ、以前にも写真をネット上に掲載され、中傷されたのでなんとかならないかと訴えました。
翌日には、平野容疑者が、自宅の周辺をはいかいしているなどと、警察に通報したということです。
さらに先月23日には、毅さんの孫に当たる男性が、パトロール中の警察官に、警察は何もしてくれないのかと問いただしたということです。
これに対し警察は、口論になったり、写真を撮影されたりといった被害だけでは、今の時点で強制的な措置はできないとして、自宅の周辺をパトロールしていると説明したということです。
最後の相談は今月3日。
孫の男性が警察署を訪れ、平野容疑者が撮影した写真をツイッターに載せていると説明し、事件として捜査するよう求めました。
対応した警察官は、画面をカメラで撮影し、保存したうえで、削除のしかたを伝えましたが、それ以上の対応はしなかったということです。
9回にわたった相談。
兵庫県警察本部は、対応に大きな問題はなかったと見ている。
ただ被害者がなくなっているので、必要があれば対応について検討するとしています。
安倍総理大臣は、東日本大震災からあすで4年となるのを前に記者会見し、来年3月で集中復興期間が終わることを踏まえ、夏までに、平成28年度から5年間の新たな復興支援の枠組みを策定する考えを示しました。
また福島再生のための政策パッケージを5月にも決定し、福島の自立に向けた将来像を、夏ごろまでに取りまとめる考えを示しました。
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染された雨水が海に流出し、東京電力が公表していなかった問題について、安倍総理大臣は、十分な情報公開を徹底することにより、漁業関係者をはじめとする、関係者の信頼関係を再構築し、また排水路を通じた放射性物質の流出を抑制するための適切な追加対策を取るよう、東京電力に指示している。
また安全面についても、原子力規制委員会が変化する施設の状況に応じた能動的な規制を実施していく。
東京電力任せにせず、国も前面に立って、廃炉・汚染水対策に取り組んでいくと述べました。
国土交通省は、震災と原発事故の影響で不通になっている福島県内のJR常磐線の区間について、将来的に全線で運行を再開させることを決めました。
国土交通省は、JR東日本と協議をした結果、原ノ町駅と小高駅の間は来年春までに開通、小高駅と浪江駅の間は、遅くとも2年後の開通を目指します。
竜田駅と富岡駅の間は3年以内をメドに、できるだけ速やかな開通を目指すことにしています。
帰還困難区域を通る浪江駅と富岡駅の間については、除染や異常時の利用者の安全確保策を完了したあと開通するとしていて、将来的に前線で運行を再開させることを決めました。
4年前のあの日、人々は津波から逃れるため、高い場所を目指しました。
そうした場所の一つが、津波避難ビルです。
病院やオフィスビルなど、高くて頑丈な建物を自治体が指定します。
東日本大震災をきっかけに、全国で指定が進み、国の最新の調査では、震災直後の5.5倍に増えていることが分かりました。
一方で、指定を解除される建物も出ています。
なぜなんでしょうか。
きょう、徳島市のふ頭で行われた訓練です。
港で働く人たちが、高さ5メートルほどのタワーに駆け上ります。
津波が来るときに重要なのは、一刻も早く高い場所へ避難することです。
避難しても大丈夫な高い建物はどこか。
高さや頑丈さなどの基準を満たした建物を自治体が指定するのが、津波避難ビルです。
その数を、内閣府が去年2月から3月にかけて調査しました。
その結果、津波避難ビルを指定しているのは、回答を寄せた663の自治体のうち、284に上り、数は1万358棟。
震災発生の3か月後に行った調査と比べると、5.5倍と、大幅に増えていることが分かりました。
一方、指定を解除されるケースも出ています。
和歌山県御坊市にあるこちらの保育園は、津波避難ビルの指定が解除されました。
園児や近くの住民は、およそ1キロ離れた所へ避難することになりました。
なぜなんでしょうか。
理由は、国が南海トラフの巨大地震の想定を見直したからです。
見直された想定をもとに、和歌山県が御坊市周辺の津波の高さをシミュレーションした動画です。
色が赤に近づくほど、津波が高くなります。
これまで沿岸で7メートルだった最大の津波の高さは、11メートルになりました。
この結果、保育園など4棟の建物で高さが足りなくなり、津波避難ビルの指定が解除されたのです。
国の調査では、119の自治体が指定を見直したと答え、15の自治体が、今後見直す予定と回答しました。
指定した自治体の半数近くで見直しが進められていることが分かりました。
津波の想定が見直されたことで、避難が難しくなった地域もあります。
御坊市の沿岸部で、2つの川の間に位置する名屋地区です。
海面からおよそ6メートルの川の堤防を歩いて、別の地区まで避難する計画でした。
