雪が舞っています。
現在の富山県滑川市の様子です。
気象庁によりますと、三陸沖と北海道の西で、低気圧が急速に発達し、冬型の気圧配置となっているため、きょうは西日本から北日本にかけての広い範囲で風が強まり、北日本では雨が降っています。
北海道伊達市、午前9時半ごろの様子です。
木造の物置が強い風で倒れて壊れました。
被害は市内のほかの場所でも。
伊達市では、午前6時半に31.8メートルの最大瞬間風速を観測。
また、岩手県大船渡市では、午前11時半過ぎに、30.1メートルの最大瞬間風速を観測しました。
西日本では、日本海側を中心に雪が降り、午後1時の積雪は、鳥取市で6センチ、兵庫県豊岡市で5センチなどとなっています。
冬型の気圧配置が強まるため、あすにかけて広い範囲で風の強い状態が続き、北日本や日本海側などでは、吹雪になる所がある見込みです。
また、日中雨が降っている地域も、今夜にかけて次第に雪に変わり、北海道などでは湿った雪が降って、大雪になるおそれがあります。
あすの昼までに降る雪の量は、いずれも山沿いなどの多い所で、北陸で60センチ、北海道東部と東北、関東甲信、東海、それに近畿北部で50センチ、中国地方で30センチ、四国で15センチなどと予想され、西日本の太平洋側や、東海の平地でも、所によって雪が積もる見込みです。
気象庁は、暴風雪や大雪、高波に警戒し、電線や樹木への着雪、雪崩、高潮などにも十分注意するよう呼びかけています。
こんにちは。
各地で天気が荒れています。
今後の見通しと注意点について、気象予報士の奈良岡さんの解説です。
急速に発達中の低気圧の影響で、全国的に荒れた天気です。
あすにかけても暴風や猛吹雪など、警戒をしてください。
ではきょうの天気図から見ていきましょう。
三陸沖と日本海に低気圧がありまして、この低気圧、発達中です。
きょう、日本列島にはいくつも等圧線がかかっていまして、このために全国的に風が強く吹いているという状況です。
この北海道では、低気圧が近づいてきますので、今夜にかけて、高潮に警戒するようにしてください。
そしてこの低気圧は、あすには、一つにまとまって、さらに発達する見込みです。
日本付近は強い冬型の気圧配置があすにかけても続きます。
このためにあすも全国的に荒れた天気が続きそうです。
特に、北日本や北陸などでは、大荒れという所もありそうです。
では風の見通しについてから、詳しく見ていきましょう。
オレンジ色は、平均でも15メートル以上という風、赤色は平均でも20メートル以上という風を予想しています。
今夜から見ていきますと、全国的に風が強いですけれども、特に北日本、非常に強い風が吹きそうです。
あすにかけても、東日本大震災の被災地である太平洋側でも、風が、西寄りの風が強く吹きそうですから、気をつけてください。
あすにかけて予想される最大瞬間風速は、北海道から九州30メートルから35メートルと、何かにつかまっていないと立っていられないほどの風が予想されています。
雪も伴って、猛吹雪となるおそれもあります。
では雪の見通しについて、見ていきましょう。
今夜からです。
このあとも日本海側を中心に広く雪が降って、東海地方など、太平洋側でも一部、雪雲が流れ込んでいるということがありそうです。
東海地方など平野部でも、雪が積もるという所もあるでしょう。
あすにかけても雪が続きそうです。
ではあすにかけて予想される雪の量、こちらです。
あすの昼までです。
北陸で60センチ、そして東北や東海地方などで、50センチと予想されています。
大雪に対しても警戒が必要です。
風も強いですから、このあとも猛吹雪など、警戒をしてください。
暴風雪などに警戒が必要です。
具体的にはどのようなことを心がければよいのでしょうか。
大切なのは、事前の備えです。
積もった雪が風で吹き上げられる地吹雪。
風速5メートルほどで起こることもあります。
風速8メートル以上になると、子どもの背丈くらいまで雪が舞い上がり、ドライバーにとっては、目隠しをされたような状態になります。
地吹雪が予想されるときは、無理な外出は禁物です。
しかし、外出中に暴風雪で視界が悪くなることもあります。
雪以外、何も見えないホワイトアウトで、自分の居場所が分からなくなったら、どうすればよいのでしょうか。
