タカシ。
まってろよ!
(店員)ありがとうございました!心の声プレゼントが間に合いそうでよかった〜!めでたしめでたし!
(テーマ音楽)
(先生)みなさんこのクラスですごすのはあと1週間。
そこで終業式の日に1年間おせわになったこのクラスのみんなへかんしゃの思いをスピーチしてもらいます。
(リンシュン)え〜!?スピーチ?
(リン)ちょっとまって。
一番にが手なやつなんだけど。
(シュン)どうしよう…。
(サトル)よし!もうできちゃったからあとはれんしゅうするだけだ!「ぼくはこの1年間本当に楽しかったです。
このクラスはみんなやさしくておもしろくて楽しい人ばかりです。
ぼくはこのクラスのことをずっとわすれないでしょう。
お世話になりました」。
まあこんなもんでいっか。
心の声
(伝じろう)こんなもんでいいわけがない!伝じろうの心の中へようこそ!ヒョイ。
カレー食べてるの?ちがう!よく見て。
「大きな具がたくさん入ってるカレー」を食べてるの。
だからカレーだよね?ちがう!「ジャガイモとかニンジンとか具がゴロンと入ってるカレー」。
それにしてもさっきのサトルのスピーチ何?伝じろうくん何をそんなにおこってるの?さいあくだった。
子もり歌かと思ったよ。
えっ何がわるかったの?「ぼくはこの1年間本当に楽しかったです。
一生わすれません」なんてサトルじゃなくても言えることでしょ!もっと自分を…サトルの思いをこめたスピーチをしないと!ぼくの思いをこめたスピーチ?そう!サトルにしかできないスピーチで思いを伝えるよ!それじゃお伝さんシルブプレレレー!
(お伝さん)
思いを届けるスピーチを作るには自分にしか話せない内ようを見つけることがポイントです。
先ほどのサトルのスピーチは…
「ぼくはこの1年間本当に楽しかったです。
このクラスはみんなやさしくておもしろくて楽しい人ばかりです」。
これでサトルの思いは本当に伝わるのでしょうか?思いを届けるスピーチには自分の気持ちが動いた具体的なエピソードを入れることがたいせつなのです。
「具体的」とはたとえばこれ。
お伝さんが食べていたカレー。
このカレーをもっと具体的に言うと「お伝さんはニンジンとかジャガイモとか大きな具がゴロッと入ったカレーを食べている」。
このようにくわしく言ばにあらわすことを「具体的にあらわす」といいます
ではサトルのスピーチの「みんな」におきかえてみましょう
「みんな」じゃなくて「リンちゃんはやさしくてシュンくんはおもしろくて先生はたのしいです」とか?そう!カレーの中にジャガイモやニンジンがあるように教室にも一人一人すてきな友だちがいる。
でももっと具体的にできるでしょ?リンちゃんはどうしてやさしいと思ったの?どうして…。
どうして…あっ「どうしてスコップ」か!
そうです。
「どうしてスコップ」です。
みなさんおぼえていますか?
