安全装備の充実も見どころ
北米では「インフィニティQ70」として売られているフーガと、同じく「Q50」のスカイラインだから、似ているのは当たり前なのだが、それにしても紛らわしいのは確かである。
エクステリアに比べると、インテリアの変更はかなり控えめだ。基本的にはマイナーチェンジ前のデザインを受け継いでいるのだが、それでも、「ハイブリッド」VIPに標準、試乗車のハイブリッドにオプション設定されている“銀粉本木目フィニッシャー”はインパクトがあって、特別なクルマに乗っている感覚に浸ることができた。匠(たくみ)が手作業でつくり上げたと聞くと、さらにありがたみも増すというものだ。
スカイラインに先を越されていた安全装備は、この機会にキャッチアップしている。いま日産が力を入れている「エマージェンシーブレーキ」をこのフーガにも標準採用したことに加えて、2台前を走る車両の動きを監視して危険を知らせる「PFCW(前方衝突予測警報)」や、側方と後方の危険を知らせるさまざまなシステムを採用して、ライバルに対抗している。
気になるパワートレインは、マイナーチェンジ前と同じスペック。306ps/35.7kgmを誇る3.5リッターV6エンジンと、68ps/39.6kgmを発生させるモーター1個を組み合わせた日産独自のハイブリッド。リチウムイオンバッテリーを搭載し、7段ATにふたつのクラッチを組み合わせたシステムにより、JC08モードで18.0km/リッターの燃費を達成するところも同じである……となると、その走りは……。
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