自分の居場所は携帯電話やスマートフォンを使って確認することができます。
スマートフォンや携帯電話の地図アプリ、それにカーナビゲーションには、緯度経度が分かるものもあります。
救助を要請する際は、これらの機器を役立ててください。
救助を待っている間や、立往生した場合は、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
こちらの映像。
車が雪に埋まったままエンジンをかけるとどうなるのか。
再現した実験の様子です。
排気ガスが車体の下にたまり、あっという間に車内にも。
立往生したら、エンジンを切ることが大前提です。
やむをえずかけ続ける場合は、マフラー周辺の除雪やこまめな換気が必要です。
猛吹雪に襲われ、車が立往生した経験がある人は。
その教訓から、宮田さんは現在、車には毛布やスコップ、それにけん引用のロープを常に用意しています。
このほか、携帯トイレや、両手が自由に使えるようにするためのヘッドランプなどを、車に積んでおくと役立ちます。
エンジンを切った車内で体温を保つには、保温や断熱の効果がある、アルミ製の非常用シートが有効です。
およそ10万人が犠牲となった東京大空襲から、きょうで70年です。
東京・墨田区の東京都慰霊堂では、遺族らが犠牲者に祈りをささげました。
東京都慰霊堂です。
朝から遺族など大勢の人が訪れ、犠牲者に祈りをささげていました。
昭和20年3月10日未明、東京はアメリカのB29爆撃機による空襲を受けました。
東京・墨田区などの下町一帯は、26万戸以上の建物が焼け、およそ10万人が犠牲となりました。
きょう、東京都慰霊堂で行われた式典には、秋篠宮ご夫妻も参列され、遺族のほか、安倍総理大臣や東京都の舛添知事など、およそ350人が犠牲者を追悼しました。
慰霊堂脇の施設には、遺族の申し出などをもとに、東京都が作成したおよそ8万人の犠牲者の名簿が納められています。
ことしは新たに174人の名前が追加されました。
東京・墨田区の言問小学校です。
周囲は焼け野原になりましたが、校舎は奇跡的に焼け残りました。
今も昭和12年の開校当時の校舎で、児童が学んでいて、きょうは空襲を体験した人の話を聞く、特別授業が行われました。
多くの犠牲が出た東京大空襲から70年です。
今、空襲で何が起きたのか、明らかにしようという研究が進められています。
東京大空襲について、調査・研究しているすみだ郷土文化資料館の田中禎昭専門員に伺います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
田中さん、まずこの東京大空襲の被害の全体像、こちらなんですが、ちょうど70年前です。
昭和20年3月10日午前0時7分ですから、日付が変わってすぐのころですね。
空襲が始まりまして、およそ2時間半続きました。
死者は10万5000人以上、被災家屋26万超、り災者も100万人を超えています。
これ、以上ですとか、超えているというふうに書いてありますが、正確なところは分からないということでしょうか?
そうですね。
東京大空襲の場合には、大空襲後、すぐに厳密な調査がなされていませんので、正確な数値ははっきり分からないんです。
死者の数が10万人以上とされていますが、これは東京都慰霊堂に納骨されている遺体数、遺骨数ですね、10万5400体を根拠にした数値でございます。
ただし、隅田川に流されて、東京湾に流れてしまったご遺体でありますとか、あるいは激しい火災のために、燃えてしまって、なくなってしまったご遺体の数がたくさんあるといわれていますので、10万人を超えるという犠牲者数が見込まれております。
そして、爆撃を行ったのが、こちらです。
B29爆撃機。
こちらですね。
グアム、サイパンなどから325機が飛来しまして、焼い弾およそ1600トン投下しました。
先ほど見てきましたように、なぜこれほどの被害になったのかというところなんですけど、こちらです。
当時、木造住宅が密集していたこと、そして、法律で初期消火が義務付けられていたことなどが挙げられています。
田中さん、この初期消火が義務づけられたことが、どうして、被害につながったのでしょう?