ところが、新たな想定で予想される津波は7メートル。
堤防を使って避難することが難しくなりました。
地区には高い建物もないため、津波避難困難地域に指定されました。
地区で暮らす住民は、不安を抱えています。
専門家は、ハード面での備えが難しい場合には、車で避難することも想定するなど、ソフト面での対策が必要だと指摘しています。
統合が実現すれば、最大規模のコンビニチェーンを抱える新たな流通グループが誕生することになります。
大手コンビニエンスストアのファミリーマートと、サークルKサンクスを傘下に持つ流通大手、ユニーグループ・ホールディングスは、きょう、経営統合に向けた協議を開始し、来年の9月をメドに統合することを目指すと発表しました。
発表によりますと、コンビニ業界3位のファミリーマートと、4位のサークルKサンクスを傘下に持つ流通大手、ユニーグループ・ホールディングスは、きょう、それぞれ取締役会を開き、経営統合に向けて本格的な協議を開始することを決めました。
両社は今後、具体的な話し合いを進め、ことし8月の基本合意、そして来年9月の統合を目指すとしています。
これまでのところ、ファミリーマートがユニーグループ・ホールディングスを吸収合併し、その傘下に両社のコンビニ事業を統合した会社を置くことなどが検討されています。
さらに両社のコンビニのブランドについては、統合の効果を生かすために、一つのブランドに統一することで合意し、今後、具体的な名前を検討するとしています。
統合が実現すると、どうなるのでしょうか。
まずコンビニの店舗の数を見てみます。
ことし1月末時点での数字です。
1位はセブンーイレブンで、1万7277店舗。
2位のローソンが1万2141。
そして3位のファミリーマートが1万1271。
4位のサークルKサンクスが6328です。
このようにセブンーイレブンが2位以下を大きく引き離していますが、ファミリーマートとサークルKサンクスの店舗の数を単純に足し合わせますと、このようにセブンーイレブンを上回ります。
統合が実現すれば、最大規模のコンビニチェーンに加えて、総合スーパーも抱える新たな流通グループが誕生することになります。
では次に、1店舗当たりの1日の販売実績を、こちらで見てみます。
セブンーイレブンが平均66万2000円でトップ。
3位のファミリーマートとは15万円、そして4位のサークルKサンクスとは20万円以上の差があります。
ファミリーマートとサークルKサンクスの両社は、今後、規模を生かしながら、仕入れコストを下げるなど、経営効率をいかに高めていけるかが課題となります。
今回、両社が経営統合を目指す背景には、何があるのでしょうか。
背景の一つにはPB・プライベートブランドと呼ばれる自主開発商品で、他社に対抗できる商品作りを目指そうというねらいもあるものと見られます。
両者が意識しているのはセブンーイレブンです。
その販売力を支えている一つの要因はプライベートブランド。
店内でいれるタイプのコーヒーが人気を集めているほか、値段が高いものの、材料の質をよくしたという食パンなど、安いものから高いものまで、幅広く売り上げを伸ばし、今では取り扱う商品の60%近くを占めています。
長年、コンビニ業界では、店舗数をいかに増やすかで、しれつな競争が続いてきました。
しかし、店舗数が飽和状態ともいわれる中、生き残りの鍵は消費者のニーズを捉えたプライベートブランドで売れる商品を作れるかに移っています。
今後、両社はそれぞれのノウハウをうまく融合させて、魅力ある独自商品を生み出せる体制を早期に作ることができるかが課題となります。
その販売競争は、お酒の分野でも激しくなっています。
各メーカーにとって、主力のビール系飲料の市場が縮小する中、飲みやすさをアピールして、女性や若者を取り込もうと、大手が相次いで、アルコール度数を1%に下げたチューハイを発売しています。
その一方で、ノンアルコールビールでは、メーカーどうしが商品の特許を巡り、裁判で争うケースも出てきています。
ぜひお試しください。
東京都内の映画館です。
配っているのは、チューハイ。
サントリースピリッツの新商品です。
社長がみずから配りました。
このチューハイ。
アルコール度数は1%です。
チューハイでは3%以上が一般的ですが、翌日に酔いが残らないようにしたいという女性などをターゲットに、開発したということです。
キリンビールもきょうからアルコール度数1%のチューハイの新商品を発売。
量が多く、飲みきれないという女性や若者を取り込もうと、容量を250ミリリットルに減らしました。
新しい商品が相次ぐ背景には、若者のビール離れや、好みの多様化があります。
酒類メーカーにとって主力のビール系飲料は、去年まで10年連続で出荷量が過去最低を更新し、市場の縮小に歯止めがかかりません。
