生字幕放送でお伝えします
まだ雪景色。
春の訪れを待つ北海道に来ています。
きょうは北海道東部にしか生息していないとされているある美しい動物が主役です。
そのある美しい動物もう声が聞こえているかもしれませんがこちらです。
大沢さん、分かりますか?
タンチョウですね。
たくさんいて、きれいですね。
大沢さん、タンチョウ見たことありますか?
実際に見たことはないです。
この野生のタンチョウがきょうは主役です。
ここには野生のタンチョウが集まるある秘密があるんです。
そのタンチョウが集まる秘密とそして、タンチョウの意外な一面を、きょうはお伝えしていきます。
大沢さん美しいタンチョウのイメージが変わるかもしれませんよ。
きょう私たちは北海道の東部釧路市阿寒町にあるタンチョウの観察センターというところに来ています。
ご覧のように、たくさんタンチョウがいるんですが多いときには300羽を超えるほどのタンチョウがやってきます。
きょうも10羽ほどのタンチョウが今、集まっています。
ちょうど飛んできました。
こうした様子を、夕輝さん近くで見られるんですよね。
すごい近くで見られるんですよ。
目の前ですよ。
今、私たちがいるところですけどこの距離で見られるのでたくさんカメラマンも来るんですよね。
こちらはタンチョウの姿を撮影するために毎年、多くの観光客やカメラマンが訪れるんです。
冬の人気スポットなんです。
なぜこれだけのタンチョウが集まるかというと…。
実は、ここではタンチョウのためにあることを行ってるからなんですよ。
大沢さん、そのあることとは分かりますか?
タンチョウにとっていい環境をつくってるってことですよね。
とにかく優しくする。
ある種、優しいですね。
正解は餌を与えることです。
タンチョウが何を食べるか気になりますよね。
一つが、こちらの牛などの飼料用に使われるデントコーン。
トウモロコシです。
こちらが、魚のウグイです。
地域によってはハヤとも呼ばれるものなんですよ。
淡水魚です。
生きたまま与えるんですよ。
豪華な食事ですね。
大沢さん、なんで生きた魚か分かりますか?
栄養面がいいとか?
そのとおりです。
一度、凍らせるとビタミンなどの栄養素が壊れるんです。
これから繁殖期を迎えるので栄養とってもらうために新鮮なまま与えるんですよ。
実は、これ環境省の委託を受けてここで行われているんですよ。
冬の間、タンチョウが食べる餌が川が凍ったりしてなくなるので3月から11月の間は保護事業として餌やりが行われているというわけなんです。
大沢さん、見てください!青いバケツを持った給餌人と呼ばれる山崎一彦さんという方です。
餌やりが始まりました。
生きたウグイをまいています。
遠くにいるタンチョウがだんだん近づいてくるんですけど。
山崎さんは投げるだけみたいな感じでタンチョウから来るんですねじゃあ。
タンチョウが今ちょっと様子をうかがっていて…。
引いていくと分かりますけどだんだん近づいてくるんです。
人間を怖がらないんですよね。
魚のウグイを食べにこうやってタンチョウが。
毎日、山崎さん餌をまいてるので近寄ってくるんですよ。
結構、お魚も大きいですもんね。
大沢さん、もっと近くでタンチョウを見たいですよね。
見たいです。
こちらをご覧ください。
今回、タンチョウを脅かさないように工夫して特別に山崎さんにカメラを装備しているんですよ。
山崎さんの目線の映像です。
だんだん、タンチョウが寄ってくるの分かります?
分かります。
どんどんきてますよ。
山崎さん、私たちの声も聞こえているのでよろしくお願いします。
細いくちばしですごいですね!
実はタンチョウの餌を食べる様子をお客さんやカメラマンの皆さんが撮影に来ているんですが実はそれだけじゃないんですよね。
ある決定的瞬間を撮影するために来ているんですよ。
大沢さん、その決定的瞬間ってどんなシーンだと思いますか?
やっぱ飛び立つところ撮りたいんじゃないですか皆さん。
それもあるんですけど…実は、餌の取り合いなんです。
仲よさそうに食べているんですけどそんなことないんですか?
穏やかに食べてるんですけどそれはタンチョウ同士ではないんです。
山崎さんと取り合う。
そういうわけじゃないです。
実は、オジロワシなど猛きん類との戦いなんですよ。
上、見てください!上空、見てください!ちっちゃいんですけど分かります?左側からもきました。
これ、山崎さんが魚をまいたので猛きん類が今1羽、2羽、3羽とやってきました。
これが、オジロワシです。
天然記念物のオジロワシがやってきてこのタンチョウの餌をオジロワシが奪い合う。
その争奪戦が見られるという。
だんだん、今、上空を旋回してうかがっていますから。
いつ、取りにくるか分からないので私たちもしっかり見ながらお伝えしたいと思います。
だんだん低空飛行になってきましたね。
1羽、だいぶ低く近づいてますね。
ちょっとタンチョウも鳴いてるじゃないですか。
タンチョウも気が付いているんですがタンチョウが奪われないようにということで争奪戦という形で…。
トンビもきます。
これが、もうちょっと見るとばーっと取りにきますから。
タンチョウはタンチョウで餌を食べてるんですが…。
だいぶ低くなってきましたよ。
なかなか、今、ちょっと行かないですけど…。
また遠くから別の鳥もきましたね。
今、目の前にオジロワシきてます。
近い!近い!
