2015年01月31日
【山梨・山梨市】甲斐の山里、道祖神祭探訪記
獅子舞に気を取られていると、集落の方から地元の人々が続々と集まってきた。
皆、木の棒を持っており、その先には白やピンク、中にはオヤマカザリの飾り付けのように色とりどりの丸いものがついている。
何も知らなければ花のついた枝を持っているようにも見える。
「マユ玉っていってね、米の粉で作ったんだけどね。これをこの火で焼いて食べるんですよ」
マユ玉に気を取られていると、つい先ほどまで道祖神場に鎮座していたオカリヤを、ハッピを着た男衆が道祖神から引きはがし、皆が集まっている場所まで持ってきて火をつけた。
とび口で地面に転がされた男根形は白い煙を出して燃え始めた。
ワラなのでよく燃える。
そこに針葉樹(ヒノキの葉っぱなのだろう)をかぶせると熱でいぶされた葉っぱからもうもうと大量の煙が出た。
カメラを手にした人たちはその光景を逃すまいとシャッターを切る。
マユ玉を手にした地元のひとたちは煙がひと段落するのを待ち、炎が見えると枝の先についたマユ玉を火にかざした。
写真は山梨県山梨市。