中江有里です。
今日の「国語表現」のテーマは「声」。
声を出すっていうのはあまり意識してやっているという感じがしないんですが今日は皆さんにその声を出してもらいます。
確かにふだん何気なく自然に出してるのが声ですよね。
そうですよね。
僕も声が小さいという駄目出しを受けた回数でいったら芸人の中でかなりトップクラス…。
確かに。
声小さいんですよふだん。
そして今日演習に挑戦する生徒の皆さんです。
(一同)よろしくお願いします。
大きな声で気持ちがいいですね。
いい声でしたね。
みんな声がテーマという事でちょっと意識してんじゃないかな。
最初の演習です。
今日の講師は幸田国広先生です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
今日は…この2つがポイントになります。
体を意識して声を出すっていうと?姿勢の事ですか?そうですね。
やっぱり中江さんの姿勢がとてもすばらしいと思います。
あっいや…恥ずかしい。
いいですか?背筋がきちんと伸びてますし余計な力も入っていませんよね。
ありがとうございます。
先生。
生徒の皆さんは座ってますけど座ってる時の姿勢というのは…。
基本的には同じですね。
まず…あっみんな座り直している…。
やっぱり意識すると自然に姿勢ってよくなりますよね。
そうですね。
そこで次は発声です。
発声。
はい。
そこで今日は腹式呼吸という呼吸法を学んでいこうと思います。
それでは腹式呼吸をやってみましょう。
そもそもみんなは腹式呼吸知ってる?
(口々に)聞いた事は…。
(槙尾)聞いた事はある?しっかり説明できるよっていう人。
いない?こんな時は達人を呼びましょう。
達人〜!
(小田切)は〜い。
どうも〜。
こんにちは。
よろしくお願いしま〜す。
小田切アナウンサーです。
小田切さんといえばNHKきってのイケメンアナウンサー。
ね?イケメ〜ン。
(岩崎)笑っていいとこなのかどうかよく分からない。
何かやり方のコツって教えてもらえますか?はい。
じゃあゆっくりまず息を吸う。
この繰り返しですね。
いいですよいいですよ〜。
(岩崎)お腹に空気がたまるイメージでいいんですか?
(小田切)そういうイメージで動きをつけるといいかもしれませんね。
なるほど。
よしじゃあこれみんなで立って実際にやってみよう。
(生徒一同)はい。
(岩崎)どう?できてる感じする?みんな。
全然できてないじゃん。
何やってんの。
吸った時にお腹が膨らむんだよ。
(岩崎)ちょっとやって。
今吐いてる。
(槙尾)吐いて。
(岩崎)吸って。
意識した事なかったです今まで。
う〜うっ…。
ちょっと肩力入り過ぎてるね。
リラックスした方がいいかも。
今度は実際に声を出してみたいと思うんですけれどもこの腹式呼吸を使った声の出し方どうやったらいいんですか?じゃあ「あいうえお」を発してみますので…。
いきますね。
あいうえお。
(槙尾)お〜すご〜い!みんな実際にやってみましょう。
(生徒一同)はい。
あいうえお。
(槙尾)すごい。
(岩崎)いい声してるね。
やった!低い人は少し高めから出してみると山なりにね向こうに届くような感じができるかもしれない。
(槙尾)ボールを飛ばすみたいなイメージ?
(小田切)そういう感覚があっていいと思うんですね。
投げる感じ。
(小田切)投げる感じ。
いいですね。
あいうえお。
ちょっと弱くなかった?前にぽろんって落ちちゃった感じ。
小田切さんに届くようにちょっとやってみれば?あいうえお。
(小田切)その感覚でいいですよ。
(槙尾)こっち来いになってる。
(佐奈)あいうえお。
あいうえお。
(槙尾)来たね。
(岩崎)負けてる負けてる。
あいうえお。
お〜いいじゃん。
あいうえお?あいうえお。
あいうえお。
あいうえお。
(岩崎)よくなりましたね。
(槙尾)キャッチボールができてましたね。
あいうえお。
う〜ん…。
もっといける。
しっかり吸って出してみようか。
あいうえお。
あっ…。
(岩崎)お〜。
気付いたね。
(槙尾)「ああできた」みたいな…。
自分でOK出しちゃったね。
できたんじゃない?でも。
あいうえお。
…というふうにいくと声がスムーズにのどを通って遠くに飛ぶという流れですね。
(槙尾)大変よく分かりましたね。
(小田切)ホントですか?はい。
(岩崎)僕も最後全部踏まえて一回やってみたいんでいいですか?
