運転席も後席も魅力的
日産フーガハイブリッド(FR/7AT)【短評】
日産フーガハイブリッド(FR/7AT)
日産のプレミアムセダン「フーガ」がエクステリアデザインの大幅な変更を伴うマイナーチェンジを受けた。最も人気の高いグレード「ハイブリッド」でその進化を確かめた。
カッコよくなった!
2代目フーガのデビューは2009年11月のことだから、6年目のモデルチェンジということになる。しかし、今回はフルモデルチェンジではなくビッグマイナーチェンジ。写真を見るかぎりはずいぶん雰囲気が変わったようだが、実物はどうだろう?
実際に新しいフーガを目の当たりにした印象は、「カッコよくなった!」。精悍(せいかん)になったフロントマスク、特に、キリッとしたデザインのLEDヘッドランプやメッシュタイプのラジエーターグリルが効いているのだろう。リアコンビネーションランプも、ドットが目立つLEDから帯状に太く光るデザインに変更されて、今風になった。
試乗中にマイナーチェンジ前のフーガに何度か出くわしたが、あらためて眺めると5年の月日を感じさせられるし、プレミアムセダンとしてはやや印象が弱く思えたのも事実だ。そういう意味では、このエクステリアの進化はなかなか効果的だと思う。
ただ、これはこれで心配なことがある。弟分の「スカイライン」と見間違えてしまいそうなのだ。日産の人に言わせると、「スカイラインは低いノーズがスポーティーで、フーガは厚みのあるフードがラグジュアリーな印象を与える」ということで、差別化しているそうだが、街ですれ違ったときに瞬時に言い当てられる自信はない。
そのうえ、このフーガにはスカイライン同様、「インフィニティ」のエンブレムがラジエーターグリルに輝いているから区別がつきにくい。
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