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 メガネをかけると東日本大震災前の風景がよみがえる――。ソニーと仙台市の企業がそんなメガネ型ウェアラブル(身につける)端末を共同開発している。14日から仙台市で始まる「国連防災世界会議」の被災地ツアーで体験版を公開し、2015年度中の商品化をめざしている。

 あらかじめ被災前の写真データを入力した場所でメガネ型端末をかけると、現在の風景にかぶさるように、被災前の街並みが見える。同時に、被災時のようすを語る音声がスマートフォンから流れるようにする。

 発案したのは宮城県農業高校(名取市)の生徒たちだ。地元仙台市のウェブ制作会社「ディー・エム・ピー」が高校生のアイデアに着目し、ソニーに開発を持ちかけた。