ただ「楽しかった」ただ「やさしかった」ではサトルの思いは伝わりません
「どうしてスコップ」をつかって頭の中でどんどんほり下げて考えていきましょう
「リンちゃんはやさしい」と思った具体的なエピソードは…。
あっ思い出した!夏休みのラジオ体操の時ぼくが早おきがにが手だって言ったらリンちゃんが毎朝家までむかえに来てくれたんだ。
あの時は本当にうれしかったなぁ。
そう!そのエピソードはサトルだけのエピソードだよね。
そうだね。
リンちゃん自しんもわすれてると思うし。
聞いてる人がわすれてるようなエピソードをスピーチに入れるといいんだよ。
いいこと聞いちゃった。
この調子で文しょうを作ろっと。
50点。
えっ?スピーチは文しょうを作るだけなら50点。
100点を目ざすには話し方が重要なんです。
今日の伝じろうくんなんかきびしい…。
スピーチは「話す人」と「聞く人」との心の通い合い。
つまり「コミュニケーション」です。
相手に思いを届けるスピーチのポイント。
それはズバリ「目線」。
サトルのスピーチは原こう用紙ばかり見ています。
これでは思いが届きません。
こんな時べんりなのが「キーワード・メモ」。
だいたいの内ようをおぼえたらポイントになる言ばをえらんでメモにしておくとよいでしょう。
これがあれば伝えたい人の顔を見ながら自分の思いを伝えられるのです
そう!伝えたい人の顔を見ないと。
あの人たちも言ってたでしょ。
(松木安太郎)言ばだけが表現力ではないと思って。
表情だったり手だったりというところでなんとか自分の気持ちを分かってもらいたいという…。
(LiLiCo)「みんな大すきよ〜」っていう気持ちで出るとすごくその場がなごんでフレンドリーなスピーチになると思うよ。
思いを伝えるにはみんなの顔を見ること。
そしてその人のことを思って心をこめて話すこと。
分かった。
やってみる。
それにはれんしゅうあるのみ。
心の声サトル。
たくましくなったな。
もう一人でもだいじょうぶ。
「ぼくはこのクラスになって本当によかったです。
それはこのクラスにリンちゃんシュンくん伝じろうくんそして先生がいたからです。
リンちゃんは夏のラジオ体操の時早おきがにが手なぼくを毎朝家にむかえに来てくれました。
そのおかげでぼくはラジオ体操の皆勤賞をとることができました。
リンちゃんのやさしい気持ち本当にうれしかったです」。
「運動会のリレーでぼくはバトンをおとしておちこんでる時へんなダジャレをたくさん言ってはげましてくれたのがシュンくんでした。
シュンくんは「来年は1位をとろうぜ」って言ってくれてすごく気が楽になりました。
シュンくんのあの言ばはずっとわすれません。
先生は大人なのにぼくたちと真剣にあそんでくれました。
とくにドッジボール。
ドッジボールでカーブをなげる人ぼくははじめて見ました。
ぶつけられてばかりでしたが楽しい時間でした。
さい後にぼくの人生をかえてくれた伝じろうくん。
何も言わずに引っこしてしまうぐらい何を考えるか分からない人だったけどぼくは伝じろうくんを一生わすれないと思う。
1年前のぼくは引っこみじあんで人とのコミュニケーションのとり方がまったく分からなくて正直毎日つまらなかった。
そんなぼくに伝じろうくんはたくさんのことを教えてくれた。
人の話を聞くたいせつさ。
じょうずな話し方。
意見の言い方。
だんだんコミュニケーションが楽しくなっていきました。
「コミュニケーションってむずかしくない」伝じろうくんはぼくに何ども何ども言ってくれました。
伝じろうくん。
ほんとにありがとう」。
「お伝と伝じろう」を見てくれてるみなさんどうもありがとう。
つぎはきみの学校に行くかもよ!行くかもよ!あしゃべった!・「伝われ伝われ伝われ僕の心の奥の奥」・「伝われ伝われ伝われ君の頭の中の中」・「ツタワレレレツタワレレレツタワレレレツタワレ!」2015/03/09(月) 09:20〜09:30
NHKEテレ1大阪
お伝(つた)と伝(でん)じろう「思い届けるスピーチ」[解][字]
子どもたちが「どうしたら伝わるのか」を考えコミュニケーションスキルを育てる番組。出演は、レ・ロマネスク、越冨幹人。
詳細情報
番組内容
子どもたちが「どうしたら伝わるのか」を考え、コミュニケーションスキルを育てる番組。今回のテーマは、「スピーチ」。【出演】レ・ロマネスク、越冨幹人
出演者
【出演】レ・ロマネスク,越冨幹人,丹羽絵理香,阿部考将,宍戸美和公
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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