(槙尾)全部踏まえて?あいうえお〜。
(一同の笑い声)全然できてないでしょそれ。
のどじゃない。
早口言葉といえば何を思い出しますか?赤パジャマ青パジャマ茶パジャマ。
青パジャマ…赤パジャマ青パジャマ茶パジャマ。
青…赤パジャマ青パジャマ茶パジャマ。
生麦生米生卵。
生麦生米生卵。
生麦生米生卵。
新春シャンソンショー新春シャンションショー新春サンションショー。
駄目だ…。
隣の客はよく柿きゅう客だ。
隣の客はよく柿食う客だ。
隣の客はよく柿食う客だ。
(笑い声)となりの竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけたのです。
早口言葉ははっきり発音するためのいい練習になりますよ。
(中嶋)言葉の…。
(一同)言葉のプロに聞いてみよう。
舞台俳優として幅広く活動する朴美さん。
「誰が世界最小極粒豆男だ〜!?」。
舞台の上でお芝居するのと声優の場合は声をもって表現する訳ですよね。
そこの大きな違いっていうのはどういうとこにあるんですか?やっぱり…声の仕事の場合はあくまでも画面があって相手役は隣にいるけど触る事はできないですよね。
相手の目を見る事もできない。
だけどお互いに何かを五感という五感をフルに使って感じ合おうとするところがすごくあったりするので…。
ひたすら想像するしかないんですもんね。
そうです。
想像してくとすごく面白くて連打でダッダッダッダッていう殴るシーンがあったりとかしたら今は顔今のはボディー今のは足にローにとかいうのをお互いに感じられたり「あっ来たな顔に」とか私も今顔面にヒットしたのを顔面で受けてくれたなというのを感じられる…。
声の表現っていうか…もちろん言葉で説明する事…大切だと思うんですけれどもその人の音で聞いてる。
音?うん。
何かこう…声音?怒ってるとか喜んでるとか悲しんでるとかって喜怒哀楽を…自分の意思を伝えたい時は相手の体にちゃんと入っていくような音で無意識だと思いますけどでもしゃべってるんじゃないかなと思います。
後半のお題は…私たちでいうと例えばコントの台本とか。
セリフを読む時にちゃんとそのセリフの意味を理解して読まないとうまく感情とか伝わらなかったりする時あるよね。
伝わらないって事はそれが面白くても笑いが絶対起きないからね。
一番重要なんですやっぱ伝えるっていう事は。
それでね今回やってもらうのがこちら。
この例文をみんなに1人ずつ読んでもらいたいと思います。
この文は…注意して聞いてみましょう。
「私の車はセンターラインを大きく越えて前方から走ってきた車とぶつかった」。
「私の車はセンターラインを大きく越えて前方から走ってきた車とぶつかった」。
「私の車はセンターラインを大きく越えて前方から走ってきた車とぶつかった」。
「私の車はセンターラインを大きく越えて前方から走ってきた車とぶつかった」。
どうでした?実際にみんな読んでたんですけど…。
(小田切)皆さんがそれぞれどんな意味を捉えてこの例文を読んでいるのかがちょっと明確ではなかったなという気がしましたね。
じゃあちょっと達人この文章読んでみてもらってもいいですか?分かりました。
じゃあ2つのバージョンに分けて読みたいと思います。
まず1つ目。
「私の車はセンターラインを大きく越えて前方から走ってきた車とぶつかった」。
あ〜…。
これねえどう?みんな。
意味分かったかな。
自分が乗っていた車が居眠りか何かしていたせいでセンターラインを越えてしまって逆車線の反対を走っていた車がぶつかってきた。
すばらしい。
正解です。
まあ居眠りしてたかどうかは分からないですけど。
そこまでイメージしたんだね。
はい。
だからここで…。
ここですね。
…に点が入るという事なんですね。
(小田切)今ここに点を置いて読んでみたと…。
じゃあ2つ目いきましょうか。
なるほど。
もう一つ読み方があると…。
(小田切)もう一ついきます。
じゃあ今度はこういう形で読みます。
「私の車はセンターラインを大きく越えて前方から走ってきた車とぶつかった」。
これはどうでしょうか。
これは面白いですね。
さあじゃあみんな今の読み方で意味が分かったっていう人。
宏紀君いってみようか。
