SPORTモードで走りたくなる
今回は都内での試乗になったが、フーガハイブリッドのパワフルな走りは健在だ。
ほとんどの場合、発進はモーターが担当し、スピードが上がるとエンジンが目を覚ますのだが、1860kgのボディーを加速させるのに十分な力強さを誇っている。街中では、走行中、頻繁にエンジンがオフになり、そのたびに回転計の針がすっとゼロに戻る様子に最初のうちはドキッとしたが、ハイブリッドを主張する演出としては効果的かもしれない。
でも、運転して楽しいのは回転計の針が活発に動いているときだ。アクセルペダルを強めに踏み込むと、3.5リッターV6エンジンが気持ちのいいサウンドを奏でながら吹け上がっていく。さらに、ドライブモードセレクターをSPORTに切り替えると、その加速が病みつきになる。燃費も稼ぐが、いざというときには走りも楽しめるのがフーガのハイブリッドなのだ。
初期にはクラッチのオンオフにともないぎくしゃくすることもあったが、さすがにいまは熟成されて動きもスムーズ。ただ、クルマを停止させるためにブレーキを踏んでいると、停止直前でタッチが変わるのが気になった……とはいっても、ささいなことなのだが。
乗り心地はプレミアムセダンにふさわしいマイルドなセッティング。個人的には、運転するにはもう少しだけ硬めで、フラットさを高めたほうがいいと思うが、後席に乗る、あるいは、後席に大切な人を乗せる機会が多いクルマということを考えると、このくらいがちょうどいいのかもしれない。
ということで、短時間だが後席もチェックしてみた。
インプレッション
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