ためますね!
でも、きた!きた!このオジロワシがタンチョウに向かっていってそれでタンチョウが応戦するという瞬間。
タンチョウもだいぶ分かってますね。
オジロワシもどこに行くかを恐らく探ってるんですけどオジロワシもいつもくるのでいわゆる常連のオジロワシなので狙ってると思うんですけど。
心理戦みたいなところもありますよね。
今ですねトビがいきましたかね。
またオジロワシが上空を旋回しています。
オジロが2羽に増えました。
オジロワシが3羽に増えました!取ってない?どうでしょうか?オジロは取ってないですね。
取りましたね!つかんでます!バトルにはなってないんですがオジロワシが魚を取るという。
一瞬でしたね。
オジロワシが魚を3回に1回くらいの確率でオジロワシ行くそうです。
今の映像のスロー映像です。
尾っぽが白いのがオジロワシです。
タンチョウをかわして取りました。
これは夕輝さん、生中継でお伝えできましたね。
本当にドキドキしましたけど。
まだまだいますね。
まだ上にオジロワシ…。
取ったオジロワシが遠くに行って遠くで食べていますね。
ドキドキしましたね。
実際に見るのも初めてなのでね。
大沢さん、さらによく分かる映像があるのでご覧ください。
VTRです。
こうして、上空をオジロワシが旋回していると…。
ここで、こうやって先取り!ばーっと行きますと…。
脚なんですよね、夕輝さん。
タンチョウのキックは強いんですよ。
細く見えるんですけど…。
こちらトビの映像。
トビと戦ってる映像です。
タンチョウは脚でジーンズも切り裂くことができると。
切り裂くことができるくらいキック力も強くて爪も鋭いんですよ。
というわけで迫力の映像でしたね。
大沢さん、さらに、ここには変わったタンチョウがいるので僕はそちらに移動します。
ここにしかいないタンチョウですよ。
ということでご覧いただいたんですがカメラマンの皆さんもこの様子を撮りに来ているのでどんな様子を撮っているのかちょっと伺っていきたいと思います。
今、どんな写真を撮ったか見せてもらえますか?
オジロワシが空を飛んでる写真です。
大沢さん、分かります?
あ!オジロワシが飛んでいるところですね。
ちなみにどちらからいらっしゃってるんですか?
札幌からです。
狙ってる写真は撮れましたか?
きょうは、全然…やれなかったです、あんまり。
どんな写真を狙ってるんですか?
オジロワシが上空に来て低空になったときにタンチョウが2羽か3羽で口を開けて怒るシーンですね。
飛び上がって。
口を開けて怒るっていう。
そういう表情を撮りたいという。
ちなみに、札幌から北海道からですけどかなり遠いですけどもどれぐらい、こちらにいらっしゃるんですか?
予定では2か月間います。
大沢さん、2か月間ということですけど2か月間、滞在して写真を狙っているという。
どうしてですか?
めったに撮れない写真ですから。
やっぱり長くいないと狙えないんですか?
なかなか、ないですね。
ぴたっとピントが合うのは。
というわけで、ご家族はなんとおっしゃってますか?
よく寒いところに好きだねと。
寒い中、よく写真を撮るねと。
ということで、この方も撮ってましたけどカメラマンの皆さんほかにも狙っている写真があるんです。
それは、つがい、タンチョウのカップルの様子なんですよ。
今も、ちょっと後ろで分かりますかね。
つがいのものとそうでないものがもはや、たくさんいすぎて分からないんですが。
タンチョウはつがい一生、寄り添うというぐらい仲がいいんですよね。
そのオスとメスがあるんですけどオスとメスって大沢さん、分かります?見た目。
見た目だと、ちょっと分かんないですよね。
実は、私も全く分かりません。
オスとメスの違いは見た目では分かりにくいんですが違いが分かる映像があるのでそちらをご覧ください。
これは、タンチョウのつがい。
ポイントは鳴き声です。
分かります?コーと、カッカ。
コーがオスカッカがメスなんですよ。
本当だ、違う、違う。
これがお互いの絆を確かめ合っている求愛行動といわれていてさらに、求愛ダンスの様子。
この様子を皆さん、写真を撮りにここに来てるということなんですね。
きれいな様子なんですよ。
というわけで多くのカメラマンが来ていて年間で2万人ぐらいの観光客がこちらいらっしゃるということで海外からも多くてことし5000人ぐらいの方が海外からこのタンチョウの様子を撮影しにきているということなんですね。
この時期だけなんですもんね?
