性格が悪いぼくは、「残念な人」の習性を言語化するのが大好きなんです。というわけで、シリーズ「残念な人の法則」を書いています。
「移動時間の無駄」に無頓着
移動時間の無駄に気づいていない人はダメですよ。無駄に毎日満員電車とかで通勤しちゃっている人は、ほとんどの場合、仕事ができない人です。具体的に言うと、仕事の効率が悪く、成長スピードも遅いです。
サラリーマン時代を振り返ってみると、けっこう移動してたんですよ。マーケティングコンサルタント時代の典型的な1日は、こんな感じでした。
- 出勤(日本橋〜渋谷まで、ドアツードアで40分)
- クライアントのオフィスに移動(ドアツードアで片道30~45分)
- 次のミーティングのために移動(片道20〜30分)
- 渋谷のオフィスに戻る(30〜45分)
- 帰宅(40分)
今見るとマジで愕然とするんですが、移動だけで1日2時間以上使ってたんですよね…。割とこれ、典型的な1日の過ごし方だったんですよ。新幹線移動が入る日なんかは、移動だけで4時間とかもありました。
当たり前といえば当たり前なんですが、会社を辞めて自宅で仕事をするようになって、仕事の効率が明らかに改善したんですよね。1日2時間以上、パソコンに向かって作業をする時間が増えたわけですから。ついでに言うと、無駄な打ち合わせも減りましたし、満員電車で消耗することもなくなりました。
これ、ぼくの4月の予定です。毎日フルで時間が空いている気持ちよさといったらないですよ。うふふ。
あなたが満員電車に揺られている間、ぼくは集中して仕事をしています
すごーくわかりやすくいうと、みなさんが満員電車に揺られている間、ぼくは集中して仕事をしています。あなたが毎日移動している間に、ぼくは4〜5本のブログ記事を書き、イベントの企画書をつくり、講演資料を作っています。
で、みなさんよりも早めに仕事を切り上げているわけです。最近は16時台にはPCを閉じるようになりましたよ。
煮詰まったので切り上げよう。今日もよく働いた働いた。
— イケダハヤト (@IHayato) 2015, 1月 23
子どもが生まれる前、共働きをしていたときは、妻が帰ってくる午後8時半くらいまで、ひたすらブログを書いていた記憶があります。丸一日ひきこもってブログを書き続けているわけですから、そりゃうまくなります。みなさんが電車のなかで2chまとめとか見ている時間、ぼくは修行僧のごとくブログを書きまくっていたのです!
無駄を疑問視せよ
こういうことを書くと「私は電車のなかで読書をしているので、時間を有効活用している!」とか反論が来るんでしょうけど、それけっこう嘘だと思うんですよ。
だって、家で読書していた方が明らかに効率いいじゃないですか。メモも取りやすいし、調べ物もしやすいですし、他の本の参照もしやすいし、途中で中断されることもありませんし、必要に応じて昼寝もできますし。「移動しながら」という条件下においては、あらゆる作業の効率は落ちます。まずはそれを認めましょう。話はそれからだ。
そう、仕事ができない人というのは、「移動時間の無駄」を当然のものとして考えてしまっているんですよね。毎日とてつもない無駄をしているというのに、そのことに驚くほど無頓着。諦めすら感じます。穴の空いたバケツに水を注いでいるのに、その穴を埋めようとしていないかのようです。
無駄を疑問視することをやめたとき、人の成長は格段に「遅く」なるんです。改善をやめちゃだめですよ。大企業に勤めている人がなんだか残念なのは、ああやって「無駄」を刷り込まれているからなのでしょう。
在宅勤務、ないし「職住近接」ができる会社で働こう
一番早いのは会社を辞めて自営業になることなんですが、それはさすがにハードルが高いと思います。
まずは「在宅勤務(リモートワーク)」を許容する企業が集まった「パラフト」あたりに会員登録をして、情報を探してみるのがいいでしょう。在宅勤務を許容する企業がどんどん増えてくればいいんですけどねぇ…。
IT企業が積極的に使っている転職スカウトサイト「Switch.」への登録もおすすめです。希望条件に「在宅勤務OK」 なんてことを書いておくと、いい感じのお声がかかるかもしれません。
「職住近接」を模索するというのもありです。東京はオフィスの近くは家賃がバカ高くなりがちですが、地方だと「職住近接」はかなり現実的です。福岡・大阪の求人が集まった「ワークポート」あたりをあさってみると、いい条件の会社が見つかるかもしれません。ぼくもガチで移住を検討していたのですが、福岡は特におすすめです。中心部の家賃は破格といっていい安さです。
「移動時間の無駄」というテーマに関しては、もう「わからない人にはわからない」話なので、今の会社でどうこうするのが無理そうなら、転職・独立という選択肢を取るべきです。バカの壁をぶち壊すことは諦めて、理解者がいる環境に移動しましょう。