このため、各社とも新しい需要の掘り起こしを強化しています。
そうした中でここ数年、売り上げを伸ばしてきた商品の一つが、ノンアルコールビールです。
しかし今、大手メーカーどうしが裁判で争う事態になっています。
ノンアルコールビールで国内シェア1位のサントリービールの親会社が、2位のアサヒビールの主力商品、ドライゼロについて、特許権を侵害していると訴えたのです。
各社の決算によりますと、去年の売り上げは、サントリービールがトップで720万ケース。
2位のアサヒビールがドライゼロのヒットで630万ケースと追い上げています。
裁判はきょう午後、始まりました。
サントリーは、ドライゼロの製造や販売の差し止めなどを求めています。
その理由です。
訴えによりますとサントリーは、飲み応えをよくするために、糖質やエキス分などの値を、一定の範囲にしたノンアルコールビールを開発。
特許権を取得しました。
しかし、ドライゼロの成分を分析したところ、いずれの値もサントリーの持つ特許の範囲内だったと主張しています。
これに対しアサヒビールは、サントリーが特許を出願する前から、糖質やエキス分の値が似ている商品が複数販売されていた。
今回の特許は、既存の商品から容易に創作できるもので無効だと反論し、訴えを退けるよう求めました。
アサヒビール側は、特許の無効を求める審判の申し立ても検討しています。
大手2社が司法の場で、全面的に争う今回の裁判。
結果によっては、ノンアルコールビールのシェア争いにも影響を与える可能性があります。
大相撲春場所は3日目。
連勝スタートの横綱・日馬富士と逸ノ城が対戦しました。
日馬富士は鋭い当たりからの早い攻めで、初日から連勝。
逸ノ城は3場所ぶりの平幕で、ここまで1勝1敗です。
きょうも踏み込み、引いて、今度は落ちない。
前に行く逸ノ城。
押し倒し。
軍配、逸ノ城。
逸ノ城、これで2つ目の金星。
逸ノ城、日馬富士の当たりを受け止めます。
さらに前に圧力をかけて、横綱の持ち味の速い攻めを許しませんでした。
日馬富士は今場所初黒星に、負けは負け、またあすから集中すると気持ちを切り替えていました。
中入り後の勝敗です。
佐田の富士と千代鳳、北太樹が3連勝です。
常幸龍、誉富士、安美錦も3連勝です。
白鵬は幕内804勝で北の湖に並び、歴代3位となりました。
ニュースを続けます。
腕時計型の情報端末、アップルウォッチ。
アップルとしては初めての身につける情報端末、いわゆるウエアラブル端末で日本を含む世界で来月24日に発売されます。
こちらがアップルウォッチのホーム画面です。
ご覧のように、メールや電話、それに走った距離などを測ることができます。
3つのタイプが発売され、最も安いもので4万2800円、最も高いものは、金を使ったもので128万円以上になるとしています。
腕時計型の情報端末では、ソニーや、韓国のサムスン電子などが先行していますが、今回のアップルの参入で、市場の活性化につながるのか、注目されそうです。
南米アルゼンチンで、2機のヘリコプターが墜落。
乗っていたフランス人のオリンピック金メダリストなど、10人が死亡しました。
ヘリコプターは、フランスのテレビ局がチャーターしたもので、ロンドンオリンピック競泳女子金メダリストのカミーユ・ムファさんら、フランスの著名なスポーツ選手が過酷な環境で生活する姿を伝える番組の撮影が行われていました。
地元の州政府などは、2機のヘリコプターが空中で衝突し、墜落した可能性もあるとして、事故の原因を調べています。
気象情報、寺川さんです。
こんばんは。
低気圧はあすの朝にかけて、北海道の近くでさらに発達をします。
このため、北陸や北日本では太平洋側も含めて、きょう以上の暴風が吹くおそれがあります。
きょう各地で雪や雨が強く降った所がありましたが、このあとどうなるんでしょうか?
今、西日本から寒気が流れ込んできていまして、この寒気があすは北陸や北日本を覆いそうです。
このため、北日本や北陸では、さらに雪の量が増えそうです。
では、その雪の見通しです。
今夜は北海道の太平洋側、大雪のおそれがあります。
また東海地方など、太平洋側にも一部雪雲が流れ込みそうです。
特にあすの朝にかけては、名古屋周辺、雪が積もるおそれがあります。
そしてあすの日中は、北陸から北日本の日本海側を中心に、風や雪の強い状態が続きます。
あすの夕方にかけて、北陸地方では多い所、90センチもの雪が予想されています。
2015/03/10(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽津波想定 見直しの波紋 ▽競争激化・ビール業界 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】寺川奈津美
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