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 東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興を祈る法要とコンサートが10日、天台宗の門跡寺院・妙法院(京都市東山区)であった。バチカン(ローマ法王庁)からフランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿や、ロッシーニ歌劇場管弦楽団のメンバーらが臨席し、国境や宗教を超え祈りをささげた。

 音楽で被災者へ癒やしを届けようと、復興支援のチャリティーコンサートに取り組む「バチカンより日本へ祈りのレクイエム」実行委員会の主催。これまで、2013、14年とバチカンの聖パオロ大聖堂でコンサートを開き、集大成として今年、岩手県や福島県など日本各地でコンサートや追悼行事を行う。

 法要では、菅原信海門主を導師に散華や読経で犠牲者を追悼し、被災地を代表し仙台白百合学園高校2年の高橋沙織さんがバイオリンを独奏。同管弦楽団のメンバーもプッチーニの弦楽四重奏曲「菊」やバッハの「G線上のアリア」を奏でた。