【北陸新幹線開業へ】北陸方面ツアー予約「前年比5倍」 旅行業界「特需」に沸く

2015.3.7 21:05

北陸新幹線開業を前にリニューアルオープンした金沢駅の観光案内センター=6日

北陸新幹線開業を前にリニューアルオープンした金沢駅の観光案内センター=6日【拡大】

 北陸新幹線の開業で、旅行業界は国内旅行の需要を喚起する「起爆剤」になると期待をふくらませている。

 もともと北陸は「加賀百万石」に代表される歴史、北アルプスなどの雄大な自然、日本海の幸など、多くの観光資源を擁する。鉄道での往来がぐっと便利になることで「首都圏と北陸の行き来に加え、北陸新幹線を経由した東北などへの周遊型旅行へのニーズも高まる」(旅行大手)とみる。

 実際、北陸新幹線の開業がテコとなり、東京などから北陸に向かう旅行商品の売れ行きは絶好調だ。日本旅行では4~6月に関東発のパック旅行の予約人数が前年同期の約5倍で、担当者は「旅行先の候補として北陸が従来以上に注目されている」と手応えを示す。JTBも4~6月の首都圏発の予約人数が約5倍、阪急交通社も4~9月の関東発の予約人数が約5倍と、各社は特需効果に沸く。

 沿線地域の宿泊施設の予約も伸びている。宿泊予約サイト「楽天トラベル」が受け付けた予約状況によると、開業日の14日からゴールデンウイーク最終日の5月6日までに限ると、黒部宇奈月温泉駅周辺(富山県)が前年同期の約2・4倍、糸魚川駅周辺(新潟県)が2倍余り、金沢駅周辺(石川県)が98・3%増と軒並み活況を呈している。

 一方、観光客の急激な増加で、金沢や富山などでは宿泊施設の不足懸念が浮上している。加えて沿線地域にとっては開業効果が一過性に終わらないよう、中長期で観光需要を掘り起こすことも課題といえそうだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。