当時の法律で、防空法という法律がございます。
これは空襲の初期の火災を、当時の町会、隣組の住民たちが、消し止めなければいけない、その義務づけの法律なんですね。
とは言いましても、消火の方法がバケツリレーとか、火たたきといいまして、竹ざおに縄の束をつけただけの道具。
これで火をはたき消すという、原始的な消火方法が義務づけられていたわけなんです。
したがいまして、焼い弾による火災をとても消し止めることができませんで、防空法により、縛られて、避難が遅れて、逃げ遅れて火災に巻かれてしまって、亡くなった方がたくさん出た、そういった経緯でございます。
そして東京への空襲は、3月10日のあとも続いたんですよね。
そうですね。
東京空襲全体は、100回以上におよびまして、8月15日の終戦の日まで続くんですね。
3月10日以降の空襲でも、特に4月13日から14日未明にかけての空襲でありますとか、あるいは5月25日から26日未明にかけての、これ、山の手空襲とよくいわれていますけど、たくさんの死者が出ています。
4月13日の空襲では、死者2459人、山の手空襲、5月25日の空襲では、死者3651人という、2000人以上の死者が出たというわけです。
そして、その前の東京大空襲ですけれども、先ほど、死者の数にも表れていましたように、分からないことが、非常に多いということで、そのとき、何が起きたのかという研究を今、田中さんたちが進めていらっしゃいます。
こちらの地図で見ていきたいと思うんですが、田中さん、どういった研究を行ってらっしゃるんでしょうか。
まずこちらが、空襲による東京の焼失地域全図のものであります。
現在、研究を進めていますのは、特に下町地域、空襲の被害のひどかった地域では、どういったことが起こったのか。
火災の延焼、それから人々がどのように逃げ、そして亡くなっていたのか。
これを地図化するという作業を進めております。
その地図化したものというのが、こちらに並んだ4枚の地図です。
下です。
この4枚ですね。
まず、見方から教えていただきたいんですけれども、さまざまなことが書き込まれていますが、まずこの地図で見ていきましょうか。
それぞれ何を表しているんでしょうか。
そうですね。
まず最初に、これが何をもとに作ったかということをご説明申し上げますと、実は終戦直後に、東京都と東京都慰霊協会が、3万人分の犠牲者の霊名簿を作成いたしました。
その原簿の中に、亡くなった方の住所と亡くなった場所が克明に書き記されていたんですね。
そこですみだ郷土文化資料館と東京大空襲戦災資料センターは、共同で研究を進めておりまして、その成果をもとに、この被災地図を作りました。
3万人の方の名簿からできているということですね。
そうですね。
この青い家のマークがございますが。
ちょっとちっちゃいんですけど、こういった一つ一つの、これが住宅だということですね。
青で。
はい、亡くなった方の住宅ですね。
赤く大きな丸が、亡くなった場所ということになります。
この亡くなった方の住所と、亡くなった場所を青い矢印で結んでいるわけです。
これによって、空襲当日に犠牲者が火に追われて、どういう方向に逃げたのか、どういう距離を逃げたのか。
その方位等、直線距離が明らかになるわけです。
ですから、ここが青い家で、青い線が伸びてますね。
やがて、この赤い丸に来ていますけれども、この家の方というのは、このようにこの辺りから、二葉国民学校に逃げてきたということが分かるということですね。
そういうことです。
あと、黒い矢印がありますね、これは何を表しているんですか?
これは戦後に気象学者が明らかにした空襲の火災の流れを表しているものです。
この一つ一つが、火の流れということですか?