冬だけですから。
餌やりは冬しかやりませんのでこの時期、雪景色でしか撮れない様子と。
ここでしか見られないということです。
大沢さん!今、僕が来ているこちらは、けがなどで保護されたタンチョウを野生に復帰させるための観察施設です。
出入りが自由なため天井には網がないんですよ。
ここには恋するタンチョウがいます。
名前はムック。
恋してるんですか?誰かに。
恋をしているんです。
少し変わってるんですけどどんなふうに変わってると思いますか?
誰かに恋をしてる。
そのお相手。
タンチョウじゃないってことですね。
男性が立っていますけど手前に…なんか見つめ合ってますね、ずいぶん。
飼育員の松本さんにムックは恋をしてしまったんです。
禁断じゃないですか、それ。
ムックが病気にかかったときに松本さんが看病したところムックが恋をしてしまったんです。
人間に恋をしてる。
松本さんに求愛のカッカとかコーとか言うんですか?
すごい近い!恋をしているんですか?
私だけじゃなくて病気で治療したときに人になれてしまったもんですから自分のことを人だと思ってるんですよね。
人に対して…。
どんな人たちでも寄ってくるんですか?
普通の人ですとかえって、今だと怒ったりするんですよね。
自分の家の近くなので。
なれている人だと踊ろうよ!って遊んだりすることがあります。
すごい近いとこまでいますよね。
人間と一緒なんですね。
自分が弱ってるときに優しくされちゃうとちょっと、コロッといっちゃうみたいな。
自分を人間だと思ってるので。
松本さんはどうするんですか、今後。
大沢さん、実はムックのある部分を見ると喜んで興奮していることが分かるんですよ。
どこだと思いますか?
どこだろう…。
尻尾?
尻尾ではないですね。
くちばし?
くちばしでもないですね。
難しいですよね。
実は、頭なんです。
見えますか?頭の赤い部分。
実は、赤い部分には毛がなくて皮膚が出てるんですよ。
凸凹してて皮膚が露出しているので興奮すると血流がよくなって赤い部分が濃くなるんです。
その赤い部分も範囲が広がってくるんですよ。
うれしいと?
興奮時に。
落ち着いているときはこんな感じなんですけど興奮すると、首の辺りまでくるんですよ。
やっぱり松本さんに対して好きという気持ちがそうさせるんですか?興奮してるというか。
それも、あるんですけどただちょっと注意してほしいのが興奮時なので怒ってるときも、ここまでなる場合があるので…。
だから、うれしいと思って近づいたら実は怒ってるっていう可能性もあるのでそこは注意していただかないとというところですね。
ムックの頭を見て今、どうなんですかね?松本さん。
分からないです。
人がたくさんいるんで。
怒ってるのかもしれないです。
怒ってないですよね?
ちょっと興奮してると思います。
でも、すごい近い。
こうやって、毎回近くで。
穏やかな子なんですね。
でも、ほかのタンチョウが入ってくると怒ったりするんですよ。
自分が人間だと思ってるので。
ここが自分のテリトリーというか縄張り。
今、私たちが立っているところはぎりぎりいいんですけど中に入ると本当に怒って…。
こちらの野外飼育場は見学もできますのでぜひムックに会いに来てください。
こんな近くで見れるんで。
赤松さん!
夕輝さん、今、オジロワシが奥にいるの分かりますか。
分かります。
さっきまでまたね、狙ってバトルしてたんですよ。
こちらには、給餌人の山崎さんにお越しいただきました。
このようにカメラを着けて映像を撮っていただきました。
きょうは特別に許可をいただいて撮影させていただきましたけどふだんと違う様子で大丈夫でしたか?
若干、遠かったですねやっぱりね。
そして、山崎さん近くまできてます。
オジロが飛んでますね。
ちょっとバトルの様子ぎりぎりまで粘って見ていきますよ。
かなり近いです…。
今、いきました!今、タンチョウのキックが見られたんじゃないでしょうか。
やっぱり山崎さん、こうやって間近で見られるっていうのはここだからこそですよね。
本当シャッターチャンスですね今のは。
これ、ずっとまた生で見ると近いので今にもいくんじゃないかって思いますよね。
そして、山崎さん最後に、実はここでしか見られないというものをお持ちいただきました、特別に。
これ、タンチョウの羽なんだそうです。
これもここでしか見られない。
施設の中で展示もしているんですよね。
ふだん、ここタンチョウの給餌場ですけど夏の間は、畑なんですよね。
秋とか春にこういうのが落ちてます。
夕輝さん、最後そちら、どうなっていますか?
今、ムックに求愛ダンスをしてもらいたいので2015/03/09(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「おいでよ!タンチョウの里〜北海道・釧路市〜」[字]
冬の釧路・阿寒町からタンチョウの魅力を生中継!給餌に集まるタンチョウの群れ。餌を狙ってやってくる野生の動物たち。大自然を舞台に、タンチョウの魅力を存分に満喫!
詳細情報
番組内容
【ゲスト】夕輝壽太,【コメンテーター】大沢あかね,【司会】赤松俊理 〜北海道・釧路市から中継〜
出演者
【ゲスト】夕輝壽太,【コメンテーター】大沢あかね,【司会】赤松俊理
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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