タイをはじめとするアジアでの就職を希望する日本人が増えています。特にタイは登録者だけで5万人近い日本人が暮らしており、その首都バンコクは日本人にとって暮らしやすい街の一つであることは疑う余地がありません。
詳しくは後述しますが、タイでは外国人を雇う際の最低賃金が決められています。既に日本円ベースで換算すると、タイで働く場合の最低月給は日本人の平均的な初任給を上回っているのです。
タイで現地採用生活!物価の安い国で日本より高い給与で働こう。
バンコクのコンドミニアム建設現場
タイで労働許可証(ワークパーミット)を取得する場合、国別に最低賃金が定められています。日本人の場合は最低5万バーツ。中国や韓国国籍の場合、最低月給は4万バーツです。
面白いのが、円安との相関でしょう。例えば、2年半前にタイで最低月給の5万バーツで働いている人の給料は日本円で12.5万円程度でした。しかし、2015年3月現在では同じ5万バーツが18.5万円に。この2年半に進んだ超円安により、バンコクで働く日本人のバーツ建て給与は1.5倍となりました。
ここで、経団連が2014年10月に発表した、日本人の初任給の推移を見てみましょう。
(出所:日本経済団体連合会 『2014 年3月卒「新規学卒者決定初任給調査結果」』)
もうお気づきでしょうか?円安の影響が大きいのですが、タイで労働許可証を取得し、正規雇用で働く場合の最低月給(5万バーツ=18.5万円)は、日本人の平均的な初任給を一部上回ってきました。
『セカ就! 世界で就職するという選択肢』などの著書を出版されている、もりぞお海外研究所の森山たつをさんも、ブログで以下のように説明されています。
バンコクで生活する人の大半(60%くらい)は月に5,000バーツー25,000バーツで生活をしています。50,000バーツ以上は全体のおよそ13%。つまり、日本人というだけで給料が優遇され、比較的良い暮らしが保証されるのです!
(出所:もりぞお世界で生きる研究所 「タイ就活事情2014 バンコクも日本人の初任給結構上がってるよ!」)
バンコクで現地採用の仕事って簡単に見つかるの?
バンコクの隣、サムットプラカーン県にある賃料2,000バーツのアパート
肝心なのは、果たしてタイで簡単に仕事が見つかるのか?という点でしょう。答えはYESです。仕事を選り好みしなければ、製造業の営業職を中心に日本人向けの求人は至る所に出ています。
▼パーソネルコンサルタント (タイ最大の人材紹介会社)
▼アデコタイランド
特に製造業の工場管理が出来るような方の求人は、60歳以上の方でも10万バーツ(37万円)を超えるような求人もあり、年金とのダブル収入を受けている方もいらっしゃいます。相当な高給取りですよね。タイではどの業界でも今年末のASEAN経済共同体(AEC)発足に向け、営業力や地盤の強化に取り組んでいるからです。
海外就職に興味がある方、まずは海外に飛び込んでみることをオススメします!今週末に海外インターンのレポート等で有名なブログ、『あしたはもっと遠くへ行こう』の前原さんや、ニューヨーク在住の『SAGLOG@NEW YORK』のさがやんさんとオンライン・トークセッションを開催します。
詳細はまた、このブログでご紹介しますので、お時間が合えばご参加下さい!
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