そうです。
こちらに赤く塗ってありますけれども、こちらは空襲の当日に、かなり初期の段階で、例えば太平町初期火災列と書いてありますが、空襲が始まった午前0時8分に、火災が発生し、大火災になった場所を表しています。
従いまして、少しこの地図でご説明申し上げますと、この辺りを石原町という町なんですけれども、そこに二葉国民学校という小学校があります。
石原町の住民は、この南側を目指して、石原国民学校に避難していくわけです。
よく見ますと、南のほうから北に逃げていく人々がほとんどいません。
確かにそうですね、こちらに青い矢印が集中してますよね。
そうですね。
さらに、西側の浅草側にも、東側の太平町側にも避難している人々が、このブロックだけを見るといます。
これ、なぜかということなんですが、今申し上げた、浅草側に発生した初期の火災列、太平町側に発生した初期の火災列。
すなわち東西を、町の東西を火の壁に囲まれまして、北からは黒い矢印のように火災が、及んでくるわけです。
そこで逃げ場を失った人々が、近くにあった鉄筋校舎を持っている小学校に、国民学校に逃げ込んでいくわけですね。
しかし、この黒の矢印が示していますように、北寄りから西寄りに流れを変えた、風の流れに沿って、火災が国民学校に逃げ込んだ人々もろとも焼失させてしまった。
そこでたくさんの人々がこの学校で亡くなったことが明らかになっています。
そうしたことが分かるわけです。
こちらの当時の状況を表した絵があるということで。
二葉国民学校の当時を描いたものだということですね。
これ炎ですよね。
下に噴いてるように見えるんですけれども。
そうですね。
こちらの校舎は、二葉国民学校の西側に建っていた校舎なんですね。
その下に、校庭がございまして、プールに炎が噴き出しています。
この絵は、二葉国民学校で家族6人を亡くされた堀切正二郎さんが、証言をもとに描いた絵画でございます。
西側から東側のプールに炎が噴き出す、まるで火炎放射のように、炎が噴き出したそうなんですけれども。
この絵は、この被災地図の矢印、風景を証言する絵として、非常に貴重なものであります。
被災地図を見ますと、二葉国民学校の西側から火災が及び、そして、東側に流れていく地図が、経路が分かるわけですけれども、それを具体的に絵にしますと、こういう凄惨な状況になるということになります。
田中さん、次の図にいきたいんですけれども、こちらは、言問橋の辺り、本当に矢印、集中していますよね。
そうですね。
ここについての当時の状況の、これもまた、絵があるということですね。
こちらの絵でご説明申し上げます。
これはかのうてるおさんという方が描かれた言問橋の絵です。
かのうさんはこの言問橋の下で、家族を全員亡くされた方なんですね。
橋の上にはたくさんの人々が密集しています。
火災がそこに押し寄せてきます。
欄干から人々が体をよじらせて、下の人々に助けを求めているわけです。
隅田川の中を見ますと、そこもたくさんの人でいっぱいです。
人々は水場を求めて隅田川の中に入っていくわけですけれども、このとき、真冬並みの気温、気象庁の記録によると、大体1度から4度で、午前6時まで前後したと書かれているんですけれども。
そうした気温の中で、冷たい水の中に入っていった人々がどうなっていったか、焼死ではなくて、たくさんの人々が凍死、凍え死んでいったといわれています。
本当にもう逃げ場のない状況が分かるんですけど、この言問橋周辺では、どういったことが、言えるんでしょうかね。
先ほどとまた違う?
そうですね。
言問橋の場合には、浅草側から人々が端に押し寄せていることが分かります。
しかし、東側、現在の墨田区側から、言問橋に避難している人々は、ほとんど見られないんですね。
これはどうしてこういう避難の流れが形成されたかということを、火災との関連で推測していきますと、午前0時20分ごろに、浅草側に大規模な火災が、千束町とかたじま町っていう辺りですが、当時の、現在の西浅草ですね。
ひろがっていきます。
そして、風と火災の流れは、この黒の矢印のように、北西方向と北東から押し寄せてきます。
それに起点されてといいますか、青い矢印のように人々が言問橋のほうに押し寄せていきます。
しかし、ここに初期火災域というのをちょっと注目していただきたいんですけれども、実は、浅草側の、火が言問橋の東岸、反対側に飛び火をいたしまして、言問橋の東岸に火の壁が作られてしまったという証言がございます。
これですね。
そうですね。
浅草側の人々が、言問橋を抜けようとしても、この火の壁によって、抜けられないわけです。
そして、身動きができない状態となった中に、焼い弾が落ちたか、あるいは黒の矢印で火災が延焼したか、どちらかによって、先ほどの見ていただいた絵のように、一気に炎上してしまったと、こういう凄惨な状況が発生したと、そういうことが考えられるわけです。
本当に逃げ場のない状況というのが浮かんできますけれども、こうした、あと2枚もありますが、こうした地図で、当時のことを明らかにするということで、どんなことを伝えなければならないと感じてらっしゃるんでしょうか?
