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原発事故の除染 81市町村で完了せず
3月11日 5時28分

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う除染は、福島県の内外の81の市町村で完了しておらず、最も遅いところでは平成29年3月までの完了を目指しています。
除染を巡っては、福島県内では、原発周辺の避難区域では国が行い、避難区域以外では国が費用を負担して市町村が行っています。
このうち避難区域では、長期間、住民が戻るのが難しいとされる「帰還困難区域」を除いて、田村市、楢葉町、川内村、大熊町の4つの市と町で国による除染が終了しました。
一方、飯舘村、川俣町、葛尾村、南相馬市、富岡町、浪江町の6つの市町村では、国による除染が続いているほか、双葉町では来年度から除染が始まる見通しです。このうち、住宅の除染の進捗(しんちょく)には差があり、南相馬市では7%、浪江町では11%、富岡町では17%にとどまっています。国による除染の完了は、葛尾村、川俣町ではことし中、飯舘村では来年中、双葉町では来年3月、南相馬市、浪江町、富岡町では再来年3月をそれぞれ目指しています。
一方、避難区域以外の除染を行っている36の市町村では、除染が完了しているところはなく、ことし1月末時点の福島県内全体の除染の進捗は、今年度末までに計画されているもののうち、住宅は65%、公共施設は81%、農地は72.4%、道路は41.6%で、除染の完了は最も遅い市町村では再来年3月を目指しています。
また、福島県外では、去年12月末時点で、岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の7つの県の58の市町村のうち、18の市町村で完了、27の市町村でおおむね完了、13の市町村で今後も除染が続くとしていて、除染の完了は最も遅い市町村では再来年3月を目指しています。

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