This entry was posted by Lan Tanioka on March 11th 2015. Plz access to our facebookpage or official twitter If you have any questions.
こんにちは、Lanです。第2回目のバルセロナリポートを書いていきたいと思います。2/24,25のAWWWARDS Conference以外の日は、スペイン・バルセロナの代表的な建築物と料理を堪能しました。
バルセロナにはアントニオ・ガウディによる作品群が多くあります。その中でも、有名なサグラダファミリア、グエル邸、カサ・ミラ等を見学してきました。ガウディの建築作品の最も印象的な部分は、自然の生き物のフォルムからインスピレーションを受けた曲線を多く使用していること。独自の構造力学に物語性を付与したガウディならではの設計手法により、装飾は形式的なものに留まらず、植物・動物・怪物・人間などをリアルに表現したものが多く見受けられました。
今回見学したサグラダファミリアの内部にも、そのスタイルが随所に使用されていました。建築途中の建物ということもあり、事前に購入したパンフレットで見たサクラダファミリアと実際に観たサグラダファミリアには異なる箇所がいくつかありました。例えば、色鮮やかなミカンやキュウリなどを連想させる装飾等が追加されており、私が期待していた神秘的な印象が損なわれているような気もしましたが、内部を観ていくうちに、聖堂は爬虫類と有機物の反映を願って建設されていると理解し、果物の装飾にも納得がいきました。他にも、塔の内部にある螺旋階段が巻貝を連想させる作りとなっているなど、コンセプトが建物をより深く魅せてくれました。
外側の無彩色な印象と変わり、色鮮やかなステンドグラスや幾何学模様のモチーフで装飾された天井はずっと見ていても飽きない美しさを感じました。
次に見学をしてきたのは、サグラダファミリアと同じく文化遺産に登録をされているカサ・ミラです。この建物には直線が全く使用されておりません。壁面はうねり、窓の大きさがバラバラだったので邸宅として制作されたのが信じられませんでした。(石切場(ラ・ペドレラ)と呼ばれるニックネームもついているそうです。)むしろ、建物よりも彫刻と例えた方がしっくりくるような印象を感じました。
内部も見学可能なのですが、夜に到着していたので運悪く見学する事は出来ませんでした。外から中をのぞいてみると、内装はカラフルに装飾されており、ライトアップされた空間が神秘的に感じました。実はこのカサ・ミラは現在でもマンションとして使用されているそうです。文化遺産に登録されているものに現在でも住めるということ、スペインの生活にしっかりと溶け込んでいる建物に驚きを隠せませんでした。
AWWWARDS Conferenceでは、今まで会えないような方々とお話をする機会を持つことができ、アウトプットをより良くしていくサイクルづくりが自身のクリエイティブをあげるためにとても大切ということを感じさせられました。また、日本とは異なる建築様式や色彩を使用した作品を見学してきたことでデザインに対する感性を強く刺激されました。この経験をデザインへ落とし込み、新しいアイデアを作るときのひらめきに活かしていこうと思いました。