東京大空襲の悲惨さは、皆さんご存じだと思うんですね。
先ほど言いました死者10万人以上、り災者100万人と。
ただ、そうした、ある意味で抽象的な数字だけで終わらせてはいけないと思います。
この矢印一本一本は、空襲で亡くなった一人一人の命の軌跡です。
私たちは、この地図を命の被災地図と名付けています。
その意味は、3月10日、この空襲のときにですね、亡くなった一人一人がどういう思いで、どのようにして逃げたのか。
それを全体的に明らかにすることによって、空襲とは何か。
それを戦後の世代に具体的なイメージを持って、伝える、認識してもらう。
そのための地図であると、私は考えています。
この地図ですけれども、皆さんに見ていただける機会があるということで。
5月17日まで、東京・墨田区のすみだ郷土文化資料館で展示されています。
ここまで東京大空襲について、すみだ郷土文化資料館の田中禎昭専門員に伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
最初にお伝えしましたが、このあとは風と雪が強まるようです。
詳しくお伝えします。
気象情報、奈良岡さんです。
こちらでは、今、雨から雪へと変わってきているところです。
北海道室蘭市の今の様子です。
室蘭では、きのうから雨が続いて、この時期としては雨の量が多くなりました。
24時間の雨の量は、3月としては観測史上、最も多くなったんです。
ただ、雨が雪に変わってきていまして、このあとも雪が続きそうです。
風も一段と強まりそうです。
あすにかけて暴風や猛吹雪などに警戒するようにしてください。
では改めて、あすの予想天気図を見ていきましょう。
発達した低気圧が北海道の辺りへと、進みまして、西高東低の冬型の気圧配置、あすも続きます。
強い冬型が続いて、あすにかけても全国的に荒れた天気が続きそうです。
日本海側は、雪も伴って、吹雪や猛吹雪となる所もあるでしょう。
そして波も高いです。
波の予想についても見ていきます。
こちらはきょう予想される波の高さです。
4メートルから5メートル、6メートル、7メートルと、しけや大しけとなる見込みです。
そして、あすにかけて見ていきますと、あすの予想を見ても、北日本では波が8メートルと予想されている所もありまして、あすにかけても波の高い状態が続きます。
高波にも警戒するようにしてください。
さあそして、雲の様子を見ていきましょう。
低気圧に伴う雲が広がっていますけれども、そのほかにも日本海には筋状の雲が現れています。
強い寒気が西回りに流れ込んできていまして、西日本では日本海側で午前のうちから雪が降っています。
鳥取市では午後2時の積雪が6センチとなっています。
このあと、北日本でも今、雨という所も、次第に雪へと変わっていきます。
では、このあとの天気の見通しについて詳しく見ていきましょう。
今夜からです。
夜にかけても、日本海側を中心に、雪が続きそうです。
そして、北海道沿岸部でまだ雨という所もありそうですけれども、このあとは広く雪となりそうです。
そして夜遅くです。
夜遅くにかけても、西日本の日本海側から北日本にかけて、雪となりまして、太平洋側でも一部、東海地方など、雪雲が流れ込んでくるという所がありそうです。
平野部でも東海地方など雪が積もるというおそれもあります。
そして、あすの朝です。
あすの朝にかけても広く雪が続きます。
風も強いですから、ふぶくという所もあるでしょう。
そしてあすの昼前です。
西日本の雪は、日中、次第に収まっていきそうですけれども、北陸から北はあすにかけても雪が続きそうです。
東北の太平洋側沿岸部、晴れ間が出そうですけど、風が強いですから、雪雲が一部流れ込んでくるということはあるかもしれません。
東日本大震災からあすで4年です。
震源域の周辺では、ひずみを解消するためと見られる地盤の動きが続いていますが、このうち宮城県から福島県にかけての沖合の海底では、これまで考えられていたよりも地盤がずれ動いておらず、ひずみが十分に解消されていない可能性があることが分かりました。
4年前、東北の太平洋沿岸で発生した巨大地震。
陸側のプレートの下に、海側のプレートが沈み込み、プレート境界が大きくずれ動き、地震が発生。
その後も陸側のプレートが、東の方向へずれ動いていました。
たまったひずみを解消していると見られています。
国土地理院によりますと、こうした変動によって、この4年間で宮城県の牡鹿半島で東へ95センチ、茨城県北茨城市では東へ48センチ動いています。
国土地理院の水藤尚主任研究官です。
GPSの観測で、ほとんどが東向きにずれ動く中、東北の沖合にある陸側のプレートの一部が、逆の西向きに動いていることに注目し、解析を行いました。
