『Ori and the Blind Forest』海外レビュー
『Ori and the Blind Forest』の海外レビューです。
- ジャンル: プラットフォーマー
- 機種: Xbox One/Xbox 360/PC
- 開発: Moon Studios
- 販売: Microsoft Studios
・息を呑むビジュアル
・素晴らしい世界観デザイン
・美しいキャラクターと物語
・一流のプラットフォーミング・アクション
悪い点:
・激しい場面でのフレームレートの落ち込み
『Ori and the Blind Forest』は、奥の深い物語と一流のゲームプレーを両立できるという証明だ。
グラフィック: 恐ろしくも美しく、シンプルかつディテールに富む環境は実に魅惑的
サウンド: アクションに溶け込み、シークエンスに緊張感を加え、物語にハートをもたらす見事なオーケストラ・スコア
プレー性: 正確性が求められるプラットフォーミングに役立つ完璧な操作性。新能力をアンロックするごとに面白さが増してゆく
エンターテイメント性: 紛うことなき芸術品
リプレー性: 控えめ
『Ori and the Blind Forest』は今年最高ゲームの一つで、エキサイティングなアドベンチャーを求める者なら誰もがプレーすべきだ。とはいえ、注意すべき点もある。難易度に心を折られることになるだろうし、死は常に目の前にある。ちょとした気の迷いやスキル不足のせいで、何度も何度も可愛らしい主人公が死んでいく様を見せ付けられることになる。しかし、理不尽さは一切感じない。一部の非常に長いスクリプト演出シークエンスは極めて難易度が高く、知る限りの罵詈雑言を口にすることになるだろう。
私の妻は何度も部屋に顔を出して私の精神状態を心配していたが、私が彼女に言ったのは、これほど楽しいゲームは久しぶりということだ。
・プラットフォーマーの新たな基準となるビジュアルとサウンド
・奥が深く繊細で、ミニマルな物語
・強固で手応えのあるゲームプレー
悪い点:
・クリア後は新しく始めるしかない
・時折落ち込むフレームレート
『Ori and the Blind Forest』は、プラットフォーマー/アドベンチャー・ジャンルの新たな基準であり、ストーリーテリング、ゲームプレー、そして演出において、原典を容易く凌駕している。
Moon Studiosの次のプロジェクトが本当に楽しみだ。
メトロイドヴァニア風ゲームが好きなら、本作は優に『Super Metroid』や『月下の夜想曲』に匹敵する体験となるだろう。
・ゴージャスな映画的演出
・鮮明でレスポンスの良いプラットフォーミング
・アンロック能力の見事な活用
・多彩なパズル
悪い点:
・勘違いし易い背景
『Ori and the Blind Forest』は、アート面でもメカニック面でも見事な出来となっている。2015年で最も美しいゲームであり、滑らかな手書きアートは、絵画が命を吹き込まれたかのようだ。Soul Linkシステムのような奥の深いメカニックとOriの多種多様なアンロック能力、そしてプレーヤーの脳を悩ませる巧みに構築されたパズルなど、『Ori』は手応えのある作品であり、脳みそをフル回転する価値がある。
Moon Studiosは素晴らしい映画的傑作をモノにした。ビジュアルとストーリーテリングの両面で、光と影のバランスを見事に取っている。7時間ほどと短めのゲームではあるが、1秒1秒の全てがプレーする価値のある仕上がりである。
・物悲しいオープニングはあらゆるゲームの中でも物語シークエンスのベスト
・獲得できるスキル全てが動きに新たな喜びを加味
・カラフルで途切れない世界での驚きに満ちた探索
・やりがいのある新チャレンジを提示するテンポの良さ
・心臓がバクバクするスリリングな脱出シークエンス
悪い点:
・些細なフレームレートの落ち込み
・トライ&エラーはストレスが溜まるかも
『Ori and the Blind Forest』はただ美しいだけのゲームではなく、美しいと同時に絶え間なく巧みなのである。重力拡散、新たな移動法、迅速な対応が求められる丁寧にデザインされたステージといった新たなトリックで常にプレーヤーを驚かす。例えば『マリオ』ほどキビキビとはしていがいものの、その代わりに連結された単一世界をまたぐ幅広いゲームプレーを目指している。テーマ的にも一貫した見事なアプローチであり、悲痛の上に喜びを組み上げることで、希望の光の一つ一つにメカニック的な複雑さを加味することに成功している。
・美しい手描きアートワーク
・菅藤的な音楽
・スキルが豊富でタイトな操作性
・ロード画面がない
悪い点:
・クリア後にやることがない
・セクションのリプレーは退屈でストレスが溜まる
『Ori and the Blind Forest』の演出と操作性は超一流だ。この感動的な旅路には、手応えのある道中が用意されている。あまりに良く出来ていて美しい本作は、ずっとプレーしていたくなるだろう。
・入り組んだステージ
・チャーミングなキャラクター
・能力のコンボ
悪い点:
・不規則な難易度
・クリア後の探索ができない
その見た目よりも壮大かつ手強い『Ori and the Blind Forest』は、美麗で巧みなデザインのゲームで、時として容赦ない難易度の森林メトロイドヴァニア風プラットフォーマーとして、強い印象を残すだけの魅力を備えている。イライラさせられたり、分かりにくかったりすることもあるが、驚異的なプラットフォーミングや印象的な世界観、そして魅惑的な物語が懸念を払拭してくれるだろう。
・森とその住民たちに命を吹き込む驚異的なアートとオーディオ
・俊敏で正確なOriの動き
・飽きさせない多彩なステージ
悪い点:
・どこでもセーブ可能なのは便利というより手厳しい
・難易度の急上昇が終盤セクションの面白味を削ぐ
覚悟を決め、厄介なチェックポイント・システムを受け入れれば、『Ori and the Blind Forest』のみずみずしい世界と驚異的な芸術性に魅了されるだろう。
サウンド: 露骨さを感じさせない程度に親しみ易い音楽がムード満点
インターフェース: Oriはとにかく沢山のことができるが、もう少し分かり安い方が良かった。操作性はムラが激しい
ボリューム: 2周目はストレスが溜まるが、それでも訪れる価値はある。来年のAGDQの死なずにクリアが待ち遠しい
自らの野心に足元を掬われることが必要以上に多いとはいえ、『Ori and the Blind Forest』はディテールと情熱に満ち溢れている。プレーヤーの意に反して先に進んでしまう箇所もあるが、全てが噛み合っている箇所が苦労に報いてくれる。それに、ため息が出るほど美しい。