株式会社幻霜ファームの豚舎を視察。パン工場から出るパン屑等を粉砕した専用飼料の餌やり等も体験

株式会社幻霜ファームの豚舎を視察。パン工場から出るパン屑等を粉砕した専用飼料の餌やり等も体験

 地域の声を受け止め党再生に繋げていくため党改革創生本部(本部長・海江田万里代表)が行っている全国行脚の一環として、海江田代表は10日、広島市を訪問。連合広島、福祉関係者、広島県下の総支部長、県連常任幹事・地方議員との意見交換を精力的にこなした。懇談の合間にはまた、高い市場評価を得る豚肉「幻霜スペシャル」の生産を実現し外食店展開や大手食品企業との取引拡大など、民主党政権が推し進めてきた農業の6次産業化を具現化して地域経済の活性化と第一次産業の振興という観点から注目されている広島市安佐北区の株式会社幻霜ファームの豚舎を視察し、長田誠史社長らから話を聞いた。

日程に同行した森本真治参院選公認予定候補

同席した森本真治参院選公認予定候補

 日程には同本部事務総長の馬淵澄夫幹事長代理、役員室次長の小見山幸治参院議員が党本部から同行するとともに、地元から次期参院議員選挙の党公認内定候補である森本真治県連副代表が行動を共にし、視察には橋本博明・広島3区総支部長が参加した。

連合との意見交換

連合との意見交換会

 連合との意見交換の冒頭で海江田代表は「昨年の総選挙の大敗を受けて立て直しのために党の改革創生本部をつくり、幹事長や代表代行、幹事長代理とみんなで手分けして各地域を回っている」と経緯を説明し、「民主党の改革創生のため、ご意見を賜っているところ。再生に向けて歯に衣着せぬ貴重なご意見を寄せてほしい」と求め、地元広島からは柳田稔県連代表も同席して約1時間にわたって意見交換した。

福祉関係者との意見交換会

福祉関係者との意見交換会

 福祉関係者との意見交換会は、森本県連副代表が広島市議会議員として、福祉に関心をもって課題解決に向けて地元で取り組み、現場の皆さんと交流してきたことから実現した。意見交換では特別養護老人ホーム、障害者施設等の問題点に対して政治が取り組むべき課題が参加者の皆さんから列挙され、海江田代表は自身の地元である新宿区の施設やボランティアを行っている学生との交流があることを紹介したうえで課題の解決の在り方等について意見を交わした。

 衆院選挙を戦った総支部長との意見交換会、広島県連常任幹事会・地方議員との懇談もそれぞれ行い、それぞれの立場、視点から見えてくる総選挙の総括と党再生への提言を受けた。

野中幸市広島1区、松本大輔同2区、橋本博明同3区、空本誠喜同4区、三谷光男同5区各総支部長と意見交換

野中幸市広島1区、松本大輔同2区、橋本博明同3区、空本誠喜同4区、三谷光男同5区各総支部長と意見交換

 日程を終えて意見交換の印象を記者に問われた海江田代表は「たいへん貴重な意見をたくさんいただいた。この広島においては参院選の公認候補予定者として森本さんを党の常任幹事会で決定した。本日の意見交換では県議をはじめ自治体議員の皆さんから森本さん必勝に向けて頑張ると言っていただいたので大変心強いと思った」と語った。また「この広島県では衆院議員が一人もいなくなってしまい、唯一の国会議員は柳田稔参院議員のみ。柳田さんを中心に広島は多くの自治体議員がいるので、そうした方々にも力をつくしていただかないといけないということで選挙の総括および民主党の改革創生に向けた提案を頂いた」と述べ、具体的には「参院選マニフェスト作成時には地域の声を反映してほしいとの求めがあったこと」「他の野党との協力のあり方」「総支部長との情報共有のための新しいシステム構築の要請」等の意見があったことを明らかにした。

 記者から民主党支持率が伸びないことについての受け止めを問われたのに対しては「引き続き気を引き締めて党勢挽回に力をつくしていく」考えを示し、その方法として「今は地域をまわって地域の皆さんの声を聞く。そして2月24日の党大会をきっかけに反転攻勢を目指していきたい」として、補正予算審議、本予算審議において民主党の主張としっかりと示していきたいと強調した。

 また公正取引委員会委員長の人事案の内容が朝刊等で報じられ漏れていたことに関連して、同意人事への対応を問われ、「事前報道の在り方がどうであったのかということについて、まず政府側が調べ、この結果を示してほしい」と要請。また「ルールを変える必要があるかについても議論してもらい、そのうえでどなたがいいのかを改めて指示をいただけるのかどうなのかということで最終的な態度を決める」と語った。

 議員定数削減について鴨下自民党国対委員長が法改正は先にゆだねて現時点では合意形成までが民自公3党の約束だとの発言をテレビで行ったことへの受け止めを記者に問われ、「定数削減は早くやらなければならない。同時に選挙制度の見直しについても昨年末のまさに総選挙の決め手になった党首討論で当時の安倍自民党総裁は約束したこと」だと指摘。「しっかりと守ってほしい」として、この期に及んで先送りしようする自民党の政治姿勢に注文をつけた。