その結果、この地域の変動は、地下深くのマントルの動きが強く影響している可能性があることが分かりました。
さらに分析したところ、震源域周辺のうち、宮城県から福島県にかけての沖合の海底では、これまで考えられていたよりも、地盤がずれ動いておらず、ひずみが十分に解消されていない可能性があるということです。
このほかにも、震源域の北側の岩手県から青森県にかけての沖合や、南側の茨城県から千葉県にかけての沖合でも、ひずみが十分に解消されていない可能性があるということです。
水藤主任研究官は、北日本から東日本の太平洋側では、今後も強い揺れや、津波を引き起こすような大きな地震が起きるおそれがあると指摘しています。
震災から4年となるのを前に、行方不明となっていた人の身元が判明しました。
仙台からです。
宮城県気仙沼市の沖合で、ことし1月に見つかった人の骨が、行方が分からなくなっていた当時73歳の男性のものと分かり、遺族に引き渡されました。
身元が判明したのは、気仙沼市本吉町の小野寺徳男さんです。
きのう、気仙沼市役所で、小野寺さんの妻と長女に遺骨が手渡されました。
長女の松尾明美さんは、南三陸町の職場で被災しました。
2週間後に気仙沼に戻り、避難所を回りましたが、父親の姿はありませんでした。
ことし1月、気仙沼市の日門漁港からおよそ3キロの沖合で漁をしていた男性が、網にかかった人の骨を見つけました。
警察がDNA鑑定などを行った結果、小野寺さんのものと分かりました。
震災の記憶を後世に伝えるため、岩手、宮城、福島などのNHK各放送局は、被災者の証言をシリーズで放送しています。
震災の翌月から始まり、その数は、合わせて700本以上になります。
この中から、きょうは宮城県石巻市の自宅で、寝たきりの夫の母親と共に津波に襲われた女性の証言をお伝えします。
災害が起きれば、とても自分一人では避難できないと、自分の家の状況を周りに知らせていたため、近所の人が助けに来てくれました。
震災直後からこの女性を取材している記者の報告です。
海の近くに住宅が立ち並んでいた石巻市門脇町。
ほとんどの住宅が津波に飲まれました。
ここに自宅があった安田清子さんです。
なんにもないものね、みんな流されて。
ねぇ。
私が安田さんに初めて会ったのは、震災直後。
石巻市の被害状況を取材していたときでした。
震災発生から5日目のことです。
安田さんは、自宅を離れるところでした。
寝たきりだった夫の母親は、ここで亡くなりました。
船のエンジンの修理を行う会社を経営していた夫も、会社で亡くなりました。
震災から4年近くがたつ今、安田さんにあの日の出来事を振り返ってもらいました。
地震が起きたとき、夫と共に会社にいた安田さん。
夫は会社に残り、安田さんは車で10分の自宅に急いで戻りました。
自宅に、地震の被害はありませんでした。
しかし、1階の寝室に寝たきりの母親と介護ヘルパー、隣の茶の間には安田さんがいたとき、津波が押し寄せました。
震災の1年後に、安田さんが自宅に戻ったときの映像です。
あの日、隣の茶の間の安田さんにも、津波が襲いました。
津波がいったん引くと、介護ヘルパーが助けを求めに行きました。
しかし、再び津波が襲い、助けは来ませんでした。
そこへ近所の酒屋の男性が、心配して来てくれました。
配達をよく頼んでいたので、寝たきりの母親がいることを知っていました。
点滴で栄養をとっていた母親。
それができなくなり、徐々に衰弱して、3日目に息を引き取りました。
安田さんはどうにか、生き延びることができました。
安田さんは今、石巻市のアパートで、娘の笑子さんと2人で暮らしています。
障害のある笑子さんは、当時、障害者の作業所に行っていて、無事でした。
同じアパートで暮らす住民が、笑子さんの世話も手伝ってくれます。
いってらっしゃい。
安田さんは、自分が助かったのは、近所の人たちに家庭の事情を知ってもらっていたからだと振り返っています。
震災を体験して、近所づきあいの大切さを改めて感じています。
5、6、7、8、9、10。
災害が起きたときに、支援が必要な障害者や高齢者の情報は、個人情報の保護の問題から、行政から一律に提供されることはありません。
みずから家庭の状況を、日頃から地域の人たちに知ってもらっておくことが、いざというときに助けてもらうことにつながるのではないでしょうか。
先月から今月にかけて、熊本県南関町や玉名市で、大型犬によって、飼い犬がかみ殺されるなどの被害が相次いでいます。
大型犬は猟犬の可能性があるということで、保健所や自治体が、きのう、捜索を行いました。
大型犬が目撃された近くの小学校では、生徒たちに教職員1人、地域のボランティア1人が付いて、集団登校を行っています。