はい。
今回は自分の車は越えてないんですけど相手の車がセンターラインを越えてぶつかってきたのかなと思いました。
その意味を考えながら確かに私もこの文を読んでました。
(槙尾)今度はここに点。
(小田切)そういう事になりますね。
では読み方の違いに注意して聞いてみましょう。
ここに読点を置いた場合。
読点で間を置いてしかも間のあとの言葉は少し高い音で読み始めています。
次にこちらに読点を置いた場合。
読点で間を置いてやはり間のあとの言葉を高い音で読み始めています。
つまり意味の切れ目で間を取る事。
長い文を読む場合は息継ぎの間とピッチの立て直しがポイントです。
そこで文の構造と係り受けに注意します。
この文は「小川の横には小学校がある」が基本構造です。
前半の「蜜柑畑の真ん中を流れる」は全て「小川の横には」に係ります。
後半の「昔母さんが通っていた」は全て「小学校がある」に係ります。
従って「小川の横には」で間を取って息継ぎをしてそのあとはピッチを立て直して高く読むように工夫します。
最後にこれまで学んできたポイントを踏まえて更に長い文章を読んでみましょう。
これは川端康成の小説「夜のさいころ」の一節です。
大正から昭和にかけて活躍した小説家。
この文章を読むポイントは改行や地の文と会話文の区別をどう意識するかです。
段落のある文章や会話やセリフのある文章を読む場合も間の取り方が大切です。
またセリフと地の文は読むスピードに変化をつける事でより分かりやすく伝える事ができます。
小田切アナウンサーの模範を聞きます。
(拍手)
(猫の鳴き声)フフッ。
「猫に小判」。
先生今日の演習いかがでしたか?皆さんとっても上手でした。
音読ではよく「気持ちを込めて読みましょう」とか言われたりしますけれどもそれだけですとどうしても独り善がりになってしまう事が多いんですよね。
言葉を相手に届ける。
意味を伝える。
こういう読み方。
それから声の出し方。
こういった事はコミュニケーションの基礎になる力ですから今日学んだ事を繰り返し練習してほしいと思います。
もう声というものを出すという事自体がコミュニケーションの始まりなんですね。
そうですね。
なるほど。
皆さんはいかがでしたでしょうか。
じゃあ吉田君。
今日の学んだ事を生かして相手に伝えるって事ができたらいいなって思ってます。
いいですね。
かなみん。
これからは姿勢のいい女を目指して…。
気にしていこうと思います。
目指して下さい。
かもめんたるのお二人はいかがでしたか?私たちにとってもすごくお笑いに生かせる事がたくさんありました。
勉強になりました。
僕も小田切さんを目指そうと思います。
そうね大きい声でね。
いい声出せるようにね。
うわさ話とかする時もあれぐらい腹式使って…。
いやうわさ話の時はいいのよ。
え〜これでみんなも声の達人じゃ〜。
じゃ〜。
それでは皆さん…。
(一同)さようなら〜。
2015/03/09(月) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 国語表現「声を出そう」[字]
読む、書く、聞く、話す。あらゆる教科で必要な表現の基礎力を養います。ユニークな演習や様々な分野で活躍する表現の達人へのインタビューで、表現のコツを学びます。
詳細情報
番組内容
今回は、スピーチの基礎となる発声について学ぶ。NHKの小田切千アナウンサーをスタジオに迎え、前半の演習では「よくとおる声」を出すための腹式呼吸を、また後半では文章を読むときのコツを学ぶ。「言葉のプロ」のコーナーでは声優の朴ろ美さんに話を聞く。(「ろ」は王偏に路)【出演】中江有里、かもめんたる【ゲスト】朴ろ美【講師】幸田国広(東洋大学)
出演者
【講師】東洋大学准教授…幸田国広,【ゲスト】朴ろ美,【出演】梅村結衣,大野瑞生,佐奈宏紀,佐藤優津季,薗佳波,斉藤圭祐,吉田秀太郎,遊馬萌弥,【司会】中江有里,かもめんたる,【語り】田中杏沙
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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