子どもたちだけで外を歩く時間がないように、注意を払っています。
雨が降る中、行われたきのうの捜索。
被害があった場所の周辺を捜索したのは、保健所や自治体の職員など、およそ25人です。
5班に分かれて捜索しました。
先月7日と21日、熊本県南関町の2軒の住宅で、飼い犬が首付近をかまれて死んでいるのが見つかりました。
さらに今月2日には、別の被害も。
5キロほど離れた玉名市です。
この夫婦も、飼い犬が襲われました。
山あいの道を散歩中に、大型犬2頭が突然走ってきて、飼い犬にかみつき、飼い犬がけがをしました。
夫婦によりますと、2頭のうち1頭は、首に居場所を知らせるGPS用の送信機を付けていました。
保健所は、猟犬の可能性があるとしています。
きのうの捜索は4時間にわたりましたが、大型犬は見つかりませんでした。
地元の保健所は、行方が分からなくなっている猟犬がいないか、情報提供を呼びかけていますが、今のところ、有力な情報は寄せられていないということです。
次です。
兵庫県淡路島の洲本市できのう、2つの世帯の男女5人が殺害され、近所に住む男が逮捕された事件。
先月以降、被害者の家族から、警察に9回にわたって、男に無断で写真を撮られたといった相談があり、パトカーが警戒のため、巡回していたことが、警察への取材で分かりました。
大阪からお伝えします。
被害者の家族からは、5年前にも、男についての相談があったということです。
男は調べに対し、知らないなどと供述しているということです。
きのう、兵庫県淡路島の洲本市中川原町で、兵庫県の土木事務所の嘱託職員、平野浩之さんの家族など合わせて5人が刃物で刺されるなどして死亡しました。
警察は、殺人未遂の疑いで逮捕した近くに住む無職の平野達彦容疑者の容疑を殺人に切り替え、きょう、神戸地方検察庁に送りました。
警察によりますと、平野容疑者は、逮捕直後の調べに対し、事件への関与を認めていましたが、その後は、知らないなどと供述しているということです。
その後の調べで、先月から今月にかけて、9回にわたって、被害者の家族から警察に、息子が平野容疑者と口論になり、無断で写真を撮られたといった相談などがあり、パトカーが警戒のため、巡回していたことが分かりました。
さらに、5年前にも被害者の家族から、平野容疑者についての相談があったということで、警察がいきさつを調べています。
一方、平野容疑者の自宅からは、複数の刃物が押収されていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は、凶器が含まれている可能性があると見て、鑑定するとともに、死因や事件のいきさつを調べることにしています。
続いて、にじまると一緒に各地の空を散歩するにじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えします。
きょうは全国的に風が強く、荒れた天気となっています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
こちらは福島市の市内の今の様子です。
青空が見えていますね。
そうですね。
きょうは晴れているんですけれども、風は強めに吹きますね。
あすは雲が多くなります。
そしてあすも引き続き風も強めに吹きますので、時折、雪が舞うということもありそうです。
寒さ対策はしっかりしたほうがよさそうですね。
そうですね。
かわって埼玉県所沢市の所沢航空記念公園です。
園内の紅梅は見頃が終わりかけだということなんですが、白梅はちょうど見頃を迎えているということですよ。
こちらも空は明るいようですね。
ただ、風は強く吹いています。
そして、あすの午前中にかけても晴れそうなんですけれども、あすの朝は気温が低くなりますので、今夜からあすの朝にかけて、寒さ対策、しっかりとしてください。
あすの朝、冷え込みます。
こちらは和歌山県那智勝浦町です。
世界遺産に登録されている那智の滝です。
落差は133メートルあるということですよ。
すごいですね。
こちらも日ざしは届いているようですかね。
ただこのあともにわか雪はあるかもしれません。
あすも晴れ間出そうなんですけれども、こちらも風が強いですから、風に乗って、風花が舞うということはあるかもしれないですね。
では改めてあすのお天気、どうでしょう。
2015/03/10(火) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽東京大空襲から70年 人々はどう避難したか 【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:20318(0x